●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●厄介な「夫婦善哉株式会社」。

公休日、昔の職場の人と10年ぶりに会って『昼間から天王寺で飲もう』ということになった。多くの人が働いている平日の真昼間から飲む酒は『格別に旨い』。世間は、得意先や上司に『無理難題』をふっかけられ、右往左往している。内勤の人も『しがらみ』や『板挟み』で『悶々』と働いている時間帯で『プレミアムフライデーなんかクソくらえ』だ。参加者は会社を退職後に独立し、紆余曲折があって『商売を畳んだ』という、いわば『経営の失敗者』ばかり。だが、過ぎてみれば『その経験が、自分を強くしたなぁ』ということを認識して『双方の健康』を祈りつつ、お開きにして、またの再開の約束をして別れた。一緒に飲んだ仲間の一人が、商売を畳んだあと『よかったらきてくれ』とオファーを受けて役員で入った会社が同族会社で『夫婦が役員』。かなり難儀したそうである。この飲み会では、特に『夫婦が役員の会社』の話題でもちきりになった。



【写真:時には、夫婦間で決定して組織を『私物化』する】


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◆組織に夫婦が揃うと・・・。
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どこかの自然系NPOも、
今のところは夫婦揃って役員・・・ではないようだが、
亭主が苦手な部分は妻がフォローをするのには違いがない。


夫婦は、他人以上に会話の時間が多いのは当然である。


今回の飲み会でも『ある会社』に役員で入った仲間が言っていた。
まぁ『夫婦善哉株式会社』とでもしておこう。
その『夫婦善哉株式会社』の常勤役員は3人である。


・社長:亭主
・専務:奥さん
・平取:私の友人(平取:代表権のないヒラの取締役)


小さな会社のクセして厄介なことに、
夫婦揃って『それぞれの会社』を持っていて、
それぞれが、それぞれの『役員』になっている。


夫婦善哉株式会社(亭主が社長)
・妻の道楽雑貨販売株式会社(妻が社長)
・形だけ社会貢献カネの迂回先NPO法人(夫婦で役員)


ざっと、こういう構成になっていた。


夫婦善哉株式会社社長宅では、
平取抜きの『役員会議』が毎日行われる。
その『役員会議』で『方向性を考えた』と、
翌朝、平取が会議室に呼ばれて『意見』なりを求められる。
そこで『形式的かつ正式な?常駐の役員会議』を執り行う。


当たり前だが、2:1で社長と専務の意見が通る。


さらに『形だけの社会貢献団体(NPO)』を作って、
そこを『トンネル会社化』して『カネを迂回させて私腹を肥やす』。
粉飾決算を見抜いた友人が『是正』を要求したところ・・・。


『文句を言う人間はいらない!』ときた。


結果的に『粛清』されたという、
どこかで聞いたような話と同じである。
まぁ、私がケツをまくって退散したNPOは、
そこまで知能犯?とは思えないが。


だが・・・。


役員が入れ替わり『他に残った人がいない』状態になると危険だ。
特に2:1になりそうなら先に辞任するのが得策である。
また、監査役も『夫婦善哉会社の税理士』なんかが入ってきたら、
夫婦善哉会社とトンネルNPOは『完全に私物化される』のがオチ。
何を言っても『夫婦の会話が決定事項』だから、
あなたの意見は、まず通らない。


人間には『欲望』がある。


1、金銭欲
2、名誉欲
3、支配欲


権力を手にしたら『何をしでかすかわからない』のも人間だ。


私の友人は、早々にその会社の役員を辞任して、
昔、勤めていた会社に再就職をした。
その後、風の噂で『夫婦善哉会社』は経営が傾きだした。


取引先の傘下に入って資金援助を受けたものの・・・。


親会社からの締め付けがキツくなり社長はうつ病を発症。
さらなる風の噂で『あそこの社長、亡くなりはった』と。
憶測ではあるが『自殺みたいやで。なんか阪和線に・・・』。


結果的に命を奪われ会社も乗っ取られる。 


乗っ取った連中は『ヤクザ』を非常勤役員に置き、
暴対法対策で『形式的に正業に就いているように仕向けた』
簡単に言えば『亡くなった社長は、最初からハメられた』のである。


会社存続など、命を賭けるほどのものなのだろうか。


今回、再開して呑んだ昔の仲間は、
確かに経営に失敗した『負け組』だ。
だが、辛酸を舐めたおかげで、
少々のことでは、つぶれない強さを身につけた。


夫婦善哉会社も『パパママショップ』ならよかったのだが。


しょうもない『欲』や能書きばかりの『理念』で見栄を張り、
夫婦で会社や組織を『私物化』した挙句に、
借金苦で社長は命と引き換えにしてしまった。
過去に、そうやって命を落とした社長が3人もいるし、
私の知っている周囲の経営者で『予備軍』が数名いる。


やりたいことと、やるべきことを分けて考えないと。


理念や信念も結構だが、
商売は『感情』よりも『勘定』である。
仕事で『楽しくておカネをもらい忘れた』など、
経営者として、商売人として『失格』である。
地に着いた商売を、きちんとしていればいいのだ。


信念や理念だけでは、メシは食えないのである。


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▼ちきりんの日記▼
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