何かの雑誌で桂文枝(桂三枝)がインタビューに答えていた。氏が司会を務める長寿番組『新婚さんいらっしゃい』の『その後』は『追跡不能』だと言っていた。その理由は『離婚している夫婦が思った以上に多い』のだそうだ。インタビューの締めには『熱しやすい二人は冷めやすい』。うむむ、含蓄があるぞ。
【写真:アツアツのときには気づかないものだ】
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◆多くのカップルが気づかずに結婚に踏み切ること。
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価値観や趣味が同じなのはよく聞く話だ。
だが、寿命が長くなって、
亭主が60歳で定年を迎えても、
妻は『この人と、あと20年も生活するのか』と、
うんざりする人が、けっこう多いのである。
亭主の方は、定年後も趣味だ、何だと『青春』に戻る。
いや、実際のところ、青春時代から『何も成長していない』。
妻の方は、仕事をしながらも、
家事のことを考えたり『同時進行の脳みそ』を持っている。
だが、オッサンは、現役時代は『仕事』を筆頭に、
『ひとつのことしか考えられない脳みそ』である。
これを、お互いにわかっているか・・・。
共通の楽しみを持つのは『安泰』につながりやすい。
だが、そんなものは『最初のうちだけ』である。
例えば、夫婦ともに『ゴルフ』をやるとする。
亭主は、妻に『スイングがどうたら』とか、
いろいろ『アドバイス』のつもりで『うるさく言う』のだ。
これが積み重なると『妻は、夫とゴルフに行くのがイヤになる』。
そんなもんである。
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◆お互いに、イヤなことが同じか・・・。
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・玄関に、ごちゃごちゃモノを置くのがイヤ
・靴をきちんと並べたり下駄箱にしまわないとイヤ
・流し台の水滴をきちんと拭いていないとイヤ
・輪じみが残らないように食卓をきれいに拭いていないとイヤ
・おカネを何に使おうが勝手だが、無駄遣いはイヤ
まぁ、そういう点をお互いに『共通認識』できていたらラクだ。
Facebookなんぞで夫婦揃ってバーベキューなんぞをして、
これを『リア充』とか言って他人に見せびらかすのはいいとして、
そのバーベキューの後片付けを共同作業でできるか・・・。
あるいは、子連れの場合だと・・・。
父親である亭主が子供に『躾の一環』として、
野外生活は準備に始まり、後片付けに終わる!と、
最後まで、きちんと『指導』できてこそ『さすが、お父さん!』だ。
他人に見せびらかすのが目的のバーベキューなんて。
ゴールデンウィーク中に、
いつもの駅で仕事をしていたら、
貸切バスの待機場にジェットスキーを引いたRV車が数台止まっていた。
どうやら、琵琶湖あたりで遊んできた帰りであろう。
ここまではいい。びっくりしたのは・・・、
タクシーレーンにバーベキューの器具や残飯、残骸を捨てて逃げた!
若い男連中ばかりの集まりならいざ知らず、
数台の車に女性や子供も乗っていたから、
家族ぐるみで遊びに出かけた帰りに、
広々とした駅前ロータリーに一旦集合して解散時に、
妻や子供の目の前でガラクタを捨てたのである。
器具は、洗えば、また使えるくらいの新品同様なのだが・・・。
こういうヤカラが山に、海に、湖に出没し、
洗うくらいなら捨てて、また新しいのを買えばいいという、
カネにモノを言わせる考え方の連中が山ほどいる。
私が、バーベキューが『野蛮人の食い物』という理由はここにもあるのだ。
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◆価値観の程度
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価値観を重視するのは私も同じなのだが。
夫婦の価値観を足して、
2で割ったくらいがちょうどなのではないだろうか。
自然や田舎暮らしに憧れて『移住』する夫婦も増えた。
特に、人生の楽園なんかは『きれいなところ』ばかり映して、
出演者やスポンサーが喜ぶ構図になっている。
これも、冒頭の『新婚さんいらっしゃい』同様に、
誰も追跡しないことになっている。
想像以上に、田舎暮らしが厳しく、都会に逃げ帰っている事例が多いためだ。
特に亭主に『熱が入り過ぎている夫婦』ほど、
周囲が見えずに『まぁ、この人が言うならついて行こう』と妻も同意する。
妻も夫の考え方に『ぞっこん』だったら。
ウチの人は行動で示す人です!!と周囲に豪語してしまう。
若年夫婦も、熟年夫婦も『年齢』なんか関係なく、
なぜ、白黒はっきりさせようとしゃかりきになるのか、
私には、不思議でたまらない。
テキトーにグレーゾーンで『なぁなぁ』にしといた方がラクなのに。
特に、夫が『いい人』であればあるほど、
あるいは人脈があって人望があると誤解しているほど、
無謀な夫の計画に乗っかって大失敗をする。
夫がいい人であるのと、生活の課題は別問題なのだ。
まぁ、新婚さんのうちは、
夫が便所のスリッパをひっくり返していようが、
毎日、同じデザインの靴下を穿いていようが気にならない。
それに感化して、妻も調子に乗ってしまう。
子供の『はしか』みたいなもんなのだが・・・。
新婚生活3年くらいまでは『恋人感覚』で生活できる。
最初のうちは、夫のパンツに『クソ』が付いていても、
辛抱できる人は辛抱できる。
5年、10年経てば、あほらしくなり『ウチのクソ旦那め』だ。
よくよく考えてみてほしい。
いくら考え方が素晴らしくて頼りがいがあって、
外では、いい人で、人脈があって、人望があってもだ。
少なくとも・・・。
これは足の裏か・・・?と思うような変顔を、
いちびって、ネット上に公開するのは、
やめたほうがいい。
そんなカップルがいたりする。
このところ、夫婦そろって、
悪乗りし過ぎのカップルが多いのだ。
まぁ、今どきの夫婦の価値観など、
その程度ものなのだろうか。
夫がいい人であるのと、生活の課題は別問題である。
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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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