●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●印刷関連、大倒産時代。

広告屋時代に、接点があった印刷屋の前を通りかかった。すると、年末頃にはあったビルがなくなり『あれ、道を間違ったのかな・・・』と一瞬、自分がボケたのかと思ったのだが、現役当時は毎日通った道だから、やはり道は間違っていなかった。その印刷屋は更地になり、すでに『マンション建設』の告示が貼られていた。



【写真:印刷関連は、これから大淘汰の時代の嵐が吹き荒れる】


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◆大型倒産も予測される、印刷業界。
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この3年間、印刷関連の倒産状況を追っている。


特に、自分が関わり、
イヤな思いをした印刷関連業者は、
半分が潰れていた。


『こんちくしょう』が『ざまあみろ』になっていた。


まぁ、こう書くと悪趣味なのだが、
マーケティング的視点云々では回避できにくい、
すでに印刷屋の企業努力では『どうしょうもない状況』になっている。


この3年間、追っている会社の状況はこうだ。


・C社(大阪市北区):負債総額24億で特別清算(印刷関連商社)
・T社(大阪市北区):平成25年に破産(印刷)
・V社(大阪市北区):親会社が吸収後、特別清算
・S社(大阪市中央区):労災事件が明るみに出て係争中。事業継続中
・U社(東大阪市):取引先の倒産で経営状況悪化。事業継続中
・S社(大阪市中央区):設備投資の償却が悪化、土地売却。事業継続中
・F社(大阪市淀川区):カタログ通販の出稿減少で経営状況悪化。事業継続中


もっと、あるのだが、キリがない。


少し気になっているのは、
カタログ通販が印刷出稿を激減させる方向。
Web主体の流れからしても『紙のカタログ』から『購買』につなげる仕組みは、
もう『時代遅れ』である。


元請けの印刷会社は持ちこたえるだろうが下請けは・・・。


すでに、出稿減で孫請けの印刷会社が倒産していた。
一つの印刷会社が倒産すると、
多くの連鎖倒産が起きる。


・紙屋
・製本屋
・加工屋


ほとんどが手形取引で、不渡りの連鎖が起き、倒産。


Webなどに転身する印刷会社を除いて、
軒並み、倒産している。
まぁ、すでに広告屋から身を引いた私は、
印刷屋さんがどうなろうと、
知ったことではないが・・・。


ネット印刷が安売りのポジションを築いた。


もう、正規価格でやっている印刷屋は、
設備投資もできないし、
価格破壊の波にも乗れない。


印刷業界の大倒産時代は避けられない。


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◆みんな転身して生きている。
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こんちくしょう、と思っている印刷屋が2社ある。


なんとか事業継続中だが、
すでに破たんの気配が感じられる。


・設備投資の償却悪化
・取引先の倒産
・取引先の方針変更による発注減


代表者のFacebookを定期的に観察しているが・・・。


結構、調子のいいことを書いている。
経営なんちゃら勉強会だの、美術印刷がどうたら、
A4アンケート用紙で経営改革うんたらかんたら。


勉強会にうつつをぬかすなら、営業に出ろ、と思う。


社長自らが営業に出れば『市場の声』がダイレクトにわかる。
いかに、印刷屋が『古臭くて時代遅れな考え方か』が。
特に、この業界は『仲間仕事』といって、
同業者から仕事を回し合って成り立ってきた。
繁忙な時代は『仲間』で回し合えば経営が成り立った。


そんなものは、過去の話である。


仲間仕事で回った業界に『Web』がどうたらと言っても、
もう、頭の切り替えができないくらい錆びついている。
広告代理店の出身者を迎えて『マーケティングの真似事』をしても、
結局は、調査だの仕掛けだの『自社満足』しか追求できない。
そこに、横領だの背任が起きて『ぐちゃぐちゃ』になる。


かつて世話になった業界が寂れるのは淋しいが。


時代の流れは『どうしようもない』のだ。
どうしようもないというと身もふたもないが、
かつて『炭鉱で賑わった町』はどうなのだ。
石炭需要が激減し『輸入した方が安い』とかで、
すでに『廃墟』になってしまった。


どの業界の人も『他人事』ではない。


生き残るには『変化』がキーワードだ。
会社の方針転換も『変化』だし、
会社が倒産して、業界も消えたら、
自分自身が『変化』して生きるしかない。
その会社しか知らないと『変化』の壁が高い。
だが、常に危機感を持ってアンテナを張っていたら、
自分たちが生きていくことくらい、
案外『どうってことない』と気づくものだ。


いつの時代も、変革時には、みんな転身して頑張って生きている。


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▼ちきりんの日記▼
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