●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

仕事の本質を考えているだろうか。

北朝鮮が『今のような独裁軍事地域』になった理由をご存知だろうか。キミルソン(金日成)時代に、ことごとく農業政策で失敗したからである。1970年代後半くらいまでは、朝鮮中央放送でも『偉大な首領、キミルソン主席が、どこそこのトラクター工場を視察し、工員らに激励した』だの『なんちゃら農場の農夫たちに、ねぎらいがどーしたこーした』と、えらく喧伝していた。だが、鉄鋼資源も加工技術も不足する中、後ろ盾のソ連も崩壊し農業関連産業は壊滅した。要は『国産トラクターが作れなかった』のだ。金正日時代には、軍事産業に大きく舵を切り『東京は火の海になる』と宣伝放送を繰り返した。金正恩政権下では、ミサイルの『やり投げ』『打ち上げ花火』の連続。ほとんど面識はないが、異母兄弟の金正男を暗殺する暴走ぶり。すべての根っこは、キミルソン時代の農業政策の失敗。核武装にかかる費用を、農業に転換すれば『多少はまともな地域』になるのだが、ここまで経済が疲弊した北は『軍事』しか活路がない。経済と軍事は一対なのだ。



【写真:耕作放棄地は何が問題なのか】


放棄地になると何が起きるか。


・荒れ地になる
・野生動物の巣窟になる
・害虫などがわき周辺の農産業に影響を及ぼす
・再開墾には莫大な費用と人力がかかる
・放置すれば、原野に戻る


こんなところだろう。


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◆昔から『農は国の本』というくらい、農業は国の基幹産業である
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業とは何か・・・。


ひとことで言えば『暮らしの手立て』だ。
脱退したネイチャークラブNPOの主宰者と、
どこに意見の相違があるのかをいろいろ考えた。


要は、生業についての認識の差だろう。


普通の頭で考えたら『仕事で癒しを感じる必要があるのか?』だ。
私は、到底、仕事の中に『癒し』など感じない。
そりゃあ、たまに『アニメ声のかわいい女性客』が乗ってきたら、
愛想で『癒し系の素敵なお声ですね』と『べんちゃら』は言うが、
アニメ声だろうが、しわがれ声だろうが『お客はお客』である。


こっちは、100%以上の仕事をせねばならない。


冷めた考え方だが、
勤務先に対して『愛社精神』など『これっぽっちもない』。
こんなことを言えば『そんな仕事、楽しいですか』と思われるが、
世の中、そんなに『へらへら』しながらやれるような、
気楽な仕事などない。
仕事に『愛社精神』など『どうでもいい』のだ。
せいぜい、愛着程度にとどめておくべきだろう。


学生なら赤点じゃなかったらOKだが、プロは100点満点が当たり前だ。


さて、農は国の本と書いたが、
腹が減っては戦はできぬの例えもあるように、
どんな職業人であれ、ほとんどの人が1日に3度の飯を食う。
そこが『いいかげん』になりつつあるから、
できることから是正しようという姿勢に共感を覚え、
ネイチャークラブNPOに賛同した。


だが、3期も経てば『テーマ型のNPOだ』と居直られた。


主宰者の友人である『植木屋の若旦那』が『揚げ足取り!』と言ってきたが、
私は、揚げ足を取っているのではない。
自分の頭で考えた内容を『自分のブログで書いているだけ』に過ぎない。


基幹産業であり、潜在的な成長産業だというのは揚げ足取りにはならんだろう。


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◆癒しや、好きなことでメシを食う、など妄想である
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私も家の庭で『菜園』の真似事をしている。


確かに、健気に育つ野菜の姿は愛おしい。
だが、これも『趣味の園芸』の範囲だから、
楽しくて、面白い。
こんな冬場でも、ちゃんと育つ品種があるのには驚く。


だが、生業となれば次元が違う。


・生き物相手(とりわけ、微生物相手)
・人の役に立っておカネをいただく
・手にしたおカネで生計を立てる


他人様が『おいしい』と喜ぶからこそナリワイになる。


ネイチャークラブNPOに在籍していた時期、
私のタクシーに『農家の旦那』が乗ってきたことがある。
実際に、いろいろ話を聞けば『やはり、大変だ』という。


24時間365日、身体か頭が『畑』の方に向いている。


少しアドバイスをいただいたのが、


『好きなことでメシを食う』より、
『やっている仕事を好きになる方が成功率が高い』。
『自分は農家の倅だから、後継ぎをせざるを得ないだけ』。


ナリワイに癒しを求めてはいけないし、決して癒されないと思う。


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◆本質は『仕事観』である
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町の生活がイヤになって山に引きこもる・・・。


まぁ、山に入れば食うものはいっぱいあるかも知れない。
落とし穴でもこしらえておけば、
イノシシやシカなどの『ジビエ料理』の材料くらいは手に入るかも知れない。


だが、それは『自分が食うため』で『おカネをいただく』には程遠い。


ネイチャークラブNPO主宰者であるジャンク屋の若大将は、
いつだったか『一粒1万円のいちごもできる』とか言っていた。
値段さえつければ『売れるかどうかは別にして1万円のいちご』も可能だ。


実際、1粒1万円のいちごやぶどうはある。


ミナミや北新地のクラブなんぞに行けば、
デザートに高級そうなフルーツが出てきたりする。
高価な店だったら『1粒1万円のいちご』もあるだろう。


だが、いちごに付加価値があるのではない。


ミナミや北新地という土地と店に付加価値が付いているのである。
仕入れは『普通の百貨店価格』のはずだ。
歓楽街の高級クラブの『飲み代』という『パッケージ商品』で、
単品ごとに割り算や引き算をすれば『1粒1万円のいちご』にもなる。
1粒1万円のいちごなど、特殊で限られた分野でしか存在しない。


モノの値段には『プライスゾーン』や『ストライクゾーン』がある。


どうも職人気質の人たちは『自分たちの作品に値打ちをこきすぎる』。
製造業だと、1時間あたり6,000円×10時間=60,000円とか計算する。
だが、これも量産して一個単価が下がってこそ、
はじめて『プライスゾーン』に入ってくるのである。


特に『一点もの』などは『クセモノ』だ。


一点もので職人1人が仕上げた品は高価になる。


・クォリティが高い
・だが、効率は悪い


多くの『一点ものの職人作品』は『作り手のエゴ』だ。


毎度のネタだが『理念=拘り』というのは、
多様性があって『先のある人』を『潰してしまう』。
多くの『1人親方』は『将来性がある人を潰している』のが現実だ。


ナリワイは、暮らしの手立てである。


そういうことを、
真剣に自分の頭で考えることが、
大事なのではないかと、
日々思うところなのだ。


いかがだろうか。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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