●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●雑な会計は、監査に引っかかる。

大阪の商売人は『儲かりまっか?』と聞かれたら『ぼちぼちでんな』と答える。『ぼちぼち』を額面通りに受け取ったら『何とか、収支トントンですわ』だが、実際は、結構いい感じで儲かっている。だが、そこを、あからさまに出すと『同業者の妬み』や『税務署へのチンコロ(密告)』やら、目を付けられて税務監査で『ごっそり』といかれる。だから、ぼちぼち・・・と誤魔化すのだ。なかなか便利な言葉である。



【写真:タクドラが警察を避けるように、商売人は税務署の存在がキライだ】


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆社長は、債権者であり、債務者でもある。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


長いこと会社経営をしていると、
社長個人のカネを会社に突っ込むこともある。
運転資金が足りない時に、
社長自身の資産を会社に入れざるを得ないこともある。


特に、社員への給与は『最優先で、待ったなし』だ。


給与の支払いが不履行になれば、
事件扱いになって社長が逮捕されてしまうこともある。
それくらい、社員の給与は優先度が高い。


仕入れ先への支払いを後回しにしても社員の給与が優先なのだ。


個人の資産を『会社の運転資金』に回したら『どうなるか』。
カンタンに言えば『資産が移動するだけ』である。
個人の資産が、会社の資産項目に入るだけ。


社長自身がバリバリでキャッシュフローが回っているときはいい。


ところが、人間には『寿命』がある。
仮に、社長が『くたばった』として、
30年ほどの間に『運転資金』に個人資産が回ったら、
その積み上げた合計金額が『相続の対象になることがある』。


今や、相続の控除なんて、知れている。


先日も、どこぞのジャンク屋の若大将が、
夫人に『ボクより先にこの世を去らないでね』とか言って、
茶番劇の『女主人のブログ記事』のことを書いたが、
一家心中でもしない限り『一緒に寿命を迎えることはない』。
たいてい、平均寿命のとおりオトコの方が先にお迎えがくる。


残った夫人は『亭主からの相続』が発生する。


個人の資産は会社に移動して累積で相当額になっている。
さらに、その会社の資産とて『帳簿上のことだけ』で、
すでに運転資金として使ってしまっていたりして、
実際にはカネがない。


生きててこそ、亭主。召されたら後家。


生きているうちは社長である亭主が金主になって、
会社に『事業主貸付』を行う。
会社は『事業主から借り入れ』を起こしている。


つまり、社長自身が債権者であり債務者なのだ。


通常は、金融機関への返済を優先するから、
会社から事業主への返済は『後回し』になり、
社長本人が『くたばったとき』に『相続の対象』を聞かされて仰天する。


まぁ、抵当に入れるような資産もないなら相続放棄したら済むのだが。


だが、オトコという生き物は『ええ恰好しい』で家人にはカネの実話をしない。
仮に金融機関からの借り入れで『わけのわからん根抵当権の設定』がある、
これまた『よくわからん保証人』なんかになっていたら仰天では済まない。


そういうことをわかっていないと『社長』なんて体裁だけの話だ。


人間はスーパーマンにはなれない。
仕事、個人、そして家族のすべての分野で、それぞれ目標を設定し、
それをクリアしていくと、論理的にはどんどん成長できそうな感じがする。


実際には、仕事がうまくいけば、家庭が歪む。


家庭がうまくいき、仕事もうまくいけば、個人の欲求が犠牲になる。
不完全な存在だから人間で許すことが、本当の強さ。


そこまで、考えている人は少ないと思う。


さて、けったくそ悪く、脱退したネイチャークラブNPO
このNPOとて、設立2年間『主宰者個人名義の銀行口座』で資金管理していた。
本人は、本業の『株式会社葛之屋名義の口座』と分けているから、
それでいいとでも思っていたのだろう。


あるいは、会社も、個人も、NPOも『いっしょくた』だったのかも知れない。


通常、個人名義の口座を他人に見せることはしない。
NPOの総会にしても会計報告やら決算にしても『帳簿ベース』で進める。
極論をすれば『二重帳簿』にしておけば・・・。


法制度の免税で脱税もできる。


株式会社葛之屋のカネをNPOに移動させて、
テキトーな具合で『会社の方を赤字決算』にすりゃあ、
うまいこと免税(脱税)も十分に可能だ。


だが、私ら素人でもピンとくるのだから税務署はもっと厳しい。


こういうところが『手の内が見え見え』であり、
佐々木小次郎のつもりが『小物』で『雑魚』で、
所詮は『めだかすくい』だという所以だ。


さらに、K市からの助成金をN市内での事業に転用しようとした。


これが表沙汰になれば『詐欺』の嫌疑もかかる。
NPOにも監査や調査も入ることにもなりかねない。
あたりまえだが、役員に名を連ねている人は、
税務署や助成金を出した自治体からも、
いろいろと事情聴取をされる。


事情を聞かれるのは、平日の昼間である。


普通に会社勤めをしている人には厄介だ。
主宰者も、理念に同意して活動している人も、
悪気がなくても『脱税や詐欺に加担してしまう懸念がある』のだ。


そういうことを含めた指摘もしたが『文句を言う人はいらない』ときた。


とにかく、会計処理を含めて『すべてが雑』なのは、
必ず、税務署の監査にひっかかり『いもづる式』になる。
理念や信念、行動も結構だが。


監査にひっかかるくらいなら『何もしない方がマシ』である。


忙しい本業を止めて監査や調査に立ち会うのがいいか、
飛び火しないうちに『身ぎれいなまま距離をあけるか』。
よく検討して判断しないといけない。


まぁ、あくまでもフィクション的な一例だが・・・。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2017 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



━━<AD>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


地下鉄:門真南駅/JR鴻池新田駅/京阪:門真市駅周辺での、
夜間タクシーのご用命はお気軽にお電話ください。


電話:080−6187−8665


・営業時間…18:00〜翌2:00
・定休日……毎週火曜日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━































※下記の広告は本記事とは無関係です。