●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●日本人は12歳。

敗戦直後、占領軍の最高司令官だった『マッカーサー』は、アメリカ帰国後に『日本人は、せいぜい12歳程度だ』とアメリカ上院で証言した。今年で戦後72年を迎えるが、本質的には何も変わっていないのではないかと、思うことがよくある。



【写真:白か黒か・・・で判断したい人が多いから、写真は白黒にしている】


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◆白か黒か、〇か×か、何でも『一色』の日本って・・・。
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北朝鮮が『問題』だとメディアが騒いでいる。


私は11歳の頃に『海外放送聴取』という道楽に出会い、
中学生ごろに日本の報道って、
『何か違うぞ』『少し、おかしい』と思うようになった。


例えば、竹島『問題』。


韓国の報道は『独島、日本では竹島・・・』という表現をしていた。
細かいことは省くが『答えはいつもひとつではない』ということを会得した。
さらに、国際問題に関しては『それぞれの国籍で主張が発表されている』。


今、北朝鮮包囲網が固まりつつあるが・・・。


これとて、北の脅威ばかりを切り取って、
何回も何回も同じ映像を見せつけられ、
日によっては『北朝鮮一色』になっている。


日本人は『振り子がどちらかに寄っていないと気が済まない』。


本当は、振り子に寄せられるのではなく、
振り子の中心にいたら『物事の本質を見よう』という考えになる。
かつて、日本が戦争をしていたとき、
『鬼畜米英』といっていたのに、
敗戦と同時に『アメリカ民主主義、万歳!』である。


昼間のテレビの再放送の定番は『刑事ドラマ』か『時代劇』である。


どちらも『ええもん』と『わるもん』が必ずいて、
最後は『ええもん』が『わるもん』を捕まえたり斬ったりしておしまい。
歌舞伎に至れば『わるもん』は『顔を赤く塗る』(赤面)だし、
立役、つまり善玉の『ええもん』は概ね『白塗り』と決まっている。
その配役の色を知っていたら『小学生でもわかる単純な芝居』だ。


こういう、白か黒か・・・には、ほとほとうんざりしている。


ある作家が、自分の文章を大学の入試問題に使われた。
解答は、ご存知の『マークシート』である。


『作者が何を言おうとしているか次のABCDの中から選べ』


まぁ、出題側は『答えはひとつ』に勝手に決めている。
だが、作者は『うーん・・・』と唸った。
自分が言いたいのはAでもあり、Bでもあり、Cでもあり、Dでもある。


マークシートを4つとも塗り潰したら『受験生は×』を食らう。


高尚な文学や、高度な文章は『〇か×か』のような単純なものではない。
幾つもの複雑な意味を含んでいる。
〇×や白黒で物事を割り切るのは『いかに低級か』などと考える人は少ない。
物事が二つに一つなんてのは『本質や真実から遠い』のである。


学校に入るのが〇か×か・・・のテストの評価で決まってしまう。


物事を考えて判断するのに〇×や白黒で決めるのは、
小学6年生の12歳ごろまでの『幼い思考の人間』だ。
残念なことに、そういう思考の人たちが、
私の世代である『50歳代』にまで及んでいる。
難関大学は別にして『大衆大学』にまでこんな風潮だ。


その卒業生たちが、もう親や先生になって、次の世代が再生産されている。


物事は一面から見ていては『全体を見誤る』。
北朝鮮の報道にしても『必ず別の一面がある』。
それは『日本と北の別々にある』のではなく『一体』で構成されている。


本当は〇でも×でも、白でも黒でもない。


大方の事象は『ほぼ、すべてがグレー』なのだ。
〇か×か、白か黒か、と割り切っているのは、
ほぼ間違っていると、私は常に疑ってかかっている。


『塵も積もれば山となる』という諺は誰もが知って疑わない。


だが、私は『塵が積もっても、塵は塵で山にはならない』と思っている。
確かに、少しの努力も毎日惜しまずやっていたら、
必ず成果が出るというのはわかる。


だったら、そのように言えばいいのだ。


努力にしても、
おカネにしても『塵』に例えて、
誰も疑わないのが変だ。


尊いことを『塵』に例える方が、どうかしている。


〇か×か、白か黒か、に戻るが、
そういう思考から抜け出ないと、
〇〇一色報道に流されて『えらいことになる』気配がする昨今だ。


いつも言う『自分の頭で考える』というのは・・・。


振り子に寄せられず、
自分の頭で『何が本質なのか』を、
ぜひ、考えてみてほしい。
また『たったひとつの真実などない』ってことも認識してほしい。


まぁ、案外、大阪の人は『斜に構え、日本一、染まりにくい』と思うのだが。


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▼ちきりんの日記▼
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