●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●趣味自体は、生きがいにはなりにくい。

最近の流行り言葉に『ライフ・ワーク・バランス』を聞くが、発言には違和感を感じる。大方の人の話が『ワーク=仕事/ライフ=趣味やオフタイム』のよう。だが、もっとわかりやすく言えば『ワーク=カネを稼ぐ/ライフ=カネを使う』というところで『ぐるぐる回っている』。実際のところ『ただの経済活動の範囲』でしかなく『不毛なラットレース』の域を出ない。このサイクルを繰り返していては、幸福感など『先の先』だ。


【写真:本当は、こういうサイクルじゃないと幸福感は得られない】
    ※出典:勝間和代氏著『不幸になる生き方』P168より。


別の流行り言葉に『半農半X』とかいうのがある。


これも、あんまり好きではない四字熟語だ。
メディアに登場する『半農半X推進者』は、
あたかも『これで、充実した人生が送れる』みたいなことを言うが、
農業をナリワイにしたら『毎日、毎日、田畑に出かけて手をかける必要がある』。


ウチの同業者、T交通のKさんは農家出身だから『半農半X』を嫌う。


とにかく、テレビは『きれいなシーン』しか流さない。
30坪程度の家庭菜園なら楽しく過ごせるだろうが、
実際にナリワイにしている人から聞けば『全農くたくた』だ。
片手間に農業など、とてもじゃないが追いつかない。


油断したら、すぐに草ぼうぼう。


半農半Xってのは、聞こえはいいが、
所詮は『ワークの領域』から出ていない。
これでは、なかなか『ライフ』まで補完できないのではないだろうか。


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◆趣味・・・
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よく、仕事と趣味の両立とかいう。


そんなのは、大人として当たり前だ。
日々、仕事にまい進するから、
息抜きや活力を養うから『趣味が楽しいもの』になる。


確かに、趣味は『心の余裕』にもつながる。


休日に、心身ともにリフレッシュするのはいいことだし、
日々の活力にもなりうる。
だが、趣味そのものが『生きがい』になるかは、
はなはだ疑問なのだ。


アマチュア無線界でも『引退組』が朝から晩までマイクを握っている。


やっている方は『悠々自適』のつもりなんだろうが、
ワンパターンで、応用も利かず、いつも同じような運用スタイルだ。
私が最近始めた『エレクトーン』で、
『片手で主旋律を弾いて喜んでいる』のと、
大きくは変わらない。


極論すれば『片手の主旋律を30年やっています』というレベル。


退職金が入って、百万単位の無線機も売れているが、
要は『オレはこんなRIG(無線機)を買ったんだぞ!』と、
電波を通じて『放送』しているような感じである。


まぁ、人生最後のご褒美だから、どうでもいいのだが・・・。


引退組は放っておくこととして、
現役世代は『趣味が充実している』という程度で、
『オレはライフ・ワーク・バランスが取れている』と思ったら、
これは、そのうちに疑問を感じるだろう。


昨日の記事でも書いたが・・・。


昨日の記事で『生活』を『ワーク領域』に入れた。
これに対して違和感を覚えた読者もいらっしゃるだろう。
英語を直訳したら『生活=ライフ』だから無理もない。


だが、前述のとおり『経済活動に終始している生活』ならワーク領域だ。


仕事を軸に考えるならば、
勤勉に働いてこそ『遊びに楽しみを見出そう』とかいう話で終わる。
稼ぐ⇒使う⇒稼ぐ⇒使う⇒稼ぐ⇒使う・・・では『疲れる』だけだ。


こんな程度の活動での『生きがい』などスケールが小さすぎると思う。


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◆本当の『ライフ』とは・・・
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昨日の繰り返しだが・・・。


1、稼ぐ
   ↓
2、使う
   ↓
3、愛す
   ↓
4、愛される
   ↓
この循環が、うまく補完されて『はじめて』だ。


何が幸せなのかは『人によって違う』。


愛す、愛される、心が通い・・・という面が『基盤』にないと、
稼ぐ⇒使う⇒稼ぐ⇒使う⇒稼ぐ⇒使う・・・だけでは、何が楽しいのか。


愛する・・・のは、家族間に限らない。


別に、愛人を作れというのではない。
要は、気持ちが通い、愛情深く付き合える人を持つということだ。
そこまででなくても『心が通う人』を持たないと、
ただの表面的な『飲み友達』程度で終始する。


人を愛する、ということは、愛されるにつながる。


この喜びや楽しみを知った人は、
自分を慕ってくれる人、心を通わせてくれる人、愛してくれる人、
みんなが幸せになるように『稼ぐ力を強化する』。
そして、仕事でもさらなる『やり甲斐』を見出していく。


やがて、自分の幸せを増していく。


愛情と金銭的な補償は『補完関係にある』のは、
経済学者の間でも『常識』だという。
逆に『趣味が生きがいで幸せ』というのは、
傍目にみても『まぁ、自分だけでしょう』である。


いかがだろうか。


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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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