●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●薄学凡才(はくがくぼんさい)のススメ。

薄学(はくがく)とは造語だ。本来『博学』とは『広く学問に通じていること』をいう。対義語には『浅学』があり、これは『学識が浅いこと』を意味する。加えて『浅学菲才』となれば『学識や才能が薄い』。だが『広く浅く』という『好奇心』で、いろいろ調べたりする『薄学』も、やり続けたら面白いし、話題が豊富になる。浅学菲才で落ち込むくらいなら『薄学凡才』でもいいのではないだろうか。



【写真:好奇心の集大成、A6ノートが12冊に・・・】


インターネットの普及で『調べもの』が楽になった。


だが、多くの人の調べ方のパターンは、
ネット検索でヒットしたものを『見ただけ』で『調べた気になっている』。
こんな調べ方だと、調べてから数分で忘れるに決まっている。


こんなの、調べたうちには入らない。



▲せめて、ノートに書き写し、自分なりにシュミレーションすべきだろう。


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◆タクシー屋の調べもの
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近隣の駅の『降車客数』を調べてみた。


自分の営業エリア内主要駅のJRと地下鉄各駅の降車人数を調べると、
今まで、自分が記録していた数字との組み合わせで、
いろんなことがわかってきた。


降車人数の3%がタクシーを利用している。


各鉄道会社が発表しているのは、
あくまでも『平均値』だから、
毎日、その人数が降車していないが、
概ね、数値は合致してくるのが興味深い。


JR片町線の場合。


1位:京橋駅:177千人/日平均
2位:住道駅: 31千人/日平均(タクシー31台)
3位:四条畷駅:19千人/日平均(タクシー20台)
4位:放出駅: 15千人/日平均(タクシー15台)
5位:鴻池新田:13千人/日平均(タクシー13台)
番外:門真南駅: 5千人/日平均(タクシー 5台)
(※実車で駅の外にいるタクシーも含む)


ここで、おもしろいことが見えてきた。


京橋のような『乗換駅』は除外して、
その他の各駅で待機するタクシーの数が『0.1%』であるということ。


例えば・・・


住道駅の降車人数が31,000人で0.1%=約30台/毎時。
お隣の鴻池新田駅の降車人数が13,000人で0.1%=13台/毎時
地下鉄門真南駅の場合、降車人数が5,000人で0.1%=5台/毎時


さらにタクシーの利用客の比率が降車人数の平均3%である。


住道駅  :31,000人×3%×@1,300円=1,209,000円/日
鴻池新田駅:13,000人×3%×@1,300円=507,000円/日
門真南駅 : 5,000人×3%×@1,300円=195,000円/日
(※客単価@1,300円は、日々の売上高÷実車回数から割り出している)


ここまでの『推計』がはじき出せれば1台当たりの売上も推測できる。


上記の利用合計額は『まる1日分』だから、
日勤者と夜勤者で『2分割』すると、
概ね、売上を台数で割れば、終電まで『いくら稼げるか』が読める。


住道駅 :1,209千円/日÷2=604千円÷31台=19,483円
鴻池新田駅:507千円/日÷2=254千円÷13台=19,538円
門真南駅 :195千円/日÷2= 98千円÷5台=19,600円


と、まぁ、似たような数字になる。


だが、門真南駅の場合は『無線配車のための待機車』がさらに5台加わる。


門真南駅 :195千円/日÷2= 98千円÷10台=9,800円


概ね、日々の数字と合致してくるのである。


もちろん、電車の降車客以外に、近隣の住民や商業施設からの利用もある。
こういう、降車客外の『イレギュラー客』が『遠方への利用』もあり、
上記の数字とは、必ずしも一致しない。


だが、駅での待機だと、概ね降車客の利用が大半だから『数字の読み』が可能だ。


商売には『立地条件』が必須だ。
タクシーの場合『降車客数』『周辺の商業施設』『周辺の飲食店数』などが加味され、
概ね、1日当たりの平均的な『売上予測』が可能なのである。


降車客数=分母・・・うち3%が利用客数=分子


こうやって、降車客数に比例した待機台数が『自然』に決まってくるのである。
もちろん、そこに『にわかに入ってきた他社の車』は、
各駅ごとの『ローカル・ルール』がわかっていないから、
誰にも話してもらえないし、自然淘汰で排除されてしまう。
決して、新参者にフレンドリーにはならない。


タクシーの社会も『ムラ社会』である。


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◆好奇心ノートを持つ
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私の『好奇心ノート』は一昨年に始めて以来『12冊目』だ。


・思いついたこと
・気になること
・忘れてはいけないこと
・行動したこと
・大事なこと


こういうことを、すぐにメモしておく。


テレビを見ながら気づいたことを別のメモ用紙に書くこともあるが、
その場合も『好奇心ノート』に貼りつけておくと『散逸』が防げる。
上記の、タクシーの売上予測も『好奇心ノート』からスタートしている。


こういうことを続けていたら『雑ネタ』には困らない。


雑ネタ、雑談といっても『裏付けがない感覚的な話』は印象に残りにくい。
やはり『大人の会話』なのだから『推計』でも、
数字を基に裏付けがある?ように話をしないと、
ただの『噂話』と変わらないのである。
多少、間違っていても『大人の会話には「数字」が必須』なのだ。


『町歩きのベテランガイドさん』は・・・。


私の知人が『ガイド』をやっている。
大事なことは『1700何年に、誰が、どこで、何を、どうした、こうした』という。
とにかく『年号と誰が、何を・・・』がガイドの上で重要ポイントと話す。
そこに『自分なりの「思い」』を付加すると『すごく印象に残る』のである。


初対面の人との接点作りに困っている人は・・・。


何でもいいから、好奇心を書きとめて掘り起こすことをオススメしたい。
いい歳をした大人が『自分の趣味』くらいしか話題がないようでは、
ちょっと、さみしいと思う。


推計が間違っていても構わない。


まずは、いろんなことに興味を持って、
好奇心を満たしていく訓練で、
1年も経てば『初対面の人との話の接点作り』くらいできるようになる。


薄学凡才(はくがくぼんさい)のススメ、ぜひ、お試しいただきたく思う。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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・営業時間…18:00〜翌2:00
・定休日……毎週火曜日
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