28MHz用の『半常設の1/4波長ホイップアンテナ』を『少し改良?』してみました。このアンテナは『再現性の良さ』『コンディション次第で、そこそこ遊べる』『マッチング回路などを入れず』『誰でも作れて』『アンテナ理論の初歩がわかる』などを目的に作っています。
【写真:弱いながらも、人が住んでいるほとんどの地域に届いています】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆1/4波長のホイップは、アンテナ理解の基本の『キ』です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここでは、小難しい理論は省きます。
300÷28.1MHz≒10.68mが『1波長』と仮定しましょう。
10.68m×25%≒2.67mが『1/4波長』と仮定しましょう。
2.67m×95%≒2.53mが『実際に使える1/4波長』と求めました。
95%を掛けるのは『短縮率』です。
何で、95%を掛けるのか・・・。
空中を飛んでいく電波が『100%』として、
アンテナの『導体(銅撚り線<4sq>)』の中は『少し抵抗値がある』ため、
空中を飛ぶより、進行波は『少し遅くなる(という表現がいいのか?)』ため、
計算で『短縮率(銅線は95%くらい)』を掛けて『実寸』を求めました。
小難しいことは、この程度にしておきます。
この『半常設の1/4波長ホイップ』は・・・
・再現性の良さ
・コンディション次第で、そこそこ遊べる
・マッチング回路などを入れず
・誰でも作れて
・アンテナ理論の初歩がわかる
使用した電線は、ジャンクながらも『4sq』にしました。
先日まで使っていたホイップの電線は『2sqくらい』で細かったのですが、
50Wで使用しても、何も問題なく『連続使用』もできていました。
友人も、同じ寸法のアンテナを使っていて、
彼は、マンションの最上階(12F)から200W運用するため、
もう少し耐圧の余力を持たせておくと、
4sqの電線を使用していました。
多少、太いエレメントに変えただけで手ごたえは、さほどありませんが。
給電部にもマッチング回路なし、HOT側に2.53mのエレメントをつなぎ、
COLD側は、ベランダの手すりでGNDが効いている状態です。
手ごたえは『さほど、感じない』とは書きましたが、
・細いエレメントと比較し、太いエレメントは『表面積が大きくなった』
・損失抵抗が小さくなったため、放射抵抗の電力値が大きくなる
・つまり、強い電波が放出される?
このように考えました。(間違っているかも知れません、hihi)
・表面積が大きくなるために
・エレメントは太くなる
・素材によっては、重くなる場合もある
4sq程度の太さで、2.53mほどの短い電線ならば重量増は『無視』できます。
▲グラスファイバーの釣り竿に4sqを2.53m沿わせるだけ(結束バンドで固定)
▲のぼり旗の竿を立てるコンクリートブロックに差し込むだけで『自立』。
▲プリンの空き容器でテキトーに防水。
こんな『テキトーなアンテナ』ですが、
GNDが効く場合、1/4波長(28MHzなら2.53mくらい)で、
コンディション次第とはいえ、50W出力ながら半径10,000kmは飛んでいます。
もしも、GNDが効かない場合は・・・。
2.53mの電線を2本用意して『GP』や『逆V(DP)』を作れば、
GNDが効かない悩みから解放されます。
逆V(DP)は『平衡型アンテナ』になりますので、
50Wの出力ならば『バラン』を挿入しますが、
私は、垂直系での低打上げ角度を狙いたいので、
垂直GPにして『不平衡アンテナ』も作りました。
ATUなど使わずも、VSWRは『べた落ち』です。
写真の『釣り竿ホイップ』の場合、
車などにアンテナ基台(要GND処理済)があれば、
カンタンに、1/4波長・フルサイズのホイップアンテナの完成です。
移動運用でも、早朝だと北米、日没前後ならEUが狙えます。
▲M型コネクタなど使わず、安価なギボシ端子で十分です(要防水)。
私の場合、もう少し『きちんとした防水処理』が課題です。
とはいえ、プリンの空き容器でも『運用時のみの設置』なら、
豪雨でもない限り、基台側に浸水しないよう『プリンの空き容器』の上に、
吸水性のよい『ウエス』をかぶせて、運用しています。
ここらは、もう少し『改善の余地がある』のですが。
2.53mの電線を4.5mのグラスファイバーの釣り竿に沿わす・・・。
同じ土俵に乗せて比較するのは『横暴』ですが、
第一電波の『V・UHF用GP(V2000とか)』なら、全長2.5mです。
同じ『2.5m』で『100km程度で妥協するか』、
あるいは『10,000km、ぶっ飛ばすか』は『個人の考え方次第』です。
・V2000なら、100kmほどの飛距離で20,000円以上
・釣り竿に沿わせた28MHzの電線ホイップなら、V2000の1/10以下の費用で収まる
どっちが楽しいのかは、自分で決めればいいと思っています。
アマチュア無線は資格や局免許が必要な『特殊な娯楽』です。
いろいろ『理論』や『談義』が『たけなわ』ですが、
所詮は『娯楽』です。
私は、水戸黄門の再放送を見るのと、さほど変わらない個人の娯楽と思っています。
娯楽の範疇で『遊ぶ』のであれば『なるべくおカネをかけない』のも大事です。
おカネをかけない分、自分で『こしらえる』のが『必須』ともいえます。
自分でアンテナの設計をして、DXとの交信が楽しめると、
だんだん『アンテナ理論も詳しくなってくるもの』です。
やがて、DXCCや、各種のアワードも『いろいろ完成していた』になるでしょう。
・ニアマまでは資格もカネで買える時代
・200W免許もカネで買える時代
・高性能なオートアンテナチュー(ATU)もカネで買える時代
・テキトーに導体を伸ばした物体にATUでDXCCもカネで買える時代
・もちろん、RIGはカネで買うしかない時代
そんな昨今、アンテナくらいしか『自作の余地がない』のが、今のHam界です。
言葉は悪いですが、私は『シン・ニアマ』は、
車の免許同様『AT限定免許』みたいな印象です。
・電信できない
・英語もできない
・アンテナもATUで誤魔化す
・出力は200Wまでカネで買える
・DXも、いわばカネで買える
そりゃ、5~7年程度で、飽きがきても不思議ではないと思っています。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※X(旧Twitter)等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2024 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。