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●ETC利権。

明日から、阪神高速近畿道など近郊の高速道路料金が変わる。仰天なのは、阪神高速の場合『現金車の通行料金は原則1,300円』で、近畿道は『現金車は原則750円』と大幅な値上げだ。マイカーを持たない私はETCカードは不要だった。営業車にETC機器は付いているのだが、私の会社ではカード自体は『乗務員が自分で用意すること』になっている。私らETCカードを持たない乗務員は『ゲートで現金払い』で何とかしのいできた。渋々ETCカードを作ったのだが・・・。



【写真:クレカは持たない主義なので保証金を預けるETCにした】


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◆高速道路通行料、仰天の値上げ。
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私が営業するエリアでの高速利用は少ない。


主に『近畿道・大東鶴見→阪神高速・道頓堀』(1,440円)
あるいは『阪神高速・長田→道頓堀』(930円)


ごちゃごちゃと文句を言う乗客にはETCに値段を合わせて対応した。


だが、6月3日以後の『現金車』は『1.5倍』の値上げだ。


近畿道 :従来:510円が  750円
阪神高速:従来:930円が1,300円


この組み合わせだと、高速料金が2,050円にもなり、
乗客との料金トラブルで『イヤな思い』をするのは必至である。


渋々、ETCを作ることにした。


クレカは持たない主義なので、
個人でETCを作るには、
保証金(デポジット)を預けるETCパーソナルくらいしか選択肢がない。
一応、保証金は20,000円から対応してくれるが、
これだと、概ね1か月のETC利用が平均5,000円程度に限定される。
まぁ、最大2か月で保証金の80%、16,000円は使えるのだが、
これだと、少々不安が残る。


仕方がなく、40,000円の保証金を預けた。


だが、これとて、月平均10,000円の利用で、
ざっと2か月で保証金の80%の32,000円が利用限度になる。
まぁ、そこまで使うことはないので『業務ユース』としては、
適性な範囲に収まる。


しかし、だ。


ETCなど、高速道路の利用など『インフラ事業』であるのに、
ガスや電気や電話代のような『銀行引き落とし』に対応していない。
ましてや『保証金』なんて『昔の黒電話の権利を買う』ような感覚だ。


ここに、天下り利権とETC埋蔵金の『カラクリ』がある。


天下りがいけない、とは思っていない。
役人しかやったことがない人が民間企業では使い物にならない。
だから、再就職先に『天下り先』があるのは否定しない。
彼らも生活があるから、天下り先も必要だとは思う。


だが、その報酬が『やたら高額』なのが気に入らない。


問題は、ETCの管理運営団体が国交省役人の天下り先になっていることだ。
歴代の幹部が次々に理事に天下っている。
現在、常勤理事5人のうち、2人が国交省出身、1人が警察庁出身である。


こういう人たちが、ETC関連の『甘い汁』を吸い続けている。


もともと、高速道路は『債務償還』が済めば『無料開放』の予定だった。
ところが、民主党が政権を握っていた時期に、
ETC取り付け車は『一律1,000円キャンペーン』という愚策を敢行した。


これで、高速道路は債務償還後も『永久有料化』が確定したのだ。


ETCの機器を取りつけたら『その取り付け代の一部』が、
ETCの管理運営団体である『財団法人・道路システム高度化推進機構』に流れ込む。
ETCを搭載すると『セットアップ料』として『500円(税別)』が入る。
さらに『主としてクレカの付帯のETCが原則』である。


ここから『財務省』の関係者やら銀行などの癒着も見て取れる。


一般個人だとクレカ系かデポジットタイプのETCしか選べない。
もっとも法人契約だと『経団連』の息のかかった団体や、
銀行OBが『のさばる』ような『経済同友会』のような団体からも契約できる。


こういう場合、利用料金から5%ほどの『団体割引』などもある。


まぁ、一定の台数を持っている『大口契約』が条件だろうから、
本来は、タクシー会社も『やりゃあいいものを・・・』、
会社によっては『自分でETCを段取りしてくれ』である。


なんだかなぁ・・・と思う、ETCカードである。


意外に思われるかも知れないが、
タクシー屋は会社員でありながら会社員でない。


・つり銭
・カーナビ
ETCカード
・携帯電話
・ワックス、その他の車両メンテ用消耗品など・・・


普通の会社なら、社用で使う物は会社で用意するのが、
全て『乗務員負担』で『自分で用意すること』になっている。
また、クレカやタクシーチケットの加盟店手数料にしても、
これまた『一部乗務員負担(5%程度)』のところがほとんどである。
まぁ、その分くらいは愛想よく接客してチップでまかなっているのだが。


なんか、釈然としない、変な業界だ。


さらに、仰天したのは『ETCのシステム変更が追い付いていない』。
今回のETC利用料金は『従量制』で『走った距離により変わる』のが特徴。
だが、システム変更ではETCで入口を通過した際の料金のみ、
ETCの機器が知らせてくれるのだが、それは『最大料金』の案内で、
システム変更が追い付いていない出口ゲートでは『割引金額の案内』は流れない。


これでは、タクシーの場合、乗客から頂く料金がわからない。


一般車は、ETCを作ったカード会社から利用料金の案内が届いてから、
指定口座引き落としで片付く。
ところが、タクシーの場合『そのご乗車ごとに精算』だからド手間だ。


システム変更が追い付くまで阪神高速以外は『実車のタクシーに限り無料』ときた。


私らは、どうでもいいのだが、
乗客にとっては、少し嬉しい対処だろう。
阪神高速に関しては『システム変更は完了している』から対象外。
近畿道、阪和道、第二京阪、西名阪など、
私らがよく使う高速が来年6月まで1年間、無料だという。
その費用負担はNEXCO西日本が負担する。


※上り線、下り線で無料・有料の違いもあり、
 大変ややこしい。



実車に限り、無料になる区間


実車時のみ、というのがちょっと気に入らないが。


トランクにマネキンでも積んでおいて、
帰路の高速代もちょろまかしたい気分だ。
NEXCO西日本の今回の対象地域のゲートを通る総台数は、
1日40万台で、うちタクシーは3,000台に過ぎない。
それでも1年間の費用負担は3億円程度だという。
そのくらいなら、ETC利権でプールされるカネでまかなえる。


強調するが、無料なのは暫定で『実車のタクシー限定』である。


一般車は、予定通り、6月3日から、
料金改定でお支払ください。


まぁ、大阪タクシー協会も少しは役に立つことをするのだな。


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近畿道など、実車タクシーは1年間無料の新聞報道▼
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170601-00000004-asahi-bus_all
★どうせ、ETC利権でカネがジャブジャブあるんだから3億円くらい負担しろ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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