●OTA(On The Air)

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●北朝鮮は、なぜ「崩壊しない」のか。

20年以上『もうすぐ、北は崩壊する』と言われ続けてきたが、簡単には崩壊しない。食糧難で餓死者が多く出た1996〜1997年頃には『崩壊の危機』が伝えられていたが、今も北朝鮮は健在である。なぜか・・・?



【写真:『偉大な主体思想、万歳!』と書いてある】


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◆北が崩壊しにくいのは『3つの柱』がある。
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1、情報が統制されている
2、人民は、出身成分で分類され支配されている
3、5人組の『監視体制』で『密告制度』が敷かれている


情報統制は、日本の常識が通用しない。


北のテレビやラジオの番組は『完パケ』であり、
全てが『収録番組』である。
つまり、生放送というものがない。
日本の感覚では信じられないことだが、
ニュース番組とて『生放送はなく、収録番組』だ。


すべて、検閲されて、はじめて電波に乗る。


検閲されて、送り出されるのだから、
テレビやラジオで『ニュース速報』など、
北朝鮮には存在しないし、
パニックを招くような『地震速報』もない。


私の道楽である『ラジオ』に関して言えば、


朝鮮中央放送
平壌放送
平壌FM放送
・第三放送(有線)
チョソンの声(海外向け中・短波放送)


この5種類しかないと聞いている。
当然だが国内向けの放送に関しては、
『チューニングダイヤル』がハンダで固定されている。


びっくりするかもしれないが・・・。


固定を外して、こっそり南の放送を聴いているのがバレたら、
教化収容所(強制収容所)送りである。
あたりまえだが、放送内容は北の体制や金日成金正日金正恩賛美。


新聞も『労働新聞』のみ。


テレビ、ラジオ、新聞を通じて、
南はアメリカ帝国主義に支配されている植民地で、
貧しい生活を送り、食糧不足にあえいでいる、と、
北の人民は『叩き込まれている』。


思想教育の結果・・・。


自分たちの生活は厳しいが、
南はもっと悲惨である・・・と思い込んでいる。


さらに。


情報を統制したら、お次は『出身成分』で支配される。


1、核心階層:政権に忠実な階層(30%)
2、動揺階層:監視対象の階層(50%)
3、敵対階層:特別監視対象の階層(20%)


まぁ、ほぼ『2:6:2の法則』に近い出身成分構造だ。


動揺階層と敵対階層は、
1945年8月以前に中小企業の経営者だったり、
豊かな農家だった者、朝鮮戦争で南に逃げた者の北に残った家族。
また、その後の帰国政策で日本から帰国した者。
特に、地主や資本家、宗教家だった者は、
特別監視対象の『敵対階層』にされて『統制』されているのだ。


そして。


少しでも政権に対する不満や批判的な言動をする者がいたら、
その事実を『密告しなければならない』のである。
もし、密告しないで、別の人から密告されたら、批判を受ける。


被密告者は『家族全員、引っ立てられ、消息不明』になる。


家族が根こそぎ『収容所送り』や『炭鉱送り』になったり、
スパイ容疑をかけられて『公開処刑』されたり・・・と、
人民(国民)全体を『人質』に取るシステムを完成させたからこそ・・・。


北朝鮮の体制は『安泰』なのである。


人民(国民)の自由を奪い束縛することで、
反動分子の行動を『未然』に防げるようになっている。
先ごろ、金正恩斬首作戦の工作員が拘束されたとか、
いろんなニュースが飛び交っているが、
秘密裏に進めている暗殺工作とて、、
毛細血管のように張り巡らされた『密告制度』で、


必ず、バレるようになっているのが、北朝鮮の実情なのである。


ちなみに、1990年代後半の食糧難で餓死した人の多くが、
敵対階層であるのが興味深い。
言いかえれば『核心階層』は『食糧は行き届いていた』のだ。
また、脱北者も敵対階層者が圧倒的に多い。


核心階層は『テキトーに体制に合わせていたら、まぁ、安泰である』。


だから、どやねんって、話題であるが、
北朝鮮報道を見聞きする際の、
何かのご参考になれば幸いだ。


ホンマ、だから、どやねん・・・。


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モランボン楽団の美しい歌声(愛国歌/朝は輝く)▼
https://www.youtube.com/watch?v=X8Exnc9tge0
★北の国歌だが、まともに歌える人が少ないらしい・・・★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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