●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●毎週金曜日に思うこと。

死語に近いが、相変わらず『花金』の様子だ。さらに『官製プチバブル』に踊らされ、一部の企業は毎月最終金曜日には『プレミアムフライデー』で浮かれまくる。普段の金曜日も、多くの会社員は終業後も『会社の飲み会』ってのが開催される。まぁ翌日は休みなので、多少は飲み過ぎて寝坊しても構わないのだろうが、せっかくの連休を半日潰してアルコールを抜く。昼前後に起きて、だらーっと過ごして気がつけば夕方。結局は『まともに充実した休日は日曜日のみ』で、これだと『何のための連休なのか』と、いつも傍目に見て感じるのだが・・・。



【写真:プチバブルの象徴、タワーマンション


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◆花金って、東京の価値観。
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東京は所詮、余所者の集まりである。


災害が起きたらNHKを見ていたら安心とか、
流れてくるテレビ番組も『東京発』でローカル色が侵され、
東京至上主義が蔓延しているのが気がかりだ。


都民ファーストだか何だか知らないが。


なんかっちゃあ『経済効果』ばかりが喧伝され、
『ハレ』と『ケ』の『区別』すらできなくなってしまった。
区別ができなくなったが最後『東京式無計画な金遣い』が拡大している。


サラ金の決まり文句『ご利用は計画的に』など馬の耳に念仏だ。


あたりまえだがサラ金利用者は人口が一番多い東京都がトップだ。
サラ金を利用する人が『無計画』なのは言うまでもないが、
そのケツをまくっているのは他でもない『官製プチバブル』である。


普段から『ハレ消費』をするから月末にはカネがなくなる。


タクシーの乗客を見ていると、
『ヴィトンを持つべきでない人がヴィトンを持って喜んでいる』。
『今日び、ネットオークションでもヴィトンなんか安く買える』から、
可処分所得が少ない人』も『背伸び』して『見せる』のは可能だ。


こういうのを『ええかっこしい(見栄張り)』という。


京都の価値観で言えば『手間と時間はなんぼでもかけるが、
ふだんの暮らしには、あんまりおカネはかけへん』である。
こういう点だけが独り歩きすると『京都人はケチ』と言われる。


ケチで結構、値打ちの無いモンには、おカネかけませんねや。


本当は『ケチ』ではなく『始末』なのだが、
もともと、ケチと始末の区別がわからない人に、
何を言っても無駄だから今回は触れないでおく。


まぁ、私にとって『ケチ』は『褒め言葉』だ。


自分では気づかなかったが『値打ち』という言葉をよく使うと指摘された。
値打ちとは何かを考えたら『要は、費用対効果のこと』だ。
今、楽器を習っているが『案の定』新型の楽器購入を勧めてきた。


『まぁ、考えときますわ』が今の私の答えである。


全く購入予定がないわけではないが、
いざ、というときの蓄えを切り崩してまで、
道楽の品にカネをかける『値打ち』があるのか、
こういうことを、すぐに計算してしまうのである。


まだ、よたよた鍵盤と格闘している状態で新品など不要だ。


教室と自宅の『データ互換』が叶えば、
課題曲の練習もはかどるだろうし、
教室側の『宿題の出し方』も変わってくる。
きちんと課題や宿題、練習を積み重ねていけば上達は早くなる。


だが、その理屈とて『東京式売り手都合』だ。


まぁ、予想通り『ローン』や『クレジット』を勧めてきたが、
最初のうちに『過去に金融事故起こしてるから、
ローン審査なんか通らへんよ』と釘を刺してある。
そうなれば『現金決済』しかないし『いざのカネ』まで取り崩す気はない。
要は『今までと同じように「始末がよいこと」をするしかない』のだ。


計画通りに予算確保できた時点で『値打ちに合った品』を買う。


・普段:おカネをかけない(ケ)
・普段でない:おカネをかける(ハレ)


大阪に来てびっくりしたのは『高級スーパー』の存在だ。


さらに、飲み屋が『京のおばんざい』を売り物にしていたりする。
『おばんざい』は『京都の普段の家のおかず』だ。
わざわざ『京の・・・』とは『何ともご丁寧に』である。
普段のおかずが、大阪に入れば『少し格が上がる』らしいからびっくりした。
しつこいが『おばんざい』は京都のものだから、
わざわざ『京の・・・』と付け足すと『重複』した感じで気持ち悪い。


その『おばんざい』の仕入れが『高級スーパー』だというからさらに仰天だ。


京都の場合は、有名な錦市場をはじめ各地に市場が残っている。
中途半端な『高級スーパー』なら『百貨店』で間に合う。
どうやら京都の感覚では高級スーパーは普及しにくいようで、
せいぜい、イオンか万代のような『庶民スーパー』でまかなえる。
私自身、万代の庶民臭さの方が『普段使い』には性に合う。


普段使い、カネを遣わず、気を遣う。


平凡な毎日は『ユニクロ』や『イズミヤ』のシャツを着ていても、
特別な日には『見映えがいい服』を着る。
さらに『ハレの日』のために『誂えの服』もある。


普段は、相手に失礼がなければ、それで十分だ。


まぁ、ケの日でも『最低限、笑われない程度の服装』にしている。
どこで誰と会って『ちょっとお茶でも・・・』となって、
それが、シティホテルのカフェくらいなら、
相手も自分も恥ずかしくないようにはしているつもりだ。


とはいえ、背伸びはしない。


東京式は『ケ』が『ハレ』と同化してしまい、
誰でもブランド品を持ったり、
高級レストランにネット予約したりしている。
そうやって『ケ』の日に『ハレ消費』する。
すると肝心なときにおカネが足りなくなる。


東京式ケチり方が極端だ。


全くロハスに縁がないカネ遣いのクセに、
カネが足りなくなると『にわかロハス生活』に転じる。
トイレの給水タンクにペットボトルやレンガを沈めて、
急に『節約』とか言い出すから笑えてしまう。
だが、夏は暑いから部屋はエアコンがガンガン効いている。
いくら便所の水をケチっても『ザルで水をすくう』状態だ。


今、官製プチバブルが仕掛けられている。


まぁ、カネにシビアな関西人なら冷静に対応してほしいのだが、
官製プチバブルなど『東京式の無計画な消費』を煽っているだけだ。
だが、メディアの多くが『東京発』で関西人も感化されている。


花金、プレミアムフライデーもいいが・・・。


靴下に穴が開いていながら、シャンパンやドンペリを空けるような、
あほ丸出しの東京式には染まらない方が人生は上手くいく。
東京式は、カネがあるときは見栄を張るが、
カネがなくなると『急に「ヤケクソケチ」』になる。


どうか、楽しい週末を、ほどほどにお楽しみあれ。


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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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