●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●田舎暮らしで一番厄介なもの。

都会暮らしの人には理解しがたいことだが、田舎に行けば『都会の常識は、田舎の非常識』が山のようにある。家内の友人で、農家に嫁いだ人が『執念』でパート代などを貯めに貯めて、阿倍野の新築マンションをキャッシュで買ったことは以前にも書いた。『何十年も辛抱したご褒美だ』というのも納得できる。ムラの実態を知れば知るほど、関わりたくなくなるのが普通の都会人だ。もちろん、訪問者や観光客程度なら、歓迎してくれるが『移住』となれば、事情は大きく異なる。何度も言うが、田舎は『ムラ社会』なのだ。ちなみに、私のルーツは、今の京都市北区小野郷にあり、国道162号線・笠トンネルを抜ければ、旧京都府北桑田郡京北町という『超ムラ社会』だ。



【写真:田舎暮らしの一番の厄介事は『選挙』だ】


まず、一家総出で移住するなら、
18歳以上であれば『全員が運転免許を持っているのが必須』だ。
あたりまえだが、人数分の車も必要だし、
ラクターくらい運転できないと『まともな営農』すら危うい。
時には、自家用の軽トラが『選挙応援用』に駆り出される。


移住者が自分の意見を言おうものなら『新参者が黙れ』と冷たい。


都会暮らしの人には知られていない『選挙の実態』。
もちろん、都会の選挙も『かなりいいかげん』な点もあるが、
田舎の『それ』と比べたら、町の『それ』など可愛いもの。


選挙とは名ばかりで、民主主義も議会政治もクソもない。


今、テレビで森友学園が話題だが、
あんなもの、田舎の政治に比べたら『屁』にもならない。
たまたま国有地がディスカウントされたのと、
総理夫人が『担ぎ出された』ことを野党が揚げ足を取っているだけ。
野党は、与党の足を引っ張るのが仕事なのだ。
政治屋は、自分に火の粉が降りかかれば手のひらを返す。


田舎の選挙・政治など書き出したらキリがない。


選挙は『催事』のようなもので、
形式主義と『娯楽の悪臭』に満ちている。
さらに『インチキ』もまかり通るのが、
田舎の選挙の実態だ。


個人的な意見や考えなど、ない。


どの選挙人が、どの候補者を支持するか、
投票日の、ずっと前から『一部の有力者の打算』で、
すでに決められているし移住者の意見など聞く耳など持たない。


有力者の指示が、地元住民に広く浸透する。


投票日はもちろん、期日前投票も駆使して、
病人であれ、年寄りであれ、
全員が投票に駆り出される。


北朝鮮さながらの『完全な監視社会』だ。


よほどのアクシデントでもない限り、
票読みに『寸分の違い』も生じない。


・ウソに決まっている政策
・偽りの好感度
・経歴詐称スレスレのキャリア


こんなもの、あたりまえだ。


目くじらを立てるのは『敵陣営の誰か』だし、
所詮は『候補者の欲深さ』を表している。
だが、住民は『それでいい』と普通に思っている。


うまい具合に、選挙人と被選挙人の利害が一致している。


・地元のために、何をしてくれるのか
助成金補助金を引っ張ってきてくれるのか
・道路を作ってくれるのか
・橋を架けてくれるのか
・定期開催される老人会や寄り合いに食事や酒の差し入れがあるのか
耕作放棄地でも、農地としての優遇が受けられるのか


こんな程度で、当落が決まる。


今は、目立たなくなっているが、
僅かながらも『袖の下が飛び交う』し、
大金が動いて寝返りを打たれないように『投票日前日』には、
要所要所に『見張り番』が立つ。


このくらいで驚いては田舎暮らしはできない。


敵陣営には『数百万で立候補を取り下げろ』と強面が来るし、
それを拒めば、さまざまな『嫌がらせ』のオンパレード。
敵陣候補者の自家用車1台くらい潰すことなど何とも思っていない。
敵陣営の支持者にも、相応にイヤな思いをさせる。


さらに勝手に候補者の支持者名簿に自分の名前が載る。


自分の名前が勝手に名簿に載っていても、
怒り狂って抗議したり、
名前の削除を求めたりできるのは、
都会の感覚であり、田舎では認められない。
田舎は『ムラ全体がひとつの家族』であり、
家族の和を乱す者は容赦なく村八分になる。


『特定の候補者に一票を投じてくれないか』


都会でもよく聞く話だ。
ムラ社会だと上から目線で『地元の決定事項だ』と言われる。
投票日に、自分の意志を通して、
『地元の決定事項』に反した候補者の名を投じても、
普段の何気ない文書のやりとりで筆跡が覚えられているから、
絶対にバレないと思っていてもバレてしまう。


選挙管理委員も、地元の決定事項に従っている人ばかり。


地元の決定事項を破った者=村の掟を破った者、である。
むらの掟を破れば『村八分』が待っている。
息巻いて農作業にいそしもうとしても、誰も手伝ってくれない。
移住者が、どんな暮らしをしようが、地元民には関係がない。
好奇の目が注がれるのは増えることがあっても減ることは一切ない。


のべつまくなし、監視の目と密告が行き届く。


・どこのスーパーで、
・何を買ったか、
・どんな訪問者が来たか、
・花壇にどんな花を植えたか、
・病院に通えば、何の症状で通院しているか、
・洗濯ものはどんなので、どんなパンツを干しているか、etc。


生活全般が監視社会だから、選挙が『出来レース』なのは言うまでもない。


余所者を、極端に毛嫌いする地元民に嫌気が差す前に、
移住前には、どの程度の監視社会が残っているのか、
よく調べておくことが大事なのが『田舎移住』の必須事項だ。
目立たない大東市でも、見えないところではいろんな派閥がある。
大東くんだりなら、こそっと『息抜きの喫茶店』も作れるが、
もっと山奥なら、息抜きの喫茶店すら『監視の目』が光っている。


田舎にはプライバシーなど『ない』。


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▼ちきりんの日記▼
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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