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●人工知能で10年後にタクシー運転手が失業するのか・・・の考察。

メディアで『10年後に、人工知能の普及でなくなる職業』に『タクシー乗務員』が常に挙げられている。なくなるかどうかは『10年後にわかる』のが持論だ。『人工知能でタクドラがいなくなる』というのはファンタジーだ。50年以上前から計画されているリニアモーターカーが『まだ、実験中』であり、本当に営業運転できるのか疑問である。



【写真:進入禁止の先、5軒目が目的地のとき人工知能のタクシーはどうするのだろう】


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◆タクシーは激減する。
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今のタクシーの稼ぎ頭は『団塊世代のおっちゃん』である。


この人たちが10年後には『ほとんどが運転手を辞めている』。
すでに、退職者も徐々に増え『各社、稼働率を上げるのに躍起』だ。
今のところ、経営に大きな影響が出ている会社は少ないが、
どの会社の課題でもある『新旧交代』『世代交代』『若返り』は、
ほとんど叶わぬまま『車が余ってきている』のが実情だ。


別に、人工知能が普及しなくても運転手は減るのみ。


タクシー乗務員離職者>新規就労者=稼働率低下、こんな図式である。
こうなると、経費>粗利>売上高=経営悪化、ひいては倒産・・・。


どのタクシー会社も、この悪循環に陥っている。


だが、このままだと『稼働率が下がり「労務倒産」』が懸念される。
現実に、京都の老舗の大手タクシー会社が、
運転手不足で稼働率が低下して『粗利を経費が上回り労務倒産した』。


運転手が減るのがわかっているから話しを『人工知能』にすり替えやすい。


きちんと考えている消費者は『専用道路ならできるかも』と、
割とまっとうな意見を述べられるが、
情報番組を鵜呑みしている『B層』の人たちは、
あたかも10年後か東京オリパラの頃には、
人工知能を搭載したタクシーが走り出すと信じている。
だが、道路整備は『まったく手つかず』だ。


ちゃんちゃらおかしい話である。


本当に人工知能で公共交通機関を動かすならば、
タクシーよりも『専用軌道を走る電車』の方が現実的だ。
すでに、各種の制御システムは『ほぼ自動化』である。


公共交通機関が24時間営業すればタクシーのニーズも減る。


だが、今は『タクシーの運転手の職がなくなる』ばかりが誇張されている。
実際は『職がなくなる』のではなく『成り手がいない』だけだ。
人手不足が顕著になれば『人工知能に取って代わられる』と、
話しの本質を『すり替えやすい』のである。


ここに、日本人バカ化計画の成果が生きてくる。


自動運転の実例を挙げてみれば・・・。
専用軌道を走る電車も『大阪地下鉄』と接続している、
住之江から南港方面経由で大阪港に行く『ニュートラム』も、
自動運転されて久しいが『いちおう、監視役のおっさん』が乗っている。
だが、たまに、ブレーキが効かず『ぶつかって止まる事故』が起きている。


鉄道のみならず航空機なんか、上空に上がれば『自動操縦』だ。


だが、航空機の場合『離着陸の魔の13分』がある。
離着陸時に『一番、事故が多発する』のだ。
この離着陸時には『オート』ではなく『マニュアル操縦』になる。


年柄年中、快晴かつ無風状態なら無人飛行も可能らしい。


でも、そんな理想的な天候は、まずない。
私たち、タクシー屋でも『豪雨時に高速道路を走る』こともある。
カーブの継ぎ目の鉄板なんか『雨天時には簡単に横滑りする』。
そんなところでブレーキをかけてアンチロックブレーキがかかると、
マニュアル操作でブレーキを踏むより怖い動きがときどきある。


それを、乗客に悟られないように制動させているのだ。


まぁ、ロボット化されたタクシーが普及したら、
それはそれで、私らが幼少の頃に図鑑でみかけた『未来の乗り物』で、
夢があるとは思う。


専用道路の実証実験など、どの程度やっているのか疑問だ。


自動制動装置の公道試乗会で『追突事故』も起きている。
こんな『電気仕掛けの車が町を走るのはまだまだ先だ』。
なんとか、人工知能を普及させるために手を尽くしているようだが、
そのためにか『高齢者の交通事故が急増している』ような報道も、
何か、取って付けたような内容だ。


AT車のアクセルとブレーキの踏み違い事故は昔からある。


私らの年齢の人がアクセルとブレーキを踏み違えた事故は、
重大事故以外は『ほとんどニュースにならない』。
それも、従来は『ローカルニュース』で流れた内容が、
テレビの取材力と制作能力の低下で、
ローカルネタをかき集めて垂れ流している。


それを、何も考えない『B層』が『鵜呑み』『丸のみ』している。


中には2030年までに『自動車の運転自体が「違法になる」』とかいう、
わけのわからないネット情報まで飛び出す始末。
私自身は、10年後にタクシーが自動運転になろうが、
そんなものは『どうでもいい』と思っているし、
まず、10年後にはタクシーを降りている。


繰り返すが・・・。


タクシー以外の公共交通機関の『自動運転』が、
全く話題にならないのが不思議だ。
まぁ、タクシー以外の公共交通機関は、
輸送人員数がとてつもなく多く、
何か、大きな事故が起きたとき『被害は甚大』だから、
そういう輸送手段を自動化する話題が流れれば、
マジメで真っ直ぐ君たちは『猛反発する』だろう。


タクシーだけを自動化するっていうのは『茶番』にしか見えない。


オックスフォード大学のおっさんが『なくなる職業』をリストアップしているが、
こんなもの『とっくの昔になくなっている職業』まで載っているから、
見ているだけで『ヘソで茶が沸く、茶番劇』である。


有名大学教授というだけで、会ったこともないオッサンの言うことが信用なるのか?


本当に、自動化ができるのなら、
毎年毎年、花粉を飛ばしている『ほったらかしの杉や檜』の伐採、
高齢化で、耕作放棄している休耕田の再開発など、
もうちょっと『現実味を帯びた分野で実証すべき』だ。


ラクターなど、自動運転化しやすいはずだ。


営農の分野など『管理農法』に『人工知能』を付加したら、
『問題だ、問題だ』と騒いでいる耕作放棄地も『問題でなくなる』。
まぁ、どんな分野も自動化は可能な域に近づいているのは確かだが、
失業者を多く輩出して『何がしたいのだろう』と思う。


何でもカンでも、調子に乗って『人工知能』をもてはやす風潮が気持ち悪い。


本当に人工知能を普及させて『働かなくても暮らせる』には、
ベーシックインカムを視野に入れなくては実現しない。
働こうが、怠けようが『国民に一定のカネを配給するシステム』が不可欠だ。


資本主義も社会主義も技術革新も煮詰まったらベーシックインカムだろう。


いつまでも『働かざる者食うべからず』と、
仕事にありつけない人を見殺しにしたり飢え死にさせたり、
最低限の生活に転落させたままにしておくのは賢いやり方には思えない。
消費者の購買意欲が減退すると資本主義の縮小は免れない。


うかうかしていると特権階級と奴隷階級の二極化にならんや・・・?。


あるいは、ほとんどの労働をロボットがやって、
人間には、労賃が入らないとなれば、
ロボットが労働した製品を『誰がどうやって買う』のか。
買うカネもなく、買うヤツがいないと『技術革新』も絵に描いた餅だ。


人間がすべき仕事を『ロボット化させない規制強化』も必要だ。


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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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