●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●変顔をアップする人に・・・。

ブログやSNSに『変顔』を載せる人は、なぜか圧倒的に女性が多い。これは『きれい』『かわいい』をアピールして嫌われるより『変顔』を掲載して『いいね』などの『人気を取りたい』傾向だという分析が発表されている。この根底には『異性より同性にどう思われているか』を『非常に気にする人だ』ということらしい。異性を意識しないということは、既婚者か『もう、異性の目なんかどうでもいい』と開き直っているかのどちらかである。開き直っている人は『どうでもいい』のだから、今回は触れないでおく。既婚女性の『変顔掲載』は、注意して見ていると『さらに、おもしろい傾向があること』に気づいた。



【写真:変顔サイトも深読みすると、いろいろ見えてくる】


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◆要は『いちびって、うれしがっているだけ』の『おバカさん』だ。
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いつも引き合いに出す『付け爪細工工房「KETA」の女主人』のサイト。


とかく『主人が』『主人が』と『亭主を持ち上げている』。
ある女性週刊誌に『ネット上で「主人が、主人が」を連呼する妻は・・・』と、
いきなり目を引く記事が飛び込んできた。
心の内は『こういうこと』である。


連呼の本質は『私は甲斐性のある男性と結婚できてとっても幸せです』だ。


まぁ、結婚から3年程度は『互いに引き合い、愛し合う』。
仰天したのは、ジャンク屋の亭主が、
『KETAちゃん、ボクより先に死んだらあかんで』。
もう、読んでいて歯が浮くというのか、腰が抜けそうになる。
根っこが『男尊女卑』なのに『妻が尽くしてくれる』ものだから、
今まで、私らの前で言っていたことと『正反対』の発言になるのだ。


えらいもんで、ウチの夫婦の会話とは全然違う。


もう、互いに『勝手に人生を謳歌したらええ』という考え方で、
会話の中身など『事務的』なことが多い。
今、アツアツの夫婦でも『年数が経てば、事務的な会話になる』。


・わし『入金、どやった?』
・家内『予定より、少なかったで、なんで?』
・わし『わからん、今日、聞いてみるわ』
・家内『そうして。原因わからんと気持ち悪いしな』
・わし『なんか、地方税の計算、間違うとったらしいわ。明日、入金するってさ』
・家内『そう。ほな、ええねん』


年数が経てば、会話も『こんなもん』だ。


さらに、おかしいのが『仕事している亭主の写真』を自慢げに載せる。
まぁ、何を掲載しようが『その人の勝手』なのだが、
結局は、自分が支配できる年下か同年齢の同性の支持を得たいだけではないか。
もうひとつ付け加えれば『亭主の稼ぎで、自分は社長ごっこができる』ことに、
まったく気づいていないのか・・・。


変顔を載せるのも『同性が「この人、おもしろい人」と思ってほしい』。


そこで『変顔』のバージョンをいろいろ変えて、
変顔を『自分ブランド』と思い込み始めている。
さらに『女主人、女社長』と『オンナ』を強調する点が、
同性に『自分に憧れてほしい』という自己顕示欲や、
支持を維持できないと不安になる『小心さ』が見え隠れするのである。


今、支持してくれる人も、子供の成長とともに『離れていく』のだ。


あたりまえである。


今は小さい子供が、中学、高校、大学へと進み、
その間に思春期があり『他人の変顔』なんかに付き合ってられない。
住宅ローンや教育費、亭主の浮気やら近所付き合いなど、
いっぺんに、いろんな課題や問題が降りかかってくる。


そのうち『そこそこやって、そこそこ食べられたらええやん』で落ち着く。


変顔など、無理に作らなくても『十分に変』なんだから、
無駄な抵抗はやめて投降しなさい、である。
ほとほと、呆れるとともに『痛々しい』のだ。


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◆民意に流されて、行動しない方が『いい』ときもある。
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変顔が掲載されているサイトを見ると、痛々しい。
ウチの主人は行動する人、口先だけの人はキライとか息巻いているが、
私ら世代から見ると『あぁ、この人たち、過保護でマジメにきたんやな』と感じる。


勝ち組を目指して突っ走って行動を起こして、負け組になるコースまっしぐらだ。


・しきたり
・世間
・格
・序列


世の中には、こういう、目に見えにくいモノやコトが山ほどある。


先日、闘病でこの世を去った梨園の奥さん。
すごく、無念だったろう。


ある筋から入った情報では『温存療法を後悔している』と聞いた。
病気を知った時点でのステージが『相当、進行していた』のだと思うが、


もう一か所、別の病院で検査するなり治療を検討する余地はあった。
結果的に、温存療法で覚悟を決めたらしく、
その後、母親として、妻として、女性として・・・、
彼女はブログに思いの内を綴ってこの世を去った。


変顔を載せたり、同性の目を気にするなど、どうでもいいことだ。


本当に、亭主を愛しているのなら、ここに『分かれ道』があって、


・嫁 『右にいけば道はきれいだが落とし穴や地雷がある』
   『左は、ぬかるんでいるが、落とし穴も地雷もない』
   『あんたは、どっちを選ぶんや!?』
・亭主『そら、ぬかるんだ道やわな』
・嫁 『ほら、見てみぃ。汚れた足は洗ったら済む。
    そやけど、落とし穴や地雷踏んだら、あんた、終わりやで』


こういうことを、きちんと話ができるのが『まっとうな夫婦』だ。


浮かれている夫婦や若気の至りでくっついた未熟な夫婦なら、
『行動で示す、あなたの決めたことに、私、ついていくわ』とか言うが、
それで、うまいこといった試しは、あんまり聞いたことがない。


私、ついて行きます・・・など『都はるみ』の、演歌の世界だ。


私らの中学、高校時代は『ヤンキー文化』があった。
要は『あっちの世界』を興味本位で見たり、少し入ってみたり。
でも『あっちの世界』に入ったら怖いから、
やっぱり『こっちの世界にいよう』と、
若造なりに、それなりに自分の頭で考えたり、
真剣に心配してくれる友人が『止め』に入ったりした。



▲ヤンキー文化は『あっちの世界』を疑似体験して、
 まっとうな『こっちの世界』を選ぶ『通過点』でもあった。


今の50歳未満の人に、そういう免疫がある人が少ない。


夫婦なんて、長年やっていたら、
人の訃報に触れることも多々あるし、
特にこの数年は祝い事などほとんどなく、
ほとんどが『おくやみ』ばかりだ。


生きるも死ぬも、方便だが。


とはいえど、そこで『夫婦、いっしょにこの世を去れたら』など、
悠長なことは考えにも及ばない。
とにかく、死んだら、全てが終わり。



▲出撃前の神風特別攻撃隊の隊員。
 当たり前だが、生涯最後の写真で変顔などする隊員はいない。


昔、亡き祖父がよく言っていた。


『たぶん、ないと思うが、もしもやな、
 もしも、戦争が起きたとしても、
 どんなことがあっても、
 どんなことをしてでも兵隊には行ったらあかん。
 軍隊になんか行ったら、みすみす命を落とすだけや。
 生きてて、ナンボ。死んだら、そんでおしまい。骨も拾ってもらえん。
 わかったな。カネで命が買えるんなら、カネで買え』


厳しい時代に生きた人が周囲にたくさんいた。


親戚にも、満洲ハルビンビルマの最前線から、
命からがら生きて帰ってきた人がいたし、
得意先の社長あたりも中国やシベリアから帰ってきた人も多かった。


そういう人が『変顔』や『いいね』なんかを見たら『どう思う』だろうか。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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