●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●「はじめに結論ありき」という考え方は・・・。

ネイチャークラブNPOを脱退して、早や3か月である。この間、釈然としない『もやもや』が『何だったのか』が見えてきた。それは、このNPOに限らないが『はじめに結論ありき』で何もかもが進む体質的なものではないか・・・ということである。まぁ、話しがあちこちに飛ぶ『おばちゃんの会話』よりはつかみどころはあるのだが、おばちゃんの会話は『ただの気晴らし、おしゃべりはカネのかからない娯楽』であり、組織論とは『本質』が異なる。



【写真:最初から結論が出ていたら、思考停止になるのはやむなし】


いろいろ物議を醸すニュースが毎日垂れ流される。


東芝
森友学園
・東電


すべて、結論ありきで『筋書き』が組み立てられている。


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◆『初めに結論ありき』で物事が進むと・・・。
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・まず、望ましい方向を考える
・望ましい方向に『いいね』と思うディテールを寄せ集める
・そこで『結論の原型』というものができあがる


原型ができると・・・


議長が『みなさん、これでよろしいですな』と、
原型をもとにした『プレゼンテーション』が展開される。
参同者から『それで結構です』という『了承』を得ると、
その『結論に沿った「ディテール」』を『練り上げる』わけだ。


拾い上げられる『声』は・・・


満場一致で『おぉ!これで大丈夫だ!』という内容で固められる。
こうして、最初に『結論』や『方向性』が示されると、
集まった人は『結論に近いこと』しか考えなくなる。
ほぼ、思考が停止するか、偏った方向にしか思考が働かなくなる。


昨日の『カレーかハンバーグか』と同じような思考である。


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◆異議や異論の扱いは・・・。
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参加者から『ちょっと、これじゃあ問題があるのじゃない?』と、
異議や異論の『声』が上がると・・・。


『えっ!?』って、『驚異の声』が上がり『沈黙』になる。


やがては『異議申し立て』や『異論の声』はなかったことに。
違った意見が出てきたら『我々がやっていることが間違っているのか!』となり、
最初に『結論』が出ているから『やっていることが無駄になるのか!』とか、
なにしろ、最初から『結論ありき』なのだから『揺らがない』のである。


そして、異論を唱える者は『文句を言う面倒くさいヤツだ』と抹消されてしまう。


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◆なぜ、こうなるのか。
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最初から『結論ありき』だからである。


結論に向けた『望ましい方向』が設定されて協議が進むから、
それに対して『きちんとした形にする』という方向で検討が進む。
そこに『ちょっと、問題があるんじゃないの?』と異論を唱えると、
最初に結論を出した人は『文句を言うヤツはいらない』と、
勢い、排除の方向に向かうのだ。


従って『異議あり!』の『声』は『すべて排除される』。


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◆結論が揺らぎ出すと・・・。
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発起人が『一番、嫌うパターン』が『揺らぎ』である。


揺らぎ始めると『私たちの今まではいったい何だったんだ!?』と、
関係者一同が『自己崩壊』を起こしてしまう。
さらに、自己崩壊を食い止めるべく『強固な防御作用』が働く。
このとき、すでに『軽いパニック』を起こしているのだ。


最初に結論ありきだと『危機管理が中途半端』になる。


なんせ、最初に『結論』という形で『全体像』を作っている。
その範囲を超えた事態が起きると『もう、どうにもならない』のだ。
危機に直面したら『体を張って現場で頑張って行動する人』しか信用できない。


そして、信用がおける人に『全権依存』、実態は『丸投げ』が起きる。


最初に結論ありきでは『まともな異議の提示』ができない。
まず『変わった人だから、こんなことを言うのだ』という目で見られる。


その異議が理解されても・・・。


わかっていながら『これを受け入れたらめんどくさいことになるな』と、
防備線を張るか『ほっとかれる』のである。
そうこうしているうちに『首謀者の上層部』では、
『こんな変な人は排除してOK!』と『免疫機能』が作動して、
『めんどくさい異議は取り上げなくてよい』という『空気』になる。


時間とともに、組織が腐敗するのである。


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◆結局は、自分の頭で考えなくなる
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『初めに結論ありき』が前提だから、
『その「結論」って何やろ?』という偏狭な思考しか働かない。


その偏狭な思考で『自分は考えている』と思い込む。


さらに『誰かが結論を出しているのだから自分は考えなくていい』にもなる。
ミーティングを何回重ねても『黙っているだけ』の人もいて、
黙ったまま『出てきた結論に近い理想論』を、
出来上がる前から『押し上げよう』という態勢を取る。


いくら言っても『最初に結論ありき』だから仕方がないが。


だが、こういう苦言も言わないと、
『初めに結論ありき主義者』は『何も反省しなくなる』のだ。
私は『変わった人』と思われているから勝手なことを言うが、
世の中には『変わった人ばかりではない』のである。


そこを気づかないと・・・。


『最初に結論ありき』しか考えが及ばないと、
『思考力がなくなりますよ』ということである。


もっとも、商談なんかだと・・・。


・見本持ってこい
・見積もり持ってこい


という『最初に結論ありき』でもあるのだが、
商談がまとまれば『雑談』が展開され、
結論もないまま『ほんじゃ!』ということにもなるが、
きちんとニーズを捉える営業マンだと、
次の訪問時には『次の結論』を持ってきて、
さっさと商談を決めて『次の行動に移る』のである。


要は、自分の頭で考えて、次の行動に移る『柔軟性』の問題なのだが。


どうも、ネイチャークラブNPOには、
期待が大きく外れてがっかりしているのである。
だが、このNPOに限らず、
世の組織は『結論』に振り回されて『腐敗』していくのが多い。


私は『最初に結論主義者』は『頑固者』が多く『融通がきかない』気がする。


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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
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