●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●ATU、魔法の箱では、ありません。

ローカルから『シンニアマのおもろい交信、聞いてみ』と、ショートメールが届きました。聞いてみると『おいおい、大丈夫ですか?』と思わずツッコミを入れたくなりましたよ。


【写真:いつもの『カーボン釣り竿』を直給電している話題でしたが】
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◆なんで14MHzだけが、VSWRが下がらないのか・・・。
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くだんのカーボン釣り竿は約10mだそうです。

 

これに、ATUを直給電して、3.5~28MHzまで運用しているとのこと。

しかし、14MHzだけVSWRが落ちにくい・・・。

 

あたりまえですやん。

 

・7MHzは、問題なくVSWRが下がる

・14MHzは、VSWRが落ちない

 

これね、カーボンやなくても『電線』でも同じことが起きます。

 

・7MHzは『電流給電』

・14MHzは『電圧給電』

 

いくら、お利口さんなATUでも『電圧給電の設計になっていない』です。

 

ニアマなら、電流給電になるように『教科書を思い出し』てください。

ロッドの半分を抜くなどを施し『1/4波長の5mくらい』にしたら、

スッと、VSWRが下がるんちゃいますかねぇ。

 

電圧給電やと、思い切りハイ・インピーダンスになってるでしょう。

 

そんなもんで、同調点が探れますかいな。

 

どうしても、ロッドを伸ばしたまま使いたいのであれば、

ATUとロッドの間に『電流給電に近くなるようなコイル』とかを作って、

波長合わせの『う回路』を作らなあきません。

(※ニアマなら、巻き数等は、ご自身で導いてくださいね!)

 

また、ATUもメーカーによって違いますし、個体差もあります。

 

・電流給電とはどんな状態なのか?

・電流給電とはどんな状態なのか?

 

まずは、教科書を『読み返してほしい』と思います。

 

例えば、1mの真鍮や銅の棒をホムセンで買ってきて、

そいつを、Mコネに半田付けするとします。

Lも、Cも、まったくない状態で、

モービル基台に取り付けて144MHz帯で送信してみましょう。

あるいは、VSWRを測ってみてください。

 

おそらく『VSWRは、1:∞』を示しているでしょう。

 

基台付近のMコネのすぐ上に『マッチング回路』を付けてみたら、

いわゆる『ノンラジアルのアンテナ』になります。

あるいは『J型アンテナ』等を、設計してみてください。

うまく成功したら、電流の腹が1/4波長分、高い位置になり、

理論上『低打上角』になって『遠方まで飛びやすくなるはず』です。

 

要は、ハイインピーダンスになっている場合『う回』させて、

波長を合わせる必要があります。

 

フォールデッド・ダイポールのインピーダンスは200~300Ωですね。

この場合、基本的には『Uバラン』とかを入れて、

マッチングを取っています(バランなしの方法もありますが、割愛します)

 

昔の『アンテナハンドブック』などがあれば『ツエップアンテナ』の構造やら、

参考になる記事があると思います。

なんで『ハシゴフィーダー』なんぞを作って『1/2波長に給電したか』が、

理解できると思いますし、ポン付けATUでも電圧給電は苦手なのがわかります。

 

こんなこともわからないようでは『ニアマの資質が問われる』と、感じます。

 

しつこいですが、ATUは魔法の箱ではありません。

あくまでも『補正』という視点で扱ってほしいと思います。

 

また、呼出周波数周辺では『いろんな人が聞いている』のですから、

けったいなコトをやって、笑いものになるか、

ニューカマー局が真似をするので、しっかりやってほしいのです。

 

運用の中身は『資格が担保する』のです。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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