●OTA(On The Air)

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●アマチュア無線は『資格』より『資質』が大事です。

アマチュア無線界で『決定的に不足しているもの』は『教育システムだ』と、何度も繰り返し書いています。下記の表を見てもらえば『一目瞭然』です。左下の『何を理解しているか、何ができるか』が『資格』を示しています。資格試験で問われるのは『知識・技能』だけです。こんなのは『何大学卒業?』みたいなレベルです。資格取得がゴールではなくスタートだというのは、皆さんご理解されていることですが『理解していること、できることを「どう使うか」』が、あいまいなのが『アマチュア無線界』。OMさんに聞くとか、よく耳にしますが『そのOMさんの主観的な部分が多くを占めています』。

【写真:資格だけではダメが、一目瞭然。無線に限ったことではない】
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◆まずは、自分の頭で考えるクセをつけよう。
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安易に『OMさんに聞けばいい』という会話を耳にします。

 

私は『ものすごく嫌悪感と違和感』を持っています。

確かに、すごく親しくして頂いているOMさんが、

周囲にいらっしゃればいいですが、

 

OMさんの長年の経験を『タダで習うのは虫がよすぎる』じゃないですか?。

 

1,どうやったら、この趣味を長く続けられるか?

2,何をやったらいいのか?

3,どのように社会や世界と関わるか?

 

私はスローペースなのでAWARDに取り組んでいます。

 

DXCCが頂点のように思われがちですが、

JARLのAWARDでもDXCCより?難易度の高いAWARDが、

いくつかあります。

 

1,ADXA

2,WASA-HF

3,All Japan Award(AJA)

 

これらAWARDの詳細は『自分で調べない人が多い』ので書きません。

 

あるいは『コミュニケーションの趣味だ』というのであれば、

生涯学習センターなどで開催される『コミュニケーション能力講座』や、

いろんなセミナーに出かけて『講師のトーク』を聴くだけでも、

大変、勉強になると思います。

 

私も『長続きするために、どうしたらいいですか?』とか聞かれますが。

 

1,持ち家なのか、賃貸なのか?

2,戸建てなのか、マンション、アパートなのか?

3,独立した無線室(居場所)があるのかどうか?

4,移動運用に出かける足は何?

5,PCのスキルは?

6,CWのスキルは?

7,設備にかけられる予算や資本は?

8,家族の同意は?

 

こういった『情報』を『開示』してくれないと、

適切なアドバイスもできるわけありませんよね。

さらに、HF主体でやるのか、50MHzもやるのか、

あるいは、144MHz帯から上のバンドでやるのか、

 

何がやりたいのか『明確に』しないといけません。

 

ときどき、思考停止の局が、

『無線の楽しみは色々ありますからねぇ』というラグチューを耳にします。

確かに『そのとおり』ですが『漠然』とし過ぎで、

私ら古参組からすれば『答えになっていない』と感じます。

また『答え合わせの会話』も、なめられているようで困ります。

 

アマチュア無線は『生涯学習』になり得ます。

 

資格取得が話題に上ることが多いですが、

何級だからできてあたりまえ、なんてことはないのです。

資格も大事ですが『資質』の方が、もっと大事です。

電気のことだけわかっていても、ちゃんとした運用はできませんね。

 

1,1.9MHz帯の国内は『主に夜間のE層反射』での電波伝搬

2,1.9MHz帯のDXは『主に夜間のF層反射』での電波伝搬

3,じゃあ、昼間のD層は『邪魔しているだけなの?』

 

知識として知っておいて損はないと思います。

 

私たちが主に使う周波数帯は1.9MHz帯から『上』の周波数帯です。

昼間のD層は、中波を減衰させるばかりか、

他のHFの周波数帯の『第一種減衰』の原因になります。

反射の際に起きるのが『第二種減衰』です。

でも、多くのアマチュア無線家には無関係ですが、

昼間のD層は『長波(LF)』を反射し、LFの夜間はE層反射です。

中波に属する1.9MHz帯、超短縮アンテナでも50W程度の出力で、

国内全域と交信できるのは『第一種減衰がなくE層での第二種反射のみ』で、

なおかつ、運用局が少なく『ハイパワー局にマスクされにくい』こと等、

こんなファクター(要素・要因)が組み合わさって、

1,000km程度の国内交信が『思ったより良好にできる』のです。

DXを狙う場合、F層反射で『半径10,000km』をターゲットにするのですから、

国内なら50WでOKなのが、

DXだと10倍の500Wや20倍の1kWが当たり前になります。

(50W比で10dB~13dB。1.9MHz帯はさすがに規模がデカいですね)

 

こまかいことは『資格取得時の教科書』を見て頂くとして、

 

大事なのは『この知識をどう活かすか』です。

 

FT8は『あんなのPCが勝手に交信を進めているだけ』とか言いますが、

太陽の位置、時間帯、相手局が昼か夜か、何メガヘルツが適しているか、

どんなアンテナを使えばいいか、その予算は…等々。

 

要は、バランスの取れた運用が資質を高めます。

 

1,人(あなたや仲間)

2,モノ(無線機やアンテナ、周辺機器等)

3,カネ(機器類を購入する、JARLの会費やQSLカード、その他維持費)

4,情報(インターネットだけで大丈夫ですか?)

5,経験(まずは、やってみる。データを取ってTo Doに落とし込む)

 

仕事なら『P→D→C→A・・・』ができているはずです。

 

この『繰り返し』が『こやし』になって『資質が上がる』のです。

 

関西は、アマチュア無線のポテンシャルが高いと聞きます。

確かに、松下・三洋・シャープ・一部の三菱電機 ほか、

家電や電機関連の『なんちゃら製作所』がたくさんあって、

そこのOBがたくさん『ライフワーク』で無線を楽しんでいます。

本来ならば、資格や電気の知識だけではなく、

後輩指導にも関わってほしいなぁと思っています。

そういうOMさんには、対価を払ってでも習う価値があると思っています。

そこから『自分の頭で考えて行動する』のが、一番大事です。

 

教育システムがないのですから、

自分で自分の道を開拓するしかないのです。

 

一番大事なコトを最後に書きます。

 

1,家の中の居場所は?

2,家族の同意は得られていますか?

3,家族はアマチュア無線を楽しむ姿を認めていますか?

 

年末の大掃除を『きちんとやる』のが『NYP』を存分に楽しむコツです。

 

奥さまの家事を『手伝う』などと『上から目線』でモノを言うと、

年末に『家庭内のVSWRが∞(無限)』に跳ね上がり、

去年の年末の大掃除まで『蒸し返されます』から、ご注意ください。

 

そこまで考えて運用する『資質』が大事だと、私は考えます。

 

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