●OTA(On The Air)

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●ネイチャークラブNPOに見る、組織構築。

いつもの『ネイチャークラブNPO』を例に、組織の構図を考えてみたい。このNPOの主宰者は『文句を言う人はいらない』と斬って捨てた。だが、普通の組織であれば『必ず、文句を言う人がいる』。会社だってそうだ。社長の前では『そうですね、いいですね』と調子を合わせていても、社長がどこかへ行けば『何、言うとんねん、あほちゃうか』という声を聞くのは『どこの会社でもある話』である。



【写真:組織ができると、必然的に『こうなる』ものだ】


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◆胡散臭くなってきた、ネイチャークラブNPOの方向性。
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結論から言えば、人心離れで『手詰まり』『お手上げ状態』に近い。


ネイチャークラブNPOの主宰者が、
どのような社会経験を積んできたのか知らないが、
察するに『大きな組織運営』には、
ほとんど関わっていないことが手に取るようにわかる。
主宰者の首を挿げ替えないと、
組織を大きくすることは、まず不可能だ。


まず、組織を大きくしないとスケールメリットがない。


組織に所属する利点があってこそ組織である。
行動で示すだの、何をしてくれるだの、
言いだしっぺがリーダーで『勝手にやってくれ』では、
ブローカーの丸投げと大差がない。
いや、ブローカーは多少は儲けさせてくれるから、
ブローカーの方が商売上では数段上だ。


主宰者の妻『付け爪細工工房「KETA」の女主人』の配信記事を見ても・・・。


賛同者が『そのNPOをなぜ選ぶのか』という、
組織である本質が全く伝わってこないのである。
そこに『来年は畑で婚活パーティイベントを・・・』ときた。
まぁ、お好きにどうそ・・・ではあるのだが。


発想はおもしろいが、わざわざ畑でやるものなのか?


当初の方向性から外れてきて、
何でもかんでも『妖怪の責』とか、
わけがわからない抱腹状態で近所の笑いものである。
下手すりゃ、統一教会合同結婚式並みの胡散臭さ。
あるいは、畑で『公開処刑』でもやるのだろうか・・・。


婚活パーティでカップリングが成立しなかったら公開処刑同様だ。


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◆反対派がいることで、組織は活性化する。
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さて、組織は、いろんな人が集まって成り立っている。


1、主宰者は、組織に属したことがない?
2、主宰者は、組織に属したことはあるが、階層には無頓着だった?
3、主宰者は、組織に階層があることすら知らなかった?


まぁ、こんなところだ。



能書きは脇に置くとして、組織構築の中身の話だ。


ソビエト連邦の傀儡国家でスタートした北朝鮮
1991年にソ連邦が崩壊した時点で、
北朝鮮も連鎖的に崩壊すると思いきや、
すでに26年間『なんとか体裁を保っている』。


北が崩壊しないひとつに『階層分け』と『密告制度』が確立している。


1、核心階層
2、動揺階層
3、敵対階層


この3つと密告制度が機能して、結果的に『恐怖政治の一枚岩』を作っている。


ネイチャークラブNPOも立ち上げ頃のミーティングでは、
だいたい30名程度の同意者や協力者がいたと記憶している。
主宰者は『〜団(NPOの正式名称)』と称しているが、
団というからには最低でも100人体制くらいじゃないと団にはならない。
師団→旅団→連隊→大隊→中隊→小隊・・・軍隊だと、こんな感じだ。



▲『団』とは、これくらいをいう。


ボーイスカウトの一個団も100人くらいで構成されている。


30人なら班の上の『小隊』くらいの規模に相当する。
ここで『各階層』の比率と人数を当てはめてみる。
階層に違和感があれば『派閥』と読み替えてもらってもいい。
政界でも、とりわけ『与党内』でも、だいたいこんな感じだし、
可もなく不可もなくの『普通の会社』でも同様の構成だ。
逆に言えば『この構成がない組織』は『墓場』である。


1、核心階層:20%: 6人
2、動揺階層:60%:18人
3、敵対階層:20%: 6人


動揺層も、細分化したら20%ずつに割れる。


1、核心階層:20%
2、核心に近い動揺階層:20%
3、どっちつかずの動揺階層:20%
4、敵対に近い動揺階層:20%
5、敵対階層:20%


すべてが均等に20%なら、各層6人ずつの構成だ。


まぁ、敵対階層といっても、会社で言えば、
ちょっとやかましい『労働組合の執行部』みたいなもので、
労使間問題や団体交渉をする層と考えればしっくり収まる。
労組がなければ『うるさ方の相談役』『お目付け役』『御意見番』だ。
そういう部門がないと『組織は腐敗する』し、
会社ご指名の『御用組合』では『会社のいいなり』で役に立たない。


組織なんて、そんなもんである。


このNPOの場合、私が『うるさ方』の方に属し、
いろいろ直・間接的に『注文をつけた』のが『文句言い』と捉えられ、
結果的に『粛清』という形で組織を去った。


まぁ、北朝鮮脱北者のようなものだ。


おもしろいことに、
私が、ブログで『いろいろ書く』ものだから、
組織を構成している人たちの中でも『動揺』が起きている。
さらに仰天なのは『主宰者自体が動揺している』のだ。


私が文句を垂れた際に・・・。


亭主(NPO主宰者)の酒量が増えたと、
奥さんである『付け爪細工工房「KETA」の女主人』が、
自己のブログで赤裸々に語っていた。


わざわざ『うちの主人は行動で示す人です!!』と・・・。


本当に『ぶれない理念を通す』のであれば、
外野や脱北者がごちゃごちゃと犬の遠吠えをしても、
『でん!』と構えていたらいいのだが、
そうもいかなかったらしい。


それだけではない。


私の知らないところでも、
核心層と思っていた人が動揺層に変わり、
何かの拍子に脱退していたりする。
動揺層のほとんどがユーレイ会員に化した。


そして、残って頑張っているのは核心層と動揺層の一部の人。


確かに、余暇活動なのだから『仲良しクラブ』でいいと思うのだが、
私の経験上、趣味のアマチュア無線クラブをやっていたころも、
人数が増えるにつれ『核心・動揺・敵対(反対)』の各層ができ、
若かったせいもあって反対派と核心派が衝突して、
反対派が動揺層を引き連れて脱退してことが何度もあった。


利害関係がない『任意の集団』は、ときとして諸刃の剣の面も併せ持つ。


組織構築で大事なのは『敵対派(反対派)』も、
『文句を言う人はいらない』と斬り捨てるのではなく、
反対派、敵対派が『なぜ、そういう発言をするのか』を、
思慮深く、膝を突き合わせて何度も議論することだ。


気に入らないと斬り捨てていたら、組織は弱体化する。


ダメ会社の典型は『社長がYESマンを並べること』だ。
これと同様に、ダメ組織も主宰者がYESマンを並べること。
これでは闊達な意見も出ず『メンバーは自分の役目を粛々と進めるだけ』で、
組織としては『進歩も発展もなく、ルーティンワークをこなす』に留まる。
結果的に、さらなる人心離れが起き動揺層も敵対層もいなくなる。


そして、主宰者と数名だけが寂しく残るのみである。


組織は、いろんな階層で構築されるのを、
最初から『織り込み済み』にしないと『腐敗』する。
そして、オフィシャルな場で本当のことを言うと、
消されてしまうのも『世の習い』でもある。


いろいろ勉強になるNPOだ。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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