●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●たかがタオル、されどタオル。

我が家には『バスタオル』はない。正確には『あるには、あるが、バスタオルとして使っていない』。一時期まではバスタオルを使っていたが、どうもかさばる上に、生乾きで『次回の入浴にも使ってしまう』という『不衛生さ』に嫌気が差し、バスタオルの使用を廃止した。



【写真:入浴なんぞ1人、1枚、普通のタオルで十分である】


フランスのある作家が『バスタオルなどいらない』と、
著書で述べていて『似たような人が外国にもいるのだなぁ』と感心した。
その方の方針は『子育て』に反映されていて『ポリシー』に脱帽した。


『入浴に関する一切のことを1枚のタオルでまかなえる人間になりなさい』


たいていの家庭は『1入浴に1枚のバスタオルを家族全員で使いまわす』。
最後に風呂に入った人は『濡れたバスタオルで体を拭く』ことになる。
私も、実家にいたころは4人家族で一番最後の入浴が多く、
バスタオルでの体の拭きあげに『気持ち悪さ』をいつも感じていた。


ボーイスカウトのキャンプなど、タオル1枚で事足りた。


普通のタオル1枚を丸1日『使い倒す』のである。
昼間は汗を拭くし、入浴時はタオルで体を洗い、
拭き上げは『硬く絞ったタオル』で体を拭く。
そして、石鹸でタオルを洗って一晩干しておけば、
翌日には乾いている。


入浴しない日も『濡れタオルで体を拭く』だけでもサッパリする。


今、我が家にある『バスタオル』は『座椅子の敷物』に化けた。
このバスタオルとて『何かの頂き物』であり、
タンスに突っ込んでおいても『タンスのこやし』にしかならず、
結局は『場所だけ取って使わない迷惑者』である。


テキトーに敷物にして、くたびれたら雑巾にして捨てる。


使わないモノを持っていることが『貧乏臭い』と、
最近は特に感じるようになった。
履きもしないクツなどは、
くたびれ具合をみて処分したし、
以前にも書いたが『ムカデではないのでクツなど数足あれば十分』だ。


車も、10年前に手放したが困ることはなかった。


むしろ、車の維持費が家計を圧迫することもなく、
車が必要なときは会社の営業車(タクシー)を借り上げれば十分。
日程的にタクシー使用が難しいときは、
6時間2,525円で借りられるレンタカー屋が近隣にある。


この10年でレンタルしたのは5回ほどしかない。


今までは『持っていることがステイタス』の時代だったのだろうが、
見栄のために『余分な仕事』を『イヤイヤやる』より、
メリハリをつけて『さっさと仕事を切り上げて自分の時間を持つ方が大事』だ。
ほとんど使いもしない車やモノのために場所代を払ったり、
キャッシュで買えないためにローンを組んで、
金貸し屋のために働くのが本当にばかばかしいのである。


『あれば便利、というのは、なくても大して困らない』


話しが飛躍するが、タクシーの乗客で血相を変えて乗ってくる人がいる。
その人は『大至急、ミナミまで、高速で!』と深夜に走って乗ってくる。
雰囲気から『相当、お急ぎですね。何か緊急で重要なお仕事でも?』と、
いじわるな質問をすることにしている。


『先輩に呼ばれまして、今から、ミナミで飲むんですわ』


こんなの、たかが、レジャーである。
ある、救命救急の医師が私のタクシーに乗っていただいたとき、
『人生で、緊急かつ重要なことなんて、瀕死の重傷の事故くらいしかないです』
と、すごく納得するお話を聞いたことがある。


今の人は、思考が単純だ。


急ぐ→タクシーに乗る→高速で大至急・・・。
世の中、そんなに緊急で重要な事案はない。
ときどき、夕方に『急いで北新地まで』という、
水商売のお姉ちゃんが乗ってくるが、
『お急ぎでしたら、JRの方が速いですよ』と言ってやる。


遅刻して私の責にされても困る。


多くの人は『急ぐからタクシーに乗っている』とか言ってくるが、
一般道で40km/hでくらいしか走れないのと、
専用軌道を80km/hで走るJRとならば、
どう考えてもJRの方が速いのは小学生でもわかる理屈だ。
タクシーを飛ばして出勤するまで『寝坊する方が悪い』のだ。


要は、自分の行動の延長である。


タクシーの利用も、コンビニの買い物も、
スーパーや百貨店での買い物も、
全ては『自分の代わりに何かやってもらったり便利な道具を買う』という、
自分の行動の延長に過ぎない。


だから、客が偉いとか神様というのは、どう考えても変である。


自分ができないことをやってもらうのだから、
やってもらったほうが『ありがとう』といい、
対価をいただくほうも『ありがとう』をいい、
全ては『等価交換』でしかない。


先日も、報道関係者を乗せて、仰天した。


『Yテレビまで、大至急!』とかいう。
通常、Yテレビまでは『川沿いの道』という近道があり20分ほどで着く。
ところが『1分でも早く着きたいので高速で!』とかいう。
『高速の方が遠回りで、かかる時間は同じ。料金は倍ですが?』と聞いた。


『会社のカネなんで、いくらかかってもいい』ときた。


逆らうのも面倒なので、黙って大東鶴見から近畿道に入り、
長田から阪神高速を使い森ノ宮で降りた。
少し、意地悪をして『ETC』を切って『現金払い』にし、
1,440円の高速代と運賃4,820円で合計が6,260円を請求した。


川沿いの近道なら2,800円ほどである。


着いてから『カード払いで』とか言い出す。
カード処理には2〜3分かかる。
提示されたクレジットカードをみたら、
『コーポレートカード』という『社用で使えるクレジットカード』だ。
『1分でも早くというお話だったのに、
決済に時間かかってすんませんねぇ』と言ってやる。


川沿いの近道なら『もう、局に着いて次の仕事に取り掛かれている』


会社のカネ・・・この考えがキライだ。
民放のYテレビは『あの電通』から仕事をもらっている。
『あの電通』は、私ら消費者が払っている品代の一部を、
クライアントが広告宣伝費に充てて民放各局に払っているのだ。
Yテレビの近所の某国営放送N局の職員も、
『大至急、高速でN局大阪局へ!』と言ったことがある。


『皆さまの受信料、あんまり無駄遣いしたらあかんのちゃいまんのん』と言ってみた。


一瞬、ムッとした顔をしっかりと見たが、
『川沿いで行っても、時間は変わりまへんで』と言ったら、
『じゃあ、それで』と納得した。


どうも、報道の連中は『自分たちは特別だ』と誤解している。


こちらは売上的に『ソン』をするかも知れないが、
無駄遣いなものは無駄遣いなのだ。
タオル1枚もタクシー代も『自分の延長』だ。
タオルが無かったら体は拭けないが、
バスタオルでなくても体は拭けるのだ。


自分ができないことを最小限の経済で済ませる人が減り嘆かわしい。


大きな災害が各地で頻発している。
昨夜も関東で大きな揺れを観測した。
大げさな備蓄をしても、
たぶん持ち出しもままならない。
タオルと軍手と最小限の水と食料で、
72時間くらいしのげないと、
サバイバル時代に生き残れるのか、はなはだ心配である。


たかが、タオル1枚、されど、タオル1枚。だ。


▼ちきりんさんのブログリンク▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
ホンマかどうかは、知らんけど・・・。


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