●OTA(On The Air)

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●田舎で、タダで貰えるものは「0円サービス」ではない。

時々『敷居が高い店』という会話を耳にする。だが、この用法は『間違い』だ。たいてい『初めて行く店』なのだから『敷居をまたいだこともない店』で、そこの敷居が高いとか低いとか言うのは、根本的に使い方が間違っているのだ。これはマスコミが『間違った用法のまま電波に流して垂れ流す』から、一般人は『格式ばって、かつ値段が高そうな店』を『敷居が高い』という間違いの連鎖を起こしている。本来、『不義理をした親類や親しい人の家を久々に訪問するとき』に『ここは敷居が高い』というのが『本当の使い方』なのだ。



【写真:こういうタイトルの本が必要ではないだろうか・・・】


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◆葛之屋末兵衛一家は、世話になった方への敷居の高さを思い知れ。
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葛之屋末兵衛一家は『自分たちの力』で、
耕作放棄地を提供してもらい、
その再開拓に尽力していると『誤解』している。


・工作機械で耕作放棄地を掘り起こし『荒れ地』を作ってそのまま放置
耕作放棄地内の『耕作放棄地』が『密林』になっても知らん顔
・借りたものを返さない
・他の人の努力を横取りしても『したり顔』
・地主への感謝の表現が全くない


こんなていたらくで『田舎移住計画』とは、呆れる。


それでも、田舎の人は親切だから、
いろいろ『タダ』でモノをくれたりするだろう。
あるいは『タダ』で家を借りられたりする。
野菜なんかも『タダ』でもらえるはずだ。


地方は『モノを分け合う文化』が残っている。


都会から移住した人は『近所から野菜をもらって助かっている』とかいう。
だが、この『タダ』が『都会式』の『無料サービス』と思うのは、
大きな誤解である。


田舎の『タダ』は『無料ではない』のだ。


多くの場合『具体的な見返り』は求められない。
だが『都会式経済感覚』だと『見返り=対価を支払うビジネス』でしかなく、
タダのものは『0円で販売されているもの』と思い込んでしまう。


0円という価格で販売されている無料サービス・・・?


もらいっぱなしでは『一方的な搾取』になる。
こういうことを書けば『見返りが必要なら最初から言え』とくるだろう。
だが、田舎には『善意のエコノミー(経済)』といった、
『地方特有のシステム』に気づかないでいると、
大きな落とし穴にハマってしまうのである。


プライスレスの本質は『相互扶助』だ。


例えば、葛之屋の在庫に、
『5万円で売れる中古カラオケセット』があったとする。
それを、移住先の『青年会』にあげたとしょう。
そのお礼に『菜っ葉』がどっさりもらえたとする。
5万円のカラオケセットが『タダの菜っ葉』である。


これに、いちいち腹を立てていたら田舎から都会に出戻りだ。


田舎は『「お互いさま」の文化』が根強い。
当たり前だが『村の行事』は『皆勤賞』でないと、
新参者は白い目で見られるばかりか『欠席裁判』で裁かれる。


もちろん『借りたものは返す』のは『小学生でもわかる理屈』だ。


他人の努力の横領など言語道断である。
それに加えて『私より厳しい文句を言う人が必ずいる』。
その都度『文句を言う人はいりません』とか言っていたら、
向こうから『それは、あんたのことだ。いやなら村から出ていけ』がオチ


田舎文化には『都会式価値観』は『全く通用しない』。


田舎でもFacebookやLINEは普及している。
だが、節目節目の挨拶をSNSで済ましていたら、
村の人に『やっぱり町の子は非常識』の烙印を押される。
まぁ、すでに烙印を押されているだろう。


移住しても、一線を引いたお付き合いしかしてもらえない。


・中元・歳暮などの季節のあいさつ
・年賀状
・暑中見舞い
・選挙応援
・冠婚葬祭 ほかにもいろいろあるぞ。


要は、最低でも、盆暮れ正月、節気の挨拶を欠かさないことだ。


地方移住では『不義理をしない』のが鉄則だ。
不義理を繰り返していると、
欠席裁判で『村八分』の判決が下り、
その村に『居づらくなる』のだ。
憧れの田舎移住が出戻りになれば、
これまた『引っ越し貧乏』へ転落するのは必至である。


敷居が高いどころでは済まなくなるのが田舎暮らしの難しさだ。


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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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