●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●妻の役目は「あかん、言うてるやろ!」が言えるか、だ。

妻の役目は『夫の暴走を止めること』だ。先日来『ジャンク屋一家の農村移住』について書いている。しつこいが『主人は行動で示す人です!』と豪語しているのには『笑止千万』だ。やりたいことをやる・・・一見すれば行動的だが、あまりにも短絡的、能天気、発作的衝動で農村移住が『やりたいことをやって何が悪い』とは、幼児性が抜けない駄々をこねているように映る。妄想が現実になって一家路頭に迷ってからでは遅い。目的だの、理念だの、能書きは結構だが『すべて、もどき』だ。



【写真:良妻は、びしゃ!っと、一家を締める】


オトコはいつまでたっても『手におえない子供』だ。


行きすぎない程度の『亭主の道楽』は、
一家の和楽にも一役買うかも知れない。
だが、政府寄り傀儡放送の番組を真に受けて、
『これぞ、人の温かいつながり』など、
まさに、妄想であり『カモ』なのだ。


田舎暮らしの番組が多い。


わきあいあいと、地元民と移住者が交流をする。
産物の提供を受け『移住して良かった』とか言う。
最後は、地元民と移住者の『飲み会シーン』で締めくくる。


番組のスポンサーが喜ぶ仕上がりになっている。


仮に、その番組のスポンサーが酒のメーカーだったら、
当然、飲み会に使う酒もスポンサーから提供されるし、
プロデューサーやディレクターが『こんな風にしてくれ』と、
出演者に、いろいろ注文を付けてくる。


純粋無垢な都会人は、コロっと騙される。


農村の人も『旅人』には優しい。
それは、自分たちの『むら』にカネを落としてくれるからだ。
だが、いざ『住民』となれば扱いが異なる。


すべて『むらの掟』に従わなくてはならない。


いくら。町でやっていた仕事が忙しいからといって、
むらの行事をボイコットをすれば悲惨な目に遭う。
実際、20数年前に京都のある村落に移住した人は、
現地の人から、陰険、陰湿な『いじめ』を受けて、
都会に逃げ帰った。


原因は、町から持ち込んだ従来の仕事を優先したからだ。


・うさぎなどの小動物の死骸を庭に放置される
・都会から招いた友人と宴会中、縁側に生きた青大将を投げ込まれる
・軽トラックのタイヤが4本とも『ブロック』に置き換わる


この程度で、この一家の奥さんは『ノイローゼ』になった。


いくら、インターネット網が発達しようが、
宅配便で商品を入出荷できようが、
町の仕事ばかりやって『むらの行事』をおろそかにすると、
縁側に、生きたヘビを放り込まれるかも知れない。


嫉妬と羨望の結果、こういう悲劇が起きる。


こんなことは、テレビでも放映されないし、
政治的な絡みもあって警察も動きにくい。
人が亡くなるようなことになれば、
テレビも取材に来て、
『静かな農村でこんな悲惨な・・・』と言ってくれるが、
たかが、嫌がらせ程度では警察も、
『まぁ、だいたい、犯人はわかっているんですが』でおしまい。


おまえなんぞに言われる筋合いはない、と言われてもごもっともだ。


だが、そう、まくしたてて青筋を立てて怒る前に、
誤魔化さずに自問自答してほしい。


・本当に、町の生活は『消耗戦』なのか?
・たかが100a程度の耕作放棄地が『大問題』なのか?
・世間から逃げて逃げて逃げまくって田舎に『引きこもる』のがいいのか?


ただの『逃亡』じゃないか?


農村への移住を安易に考え、
町の暮らしを平行移動させても、
そうは問屋が卸さない。


どれだけ、農村の本質を知っているのか。


実は、現実の何たるかも、世間の何たるかも、
生きることの何たるかも、ほとんど知ろうとせず、
単に、知識として詰め込んでいるだけじゃないのか。


男のロマンも結構である。


だが、私には見えるのである。
陳腐化されカビが生えた常套句の果て、
薄っぺらな思いつきが、時間とともに飽きがくる。
妄想から現実になった瞬間から、加速度的に破綻に向かう。


やらなかった時の後悔の方が重い。ほっといてくれ。


もちろん、ほっておくし勝手にすればいい。
一見、勇ましい『行動で示す』単純な潔さは、
幼児性が抜けない駄々っ子と変わらない。
自分一人なら構わないが、
連れ合いにも多大な迷惑をかける。


うまくいっている会社は、奥さんが経理に目を光らせている。


社長である亭主の飲み代が『請求書』に混じっていたら、
即、チェックが入り『経費に認めない』。
居直った亭主が『これは男のロマン、オトコの甲斐性だ』と言って、
経理担当の奥さんが『さすが、我がご主人さま!』というだろうか。


そんな経理担当の奥さんは、アホとしか言いようがない。


農業で生計を立てるとか、気軽に言っているかも知れないが、
収穫まで3〜6か月もかかる。
その間は無収入どころか経費の吐きだしだ。
農協なんぞに卸しても入金は納品から翌月以後まで待たされる。
種まきから収穫、納品、回収まで100日以上もかかる。


手形取引より危なっかしい。


手形なら、手数料がかかるものの、
手形割引を使えば『現金化』が可能だ。
だが、生き物相手の農業は、そうはいかない。
天変地異で作物が『おじゃん』になれば、
不渡り手形を食らわされた以上のダメージである。


それを『行動で示す』ということを豪語しているのだ。


幼児性⇒我を通す⇒人心離れ⇒孤独⇒嫁に頼る・・・。
たいていのオトコは、最後に頼るのは『女房』だ。
女房が冷静になって『あかん、言うてるやろ!!』が言えないと、
その家庭は、なかなか大変である。


繰り返すが『あかん、言うてるやろ!!あほか!』が言えない嫁はダメだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2017 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



━━<AD>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


地下鉄:門真南駅/JR鴻池新田駅/京阪:門真市駅周辺での、
夜間タクシーのご用命はお気軽にお電話ください。


電話:080−6187−8665


・営業時間…18:00〜翌2:00
・定休日……毎週火曜日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
































※下記の広告は本記事とは無関係です。