COMET社の『HFJ-350M』というアンテナをお持ちの方も多いと思います。IC-705がリリースされたとき、HFJ-350Mとカウンターポイズが『ワンセット』で『よく売れた』と聞きます。そのHFJ-350M、ちゃんと真剣に『使っていますか?』。
【写真:1.9MHzオプションコイル装着すれば『FT8・国内』はフルカバー】
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◆今度は『7MHz・QRP用』にチャレンジ。
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HFJ-350Mの取説で『7MHzでのロッドアンテナ長は960mm』とありました。
取説は『参考程度』です。
960mmで同調点を測定したら『6MHz台』にありました。
追い込んでいくと『860mm』で『7.041MHz』のVSWRが『ベタ落ち』に。
▲錆びだらけの物置小屋ですが(笑)、きちんとRF-GNDは効いていました。
物置小屋2棟に『ボンディング』を施し『容積10立米』と見立てています。
取説では『電線でカウンターポイズを付加する前提』で書かれています。
私の設備は、物置小屋2棟全体がRF-GNDに『見立てている』ので、
取説の寸法は『まったくアテにならない』のです(目安くらいですね)。
▲AVE50Wで『どれだけ飛ぶか』やってみたら、きちんと国内フルカバーです。
さて、ロッドアンテナ長が『860mm』になると、
短縮コイルを含めても『全長は1,035mm』ほど、です。
▲これで『7MHz』を運用します。いかにも『飛ばなさそう』ですね。
RIG(IC-7100)のRF-POWERを『0%』に落とします。
0%でも『RIGからは、0.5~1W程度』は出ますので、
超短縮アンテナは『アッテネーター代わり』と見立てました(笑)。
▲200Wレンジで『電波が通過している』のがわかる。手振れはご容赦ください。
私は、正確な測定より『通過』が見えればいいと割り切っています。
▲RF-POWERも『ベタ落ち』、VSWRも『ベタ落ち』(笑)。
・0%で1Wと仮定して
・アンテナ長が1mほど
・フルサイズダイポールを『0dBd』と仮定
・10m必要なところに対し、短縮1mでやってみる
・たぶん『-10dBd』程度くらいとちゃうか・・・?
・意外と『Qが高い?』なら『-3dBd』としても『定格の50%』が放たれる(笑)
まぁ、テキトーに仮設を立てて『遊ぶ』のが、おもしろい分野ですね。
小電力をきちんと測定できる電力計など持っていないので、
あくまでも『仮定』や『仮説』に過ぎませんが、
実効輻射電力は『1W×-10dBd≒0.1W?』くらい、ちゃうかな・・・?
・実測値・・・測定器も持っていないし『実効輻射電力測定』は、寒いからテキトー
・定格の0%・・・ざっくり0.5W~1W程度は出ている(給電点測定)
いつも言っている『どこまでやって、どこで止めるか』ですわ。
既製品RIGでの『QRP運用』は、
どうやって『減力するか』くらいしか思いつきません(笑)。
とても非効率な?『HFJ-350H』を、
『アッテネーター付アンテナ』と見立てる。
浅学菲才なので、こんな程度しか遊べません、HIHI。
では、どの程度『飛ぶ』のかやってみました。
7.041MHz・国内向け『FT8』で『CQ JF3TBM PM74』を出しました。
・pskreporterで『どのくらい飛ぶのか見たい』ので『フツーのCQ』です。
・出力は、0%でANTはHFJ-350H(全長1m)です。
・早速『0エリア(信越)』から応答がありました。
・FT8 Sent: +04 Rcvd: -16(ログの記録より)
相互のレポートから『読み解いていく』と・・・。
・相手の信号(S/N)は+04dB
・当方の信号(S/N)は-16dB
・FT8の『閾(しきい)値』に、十分収まっている
・上(+04)、下(-16)で『上と下で20dB差』(ホンマかいな)
・相手が50Wとして、S/Nの20dB差→1/100のパワーでOK?
・50Wに対し、1/100のパワーなら、500mWまで下げられる?
・デタラメと言われようが、自分が納得できる仮説と裏取りをする
・決して『たまたま偶然』と、やり過ごさない。わかる範囲で必ず検証する
7.041MHzは『国内局』がたくさん出ていますネ。
・CQ JF3TBM PM74では『B4(緑表示)』だらけで、応答も遠慮され気味
・CQ JF3TBM/QRPだと『ブルー表示』され『1st』と勘違い?され、呼ばれる(笑)
もちろん『相手局のアンテナに助けてもらっている』のは否めません。
とはいえ『せっかく、1万円も払って買ったアンテナだし』、
やっぱり『使って、遊んで、ナンボ』です。
微弱電波でも交信できるFT8が『パワー競争』になっていますが、
かといって、他に追従する必要もありません。
QRPって辛気臭そう・・・。
はい、とても『辛気臭い遊び』だと思っています。
流行りの『カーボンロッド釣竿+ATU』も楽しいだろうなぁ、
とは思っています。
21MHz帯は、ファイバーポールに電線を沿わせた1/4λ・GPでやっています。
定格フルパワーでやれば、時間帯にもよりますが、
EU、SA、AFとも『割とラクに交信できる』のもFT8の魅力です。
▲1/10・17時頃(グレイの時間帯)の結果(21MHz帯・FT8)。
・DXは、フルサイズ&定格電力(今のところ・・・)
・7MHz・国内は、短縮アンテナ&ミニマムパワー(ほとんどATT状態のANT)
・共に『アンテナ・カップラーはスルー(不使用)』です
・アンテナ・カップラー等の付加装置通過時の減衰を避けたく、スルー。
辛気臭いQRPですが、なんで『こんな遊びをするのか』を述べておきましょう。
QRPは『非常に効率が芳しくない』のは『わかってやっている』のですね。
非効率ですが、7MHz・FT8の国内に関しては『JCC-600』くらいしか、
QRPで、のんびり・・・『一見、遠回り』です。
50Wでやろうが、0.5Wでやろうが『大して変わらん』のなら、
すぐに『マスが埋まるQRO』より『おぉ!QRPでできた!』方が楽しい。
さらに『時間はかかる=長く楽しめる』のです。
ハイパワー運用は、飽きが早いのを『たくさん見てきた』のです。
プロ野球選手のイチロー氏も『地道な練習』を欠かしませんでした。
彼が『近道』ばかり選んでいたら、
これまでのイチロー選手は『なかった』と感じますし、
ご本人も、インタビューで『遠回りが、本当は近道』とか言っていました。
彼が『何らかの目標に向けて、地道にやったことが近道だった』のです。
アマチュア無線は『遊び』です。
・資格が要る遊び
・カネのかかる遊び
・周囲の影響を受けやすい遊び
要は『自己管理』が必要な『大人の遊びだ』と実感しています。
性急に結果を出しても、誰も褒めてくれませんね(愛想では言われます)。
ならば、サイクルピークもボトムも、
長く楽しめるノーハウが『不可欠』じゃないでしょうか。
従来のような『電気の遊び(理数系)』ばかりではなく、
自然相手の遊びに気づくと、
いろいろ『やれること』が見えてきます。
・ハムログ等で、交信データベースを構築する
・今、どこまでできていて、どこが足りないのかを『可視化』する
・現状と理想(あるべき姿)のギャップをどう埋めるか
・ギャップ埋めのための『戦略』『作戦』『戦術』を考える
・電気の遊び(理数系の遊び)に『文系の遊び』の要素を加える
冬場のハイバンドは『正直なところ、しんどい』面がありますね。
それでも、頻度は少ないものの、毎日『Esは発生する』のですし、
地道に『ワッチする』とか『RIGの負荷を減らしてCQを出す』とか、
いろいろ『研究』や『探求』の『材料』を揃えて、遊んでみましょう。
私は『今後は理系+文系の要素が不可欠』と思っています。
なので、きちんとした『エビデンス』や『グラウンド』は、
そっち方面が得意なOM諸氏に譲って、日々遊んでいます(笑)。
なんせ『自然相手の遊び』なのですから・・・。
毎度おおきに。ほんじゃーね!
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