師走も間近になり、深夜の歓楽街に『キョンシー』が多発する時期になってきた。私ら、タクシー乗りから見たら、右往左往しながら流しのタクシーを止めようとするお客さんの姿は『香港映画・キョンシー』出現だ。ほぼ毎週末の零時過ぎの歓楽街は、終電を逃した人たちが家路を急ぐためにタクシーに乗ろうとする。だが、考えることは皆さん同じで、いっぺんにタクシーが売れてしまい、歓楽街からタクシーが消えてしまう。さらに忘年会シーズンは、この時期にしかタクシーに乗らない人が街に溢れ、タクシー不足に拍車をかける。その時の歓楽街は『キョンシー状態』である。
【写真:歓楽街のタクシー待ちは、キョンシーである】
忘年会シーズンの金曜日の23時〜03時はタクシーがつかまらない。
終点までは行かないが、
途中の駅止まりの最終電車に乗り、
そこから、タクシーに乗り継ぎを考える人が増える。
まず、朝までタクシーに乗れない。
こういう途中駅は『車庫がある辺鄙なところ』にあり、
普段は、数台のタクシーでコトが足りる。
そんなイナカに100人分のタクシーなど、
あるわけがない。
30台程度は待機するが・・・。
このうち10台程度は近隣客なので駅に戻ってくるが、
残りの20台は遠方に送っていくので、
30分から1時間は帰ってこない。
毎年のことだが、タクシーに乗れず始発まで待つ人がいる。
一例だが、大阪市内から奈良へ帰るお客さん。
少しでもタクシー代を安く上げようと、
途中駅の『近鉄・東花園行最終』に乗る。
東花園からタクシーで帰ればいいや・・・と、
安易に考える。
上手くタクシーに乗れたら6〜7,000円だ。
だが、そうは問屋が卸さない。
東花園駅に着けるタクシーなど30台程度。
さらに年末になれば、
東花園に向かう途中で『別のお客さん』に乗られてしまう。
加えて、タクシーに乗りたい乗客が、
普段の数倍に膨れ上がる。
始発まで待つか、歩いて帰るか・・・。
これが、大阪市内だと、
ミナミやキタに戻ろうとする空車も、
タイミングがよかったらつかまえられる。
大阪市内から奈良までタクシーに乗っても、
1万円程度かかるが、
数千円の差額で『ほぼ確実に乗れる』。
繁忙期には、市内からタクシーに乗るべきだ。
走っているタクシーの絶対数が市内は圧倒的に多い。
概ね3〜40%くらいは空車が見つかる。
タクシー乗務員側も、
辺鄙なところに出向くより、
少し走ったらお客が見つかる市内の方が、
仕事の効率もいいから、
特に繁忙期は市内にタクシーが偏る。
それでも、なかなかつかまらない。
年末は普段の週末とは異なる。
私らもテキトーにやっていても、
1日で2日分の仕事ができてしまうほど多忙なのだ。
前もって、知っているタクシーを予約するのも手だが・・・。
私の場合、最低、3,000円を超えなければ、
この時期の予約は受けないことにしている。
また、辺鄙な駅で朝まで待っても、
時間が過ぎれば過ぎるほど、
戻ってくるタクシーが減る。
みんな、目標金額に到達したら『入庫する』のだ。
よほどの使命感に燃えている運転手じゃなければ、
駅でお客さんが待っていようが、
自分の目標に達したらお構いなしで入庫する。
タクシーなんて、そんなもんである。
タクシーが不足する時期は、
待っている間に『お客さん同士』で、
『乗りあい』の相談をするのをオススメしたい。
タクシー乗務員側からは法規上『乗りあい』を誘致できないのだ。
・同じ方向に帰る4人を探す(運転手を入れて5人乗り)
・順番に送ってもらう『順』を先に決めておく
・遠い近い関係なく『3千円』なら『1人3千円ずつ』と決めておく
・余ったカネはチップとして運転手にやる
違法っちゃあ違法なのだが・・・
これくらいしないと歩いて帰るはめに。
逆に考えれば『1人で乗ったら8千円』もかかるところが、
申し合わせて4人で乗れば『2〜3千円で帰れる』。
こういうのを必要悪(ひつようあく)という。
順法精神を守って寒いところで、
いつ来るかわからないタクシーをひたすら待つか、
申し合わせて必要悪を取るか。
まぁ、そうならないように、早めに帰ることをオススメしたい。
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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