●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●B層の考察。

B層という言葉を聞きなれない人も多いと思う。この言葉は、小泉改革で『郵政民営化』のときに支持を得るために『国民をABCDの各階層に分けたターゲット層』で、広告代理店が作り出した言葉である。私自身は『D層』かカテゴリー外の『E層』だと思っている。アマチュア無線家ゆえ『電離層』の『D層、E層、F層』でありたいと、わけのわからないことを思っているのだが・・・。



【写真:世の中のマーケティングがB層に偏り過ぎだと思う】
 ※マトリクスにIQが出てくるが、私は『必ずしもそう』とは思っていない


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◆B層と大衆は違う
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B級グルメなんてのが流行っているが、
ここでのB層とB級は『本質的に異なる』認識だ。
B級グルメなんてのは『大衆料理に値打ちをつけた』だけだし、
B層が群がるのは『ただの現象』だと思う。


B級グルメとは『単に、安くて旨いもの』と区別したい。


さて、B層と大衆は違うと述べた。
世界的に見て『報道が言うほど格差がない我が国』で、
そうそう身分が低いとか『そういう分け方』ではないと思っている。


大衆は、職業や経済的階層とはあんまり関係がない。


大衆ってのは『他の人々と同じであることに違和感を持たない人』だと、
私の中では位置付けている。
まぁ、言えば『世間並みの人』は『大衆』だと思う。


さて、B層を取り上げるのは・・・。


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◆人口の相当数を占めるB層・・・
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B層は無知ではなく、
けっこうな量の本を読んだりしている。
さらに、ネットにも精通していて、
新聞も丹念に読んだり、
テレビのニュースも熱心に見ている。


自分たちは理性的で合理的なのを満足しているのが多いと感じる。


1、改革
2、変革
3、革新
4、革命
5、維新


こんなキーワードに流されやすい。


B層は『権力を嫌うくせに権力に弱い』のも特徴に見える。
昼間の情報番組なんかで『大学教授』や『政治家』、
あるいは放送局の『政治担当デスク』の言葉を鵜呑みにして、
踊らされ、そのうち『騙された!』と憤慨する。


そして、永遠に騙され続けていく。


私が、執拗に『ネイチャークラブNPO』をこきおろすのは、
私情が絡んでいるのが一番大きいが、
その首謀者自身が『自分がB層のコアにいる』という認識がないこと、
さらに、B層のコアに『振り回されている良識ある人に、
自分の頭で判断して「これでいいのか」を気づいてほしい』という思いからだ。


B層は、とかく『行動』だの『参加』だので『満足』する。


2012年6月に起きた国会議事堂前での反原発デモも、
参加者数が『主催者側発表』と『警視庁発表』では、
相当な食い違いがあり『誤差の範囲』を超えている。


主催者発表:20万人
・警視庁発表:1万2千人


要は『どちらかが大ぼらを吹いている』のである。


警視庁が虚偽発表をしても『意味がない』。
結局は主催者側が『相当にゲタを穿かせた人数』であろう。
20万人となれば大東市四条畷市を足した全人口を上回る。
たかが、デモ参加に20万人とは『大ぼら』もいいところだ。
こういうのは過去に、戦後の共産主義者が用いた手法だ。


共産主義ではないが改革を求める韓国のデモも似たような構図だ。


ここで大事なのは『デモの原理は「参加すること」』である。
B層の人は、やたら『参加』だの『行動』を重視する。
まともな考えができる大人なら『デモで原発が止まるか?』くらい、
自分の頭で判断するし『そんな程度で原発が止まる』なら、
この国の政治は『破綻している』としか言いようがない。


要は『旬の時事ネタに参加する』のがB層にとって大事なこと。


ネイチャークラブNPOも『農業を通じて土地や人の再生』とか、
耳にはいい響きのスローガンを掲げているし、
参加しようと思う人も『それはいいことだ!』と賛同を得やすい。
もっとも、私も賛同をして参画したが『本質』に違和感を持ち辞めた。


社会活動家もいいが、本当に大事なのは・・・?


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◆社会か、世間か・・・?
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先日も書いたが『白黒はっきりさせたい世の中』が変だと思っている。


世の中、ほとんどが『グレー』で成り立っているし、
まぁ、テレビの時代劇や刑事ドラマなどは、
推理小説を読むような感覚で『見る分には時間つぶし』にはなる。


だが、所詮は『ファンタジー』の世界だ。


学校を出て働きだしたら『社会人』というカテゴリーに入る。
確かに『そう』なのだが『少し、拡大解釈したら・・・』と感じている。
私ら、タクシー屋は『世間さまに食べさせてもらっている』。
税金や、よくわからない会社のカネの報酬ではなく、
生身のお客さまから『運賃』という『現金』を頂戴して、
その60%程度が『自分の給与』として生計を立てているのである。


法順守はもちろんだが『世間法』も大事だ。


1、地域や共同体の慣習
2、先達への敬意
3、良識
4、日常生活のしきたり


こういう『世間法』が『軽視』されているのに危惧している。


何度も引き合いに出す『ネイチャークラブNPO』。
特に、ひっかかるのが『素人が玄人の領域に踏み込む』ところだ。
もっと言えば『日常生活のしきたり』を全く軽視している。


簡単に言えば『借りたものは返す。壊したものは弁償する』がなっていない。


ネイチャークラブNPOに限らず、
世間のあちこちで『そんなことをしていたら笑われること』が蔓延している。
私が、ネイチャークラブNPOに対して、
組織が盤石ではない時期に活動拠点の範囲を広げたらいけないと、
何度も警鐘を鳴らしたのにもかかわらず、無視され続けた。


いわゆる『中小企業と屏風は広げ過ぎたら倒れるよ』だ。


主宰者の立場で考えれば『参加や行動の気分をぶち壊すな』がホンネだ。
私は決して、彼らの活動が偽善だとは思っていないし、
余暇活動では有意義な時間の使い方だという認識を持っている。
だが挙句は『文句を言う人はいらない』と『遠まわしな除名宣告』を受けた。


農業のプロを入れず『素人と玄人の境界を壊す』のには腹が立つ。


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◆身近な例で考えてみよう。
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例えば、焼き鳥屋さんで考えてみよう。


玄人の焼き鳥屋は『仕込みで串刺しをする』し、
職人さんが『きちんと焼いて提供してくれる』。
コスパ重視の人には理解できないかも知れないが、
私は、玄人の手間とか、そういうことにも対価を払う。
安けりゃいいってもんじゃなく『いいものを高くても少しずつ』なのだ。


儲け主義の焼き鳥屋は・・・。


焼肉屋のような無煙ロースターや換気扇の下に七輪を置いて、
串を刺していない鶏肉を皿盛りして『お客に勝手に焼かせる』。
串刺しの仕込みを省いて『お客に焼かせる』のは商売的には上手だ。


B層の琴線に触れる『コスパ』的にも都合よく集客が可能だ。


だが、放置型の焼き鳥屋は串刺しの手間を省いているから、
いわば『職務怠慢』『職務放棄』でしかない。
焼く行為にお客が『参加』して『玄人気取り』をするのがB層だ。
こんなもの『屋内型バーベキュー』じゃないか。
プロの領域に素人が入るのは『業界破綻の第一歩』だ。


忘年会シーズンに登場する『鍋奉行』など『参加者の長(おさ)気取り』だ。


ここに『店側が食べ方をアドバイス』したら『参加に水を差された』と、
お客はキレて『店長を呼べ』だの『クチコミサイトに書くぞ』とすごむのもいる。
私が『バーベキューは野蛮人の食べ物』と揶揄するのも、
B層の人たちの『傍若無人ぶり』を見過ぎたから嫌っているのもある。


素人は玄人の領域に入ってはいけない。


きちんと『食べごろ』を提供してくれる『玄人の業(技術)』に、
私らお客は対価を払うのだが、
昨今、そういう認識を持っている人がすごく少なくなった。


書き出せば、キリがないが。


私がときどき『50歳未満』『50歳以上』と、
『50歳の線引き』をしているのは理由がある。
特に、幼少期の『遊び道具』が大きく異なる。


ファミコン世代と、そうでない私たち世代。


なんでもかんでも『リセット』したら済むファミコン世代。
少しのことですぐに疲れて『癒し癒し』と慰めを求めるB層。
ただの遊びに『プロジェクト』と大そうな名前を付けたがるB層。


昔より、楽になのに、疲れてしまう、現代人。


人と会うのにも『きちんと場所と時間を決めて会う』のが昔。
今は、ケータイやスマホで『だいたいを決めて、その場で調整を取る』。
先に決めておけば『余分な作業が省ける』のだが、
テキトーにしか決めておかないから『いらないエネルギーを使う』のが現代。
疲れて、あたりまえだ。


また、じっくり時間をかけてB層を書いていきたい。


※参考文献『B層の研究』(講談社
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▼B層の解説(Wikipediaにリンク)▼
https://ja.wikipedia.org/wiki/B%E5%B1%A4
★ご参考に・・・★
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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