●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●無線運用のトリセツ。

私が無線で遊んでいるとき『どんなことを話すの?』と妻が聞いてきました。感想は『なんか、問題解決の仕方や、それの「答え合わせの会話」ばかりで、しょーもない会話してんなぁ』ときました。言われてみれば、確かに『そうだ』と感じたわけです。

【写真:オバチャンの会話は、他愛ないが『共感』が、おもろい】
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◆オッサンの会話って、無線でも飲み屋でも『問題解決』が多いなぁ。
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ファミレスで、オバチャンの会話。

 

Aさん『さっき、トンカツソース買うたら、開けてないのが冷蔵庫にあってん』

Bさん『あるある、あるよねー。なんかやけになって、山盛りトンカツにしたった』

Aさん『わかるわかるぅ~、見ただけで胸焼けしそうなてんこ盛りやろ?』

Bさん『せやねん、せやけど息子はうまいうまいって食べてくれた、けど』

Aさん『けど・・・どうしたん?』

Bさん『旦那がな、あーだら、こーだら、文句ばっかし言うねん』

Aさん『そやなぁ、なんで旦那という生き物はああなのか』

Bさん『トイレの電球、切れたから変えて言うても、ぶつくさ言うし』

Aさん『そやろ!、腹立つんは「LEDにせえ」とか言うねん。高いやんなぁ』

Bさん『そのクセに、ゴルフのクラブ、買うてやがるねん、腹立つわぁ』

<延々続く>

 

私が、仕事中に気を付けていることがあります。

 

1,政治の話しはしない

2,宗教の話はしない

3,野球(他、スポーツ)の会話は、向こうから聞かれない限りしない

 

いわゆる『接客業の三大会話のタブー』です。

 

さらに、男性客と女性客でも会話の接し方を変えています。

 

1,男性客が、問題解決型を好むときは合わせる

2,女性客が、会話の『共感』を求めているときは『大いに共感』する

 

自分自身がオッサンなので、

男性客との会話の方がスムーズに進みます。

しかし、こちらはお客さんを選べないことが多いので、

 

基本的に『相手に合わせるしかない』のです。

 

とはいえ『ただのグチ』も多いですから、

『それは、穏やかではありませんねぇ』とか、

『おや、それはいいですねぇ』等々、

テキトーにやり過ごしたり、受け流すことにしていますが、

ほとんどの場合、それでお客さんは『まぁ満足』して去っていきます。

 

若い男性のビジネスマンには、問題解決型会話が弾みます。

 

大して自慢するほどのこともありませんが、

乗客から『電話番号を教えてもらえませんか?』と言われることもしばしば。

 

上手い会話は『問題解決』と『共感』のバランスです。

 

女性客でも管理職で『悩み』を抱えていらっしゃることもあり、

タクシーという『密室ならでは?』の『グチ』が出ることもあります。

目的地に到着しているにもかかわらず、

なかなか話が終わらず・・・ということも、たまにあります。

 

ある女性管理職の乗客、問題解決案を提示してみました。

 

次にご乗車頂いた際に『言われたとおりやってみたら、うまくいきました!』とか、

嬉しいご報告を受けることがあります。

とはいえ、問題を引き出すには『どうしゃはったん?浮かれん顔つきですやん』とか、

共感のキーワードを引き出す会話に誘導もします。

 

『かくかくしかじかで、ちょっと・・・』

『あぁ、わかるわかる、わかりますわ』

『聞いてもらっていいですか?』

『はぁ、私でよければ、ガス抜きしてください』

 

とまぁ、こんな感じです。

アマチュア無線にYL局が少ないのはなぜでしょうね。

・アナウンサーに女性が多いのはなぜでしょうね。

どちらも、マイクに向かって話すという点では同じなんですけどね。

 

妻いはく『男はデカイ、うるさい、汚い、手がかかる』。(返す言葉がありません)

 

かといって、無線界にYL局がまったくいない、ということはありません。

 

先日も、あるYL局との交信で、結構話が続きました。

YL局は『コンテスト時のお礼方々、CQ出してました』と。

『それで結果はどうだったのですか?』とか、

『それはよかったですねぇ、素晴らしいですやん』とか、

テンポよく『質問風』にマイクを返します。

 

ノリのいい方なら、話は進みます。

 

最初の『コンテスト』とは全く関係ない『さっき、梅田で友達とお茶してきた』とか、

そんな風に話を引き出せれば、交信も楽しいものです。

とはいえ、YL局は人気があり、待機局もいますから、

早々にファイナルを送って『それではまた、次の機会に』で終わります。

 

要は『ファミレス』の『ママ友会話』を再現してあげればいいのです。

 

案外、男性局も『単なる話題』として『〇〇がやってみたいんです』というだけも多く、

無線の交信で『あーだ、コーダ』と問題解決案を出しても、

右から左に聴き流されていることも多々です。

 

結局は『中身のないものの「共感」で、おおかたコト足りる』のです。

これが、無線交信(Phone)での「基本トリセツ」といっても過言ではありません。

 

相手方の本気度を見るには、無線交信では『ほどほど』にしておき、

『いい資料がありますから、コールサインjarl.comで送りましょうか』と、

ネタを振ってみます。

本気なら、食いついてきますから、そこからスケジュール調整等して、

メール、アイボール、あるいは交信でブラッシュアップすればOKですね。

 

交信の基本は・・・。

 

1,コールサインを確認

2,送られてきたレポートをログに記載

3,こちらからもレポートを送る

4,交信証はどうするかの確認(省略可)

5,ファイナルを送って、おしまい

 

会話を楽しむなら、レポートを送ってから『寒くなりましたね』とか。

 

あるいは『前回の交信では・・・』と、

続きを引き出すのです。そのためにハムログ等の『RMKS2』に、

どんな会話をしたか、キーワードを記載しておく。

 

無線交信の上、特にメイン(呼出周波数)周辺の交信では、相手を否定しない。

 

まぁ、ローカル同士の交信や、

ブログ等では真逆の対応もしますが(人間だもの・・・)、

基本は『情を持って接する内容』であればいいのです。

 

1,JAコールのOT局は、親 →(会社なら社長、役員)

2,私らのように、継続している局は、兄(姉) →(管理職)

3,再開組や新規開局組は、弟(妹) →(後輩社員、新入社員)

 

私の考えた『構図』は、こんな感じです。

 

法規に沿って、時には厳しく接することも必要です。

しかし、そこには『情をもってこそ』。

情がなければ、弟や妹に『どうやって慕われるか』だと考えます。

もっといえば、情があってこそ花も実がある兄貴、姉貴。

情がなければ『反抗するのもあたりまえ』です。

 

今は『資格・等級』より『資質』が問われています。

 

明日から、新しい年を迎えます。

2023年が、各局にとって素敵な1年になるよう、お祈り申し上げます。

NEW YEAR PARTY(QSOパーティ)でお会いしましょう。

 

よいお年をお迎えください。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!


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