●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●恒久的な「世界平和」を考えるために。

ラジオから、ジローズの『戦争を知らない子供たち』が流れている。私も、ときどきカラオケで歌う好きな曲だ。だが、昨今の『北朝鮮関連の報道』を見る限り『平和が、いつまでも続くのか・・・』と、ふと思うことがある。


【写真:誰だって、戦争はイヤなはずだ】


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
北朝鮮へのイメージを、一度『リセット』してみる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


私は、韓流ブームが来るずっと前から韓国フリークだ。


それゆえに、北朝鮮を『常に南側から見てきた』。
1996年に、板門店に行ったとき、
朝鮮戦争で爆撃を受けて破壊されたままの橋や橋げたを見た。
板門店に入る橋が木造で『いつでも爆破して北の南進を阻止する』のを、
まざまざと見せつけられたとき『朝鮮半島は、現在も休戦中』を実感した。
特に、韓国の国際放送を38年聴きつづけてきたから、
どうしても北への見方が『韓国寄り』になってしまっている。


そのため、北を国家と扱わない表現をしてきた。


だが、今の北朝鮮の報道をぶった斬るには、
ここらで自分自身も『リセット』が必要だと思うようになった。
手元の資料を見返すと、小泉政権時代には『日朝平壌宣言』がある。


日朝平壌宣言があるということは、一旦は日本も北朝鮮を国家として認めた。


まぁ、日朝平壌宣言が『形骸化』しているのは置いておく。
38年間、脳みそに刷り込まれた印象を『リセット』するのは容易ではない。
だが、このわかりにくい国家を『多角的に見る』のが、
今の時勢では、とても大事ではないかと思うのだ。


先入観や固定観念にとらわれることなく北朝鮮を眺めてみたい。


最近は、テレビで放送される北朝鮮報道が偏り過ぎを感じ、
韓国の放送に加えて、北朝鮮の『チョソンの声』も聴いている。
北朝鮮は拉致や日本海側の不審船や『北陸のFM放送機材を盗む』など、
数々の悪事も働いている疑惑が山ほどあるのだが、
彼らの言い分は『米帝と傀儡抵抗勢力、その周辺への自衛』が大義名分である。


放送を聴くと、何となく『窮鼠猫噛み』のような『気の毒さ』も感じてしまう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆戦争が起こるメカニズムに加担するメディア
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


かつて、日本は傀儡国家として『満洲国』を強引に樹立した。


同盟国のドイツはポーランド侵攻を『生存圏』とし、
日本は満洲を『生命線』と強調した。
生存圏も生命線も『意味合いはほぼ同じ』だろう。
そのうたい文句は『満蒙は日本の生命線』とし、
メディアを使って『国民に宣伝』を繰り返した。


これは、侵略ではなく『自衛のため』の意識づけだ。


この時代の大手新聞は、朝日、東京日日(現毎日)だったそうだ。
両紙とも『大陸進出や拡大路線には反対の姿勢』を示していた。
だが、そんな報道を続けていくにつれ何が起きたか・・・。


購読部数が減少してきた。


そこで、東京日日が『少し表現路線を変えた』のである。
つまり、勇ましい記事を書いたら『購読部数が急激に上昇した』。
慌てたのが朝日で、結局は『中国戦線で戦う兵士の勇ましさ』を書いた。
そうすると、朝日も購読部数を伸ばしていったのである。
追随するように、読売も『イケイケ日本』のような勇ましさ。
どの新聞も『頑張れ、皇軍兵士!』のオンパレードだ。


こうやって、民意を集めていくのがメディアである。


もちろん、メディアが書いたからといって、
それだけで戦線が拡大したり、
今の時代に『メディアが伝えた』という理由だけで、
戦争に突入するとは思えないのだが、
あの時代に『購読部数ありき』で『舵取り方向が変わった』のは、
日本が拡大路線に向かった片棒担ぎの責任は重いと思っている。


メディアを追い込んだ『何か』があるとは思わないだろうか。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆戦争が起こるときに、メディアはストッパーにはならない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


これも、歴史が物語っている。


先日、安藤優子キャスターが小池百合子東京都知事宅を訪問していた。
そのとき、小池知事は『政治をチェックするのは、
議会とメディアだ』と言い切っていた。


その、議会もメディアも『正常』ならいいのだが。


8月15日が近づくと『戦争の悲惨さ』の特番が組まれる。
特に、我が国は世界でも唯一の戦争被爆国だから、
悲惨さを訴えるのは意義があるし非核三原則をもっと強調してもいい。


だが、悲惨な結果ばかりではなく『なぜ、戦争が起きたのか』は報道しない。


多少は『戦争への道』を『226事件』あたりで『さらっ』と触れるが、
これは、一部の陸軍兵士のクーデター未遂事件を切り取ったもので、
戦争勃発の原点の出来事とは言えない。


今まで、52年間生きてきた中で『戦争が起きた原因』を見たことがない。


自衛だの、抑止だの『聞こえのいい言葉』はどうでもいいのだ。
日本は、戦争末期『こてんぱん』にやられたから、
どうしても『被害者意識』が強くなるのもわかっている。
実際に、祖父母や両親、親戚やら周囲の年長者から、
戦争の悲惨さは『さんざん聞かされた』。
だが、なぜ、戦争の道を歩んだのかは庶民レベルでは語れない。


そこを担うのが『メディア』の役割ではないか?。


かつての戦争では、メディアは部数ありきで煽るだけ煽った。
だが、その裏側に働く『何か』まではほとんど踏み込んでいない。
悪いのは軍部だけなのか、メディアの責任はどうなのか、
勇ましさを喜んで購読した新聞読者である庶民はどうなのか。


じっくり考えていく必要がありそうだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
北朝鮮報道から見えるもの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


要は『経済活動』がバックボーンにある。


ミサイルや核開発は別にしても、
粛清は、金日成主席、金正日国防委員長時代にもあったが、
この頃は、日本の報道は見向きもせず伝えていなかった。


なぜ、今頃になって、誇張したような報道ばかりするのだ?。


北朝鮮は、外交的には『平和を望む』としている。
彼らは、アメリカの帝国主義と南の傀儡勢力、
それに加担する日本軍国主義が『悪い』から、
北朝鮮は『自分たちは自衛する必要がある』というスタンスを貫いている。


北の核やミサイルは『自衛のため』の『正当防衛』が彼らの言い分なのだ。


まぁ、拉致問題を含め、日本人妻、政治犯の教化収容所など、
弾劾すべき『人権蹂躙問題』もはらんでいるから、
私は『北朝鮮はいい国です』とは、とても言う気にはならない。


でも、手垢にまみれた一連の報道に『疑問』を持つべきだと思う。


・邪悪な独裁国家
・飢餓の最貧国家
金王朝世襲国家
・核やミサイルばかり作る先軍政治
・不手際を起こしたら闇に葬られる恐怖政治


合っているが、誇張され過ぎの感が否めない。


何度も書いているが『北朝鮮報道』は『日本に都合のいい報道』だ。
新聞は『購読部数』を気にするし、
テレビは『視聴率』を気にするし、
広告スポンサーにしても『購読部数』や『視聴率』が高い方が喜ぶ。


強調するが『陰に隠れたスポンサー』がクセモノだ。


何度も書いたが『軍需産業』が活況だ。
その軍需産業でメシを食っているスポンサーが怒らないように、
メディア各社は『スポンサーが喜ぶ報道を行う』。


これが本当の『行きすぎた資本主義』ではないだろうか。


1、メディアは世の中や世界を知る上で不可欠な存在
2、だが、メディアの視点は『ひとつの視点』でしかない
3、情報を『すべて伝える』のは『不可能』である
4、わかりやすくするために情報を『四捨五入』してしまう
5、四捨五入の際、民衆が興味を持つ方向に情報を加工したり強調をする
6、多くの場合、正しくない方向に誘導されてしまう
7、最初は反対派が多かった事案が、民意が増えるにつれ黙殺されてしまう
8、多くの人の世界観がメディアに誘導されていく


この誘導こそが『プロパガンダ』そのものなのだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プロパガンダ=宣伝活動
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


宣伝活動こそが『メディアの本質』である。


あたりまえの話だが、あなたが今読んでいるこのブログとて、
私の『プロパガンダ』そのものだ。
だから、ここで『プロパガンダ』を論じても大して意味はない。


大事なのはプロパガンダが正しい方向に導くか間違った方に向くかがだ。


正しい方向なのか、間違った方向なのか、
それを『見極める』には『メディアの特性』や、
メディアの『本質』を知らなければならない。
人は、どのようにメディアの影響を受けるか、
メディアは『なぜ、その情報を選択する』のか、
そういう知識も必要になる。


また、メディアの歴史を知っていくことも大事だ。


私が広告屋(宣伝屋)を辞めたのは、
そのナリワイの本質が『企業活動の都合のいいプロパガンダに辟易した』からだ。
本来、マーケティングは『みんなが幸福になるためのもの』なのだが。


マーケティングの本質は・・・


1、理念は『みんなが幸福になるための企業活動全般』だ。
2、広告屋は『発注主のシェア拡大につながればいい』
3、一般人は『何か、調査とか仕掛けとか作るんですよね』


ずいぶん、認識の違いにも『うんざり』したものだ。


北朝鮮から、話しがずいぶんとかけ離れたものになったが、
今、新聞やテレビで『強調されている情報』の目的が何か・・・を、
この記事をきっかけに、いろいろな視点で考えていただければ嬉しい。


恒久的な、世界平和のために何ができるだろうか・・・。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ニューヨーク・フィル北朝鮮国歌とアメリカ国歌を演奏する貴重な映像▼
https://www.youtube.com/watch?v=7fgLVu7qsok#t=4.8278341
★私は北朝鮮を未だに好感は持てないが、国旗や国歌には敬意を持つ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※知的刺激の材料として活用いただくために、
 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2017 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



━━<AD>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


地下鉄:門真南駅/JR鴻池新田駅/京阪:門真市駅周辺での、
夜間タクシーのご用命はお気軽にお電話ください。


電話:080−6187−8665


・営業時間…18:00〜翌2:00
・定休日……毎週火曜日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
































※下記の広告は本記事とは無関係です。