●OTA(On The Air)

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●カーボン製釣り竿をアンテナにするのは一考すべき。

はぁ?カーボン製釣り竿をアンテナエレメントに?、と、今も懐疑的に見ています。カーボン竿自体が『抵抗』ですし、継ぎ目で『放電』とか起きたら、燃えるのではないか・・・等々。

【写真:市販のカーボン釣り竿。中華製で3,000円ほど】
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◆竿を燃やしても、家を焼くな・・・を念頭にしましょう。
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ロッド自体『抵抗』で、継ぎ目も『抵抗』。

 

安易にATUで『マッチングが取れました!』も、

気持ちはわかるのですが、

私のように、FT8で連続CQをハイパワーで出したらどうなるのかな、

と思います。

 

軽量で目立たなく、竿自体がエレメントになるのは『理想』です。

 

しかし、カーボン自体の『抵抗値』が気になって仕方がありません。

導体のエレメントとの比較で、概ね『-3dB程度』というのが定説ですが、

50Wを入れたら50%が熱に消え『25W』しか出ない、というシロモノ。

 

だってね、ダミーロードでも電波のエネルギーは放出されています。

 

そもそも『任意長』の状態のカーボン釣り竿です。

抵抗値があって、エレメント長では『長いのか短いのか』も定義づけしにくい。

 

・長いエレメント:コイル成分(L)誘導性リアクタンスあり(R+jx)

・短いエレメント:コンデンサ成分(C)容量性リアクタンスあり(R-jx)

・長さがピッタリで同調したエレメント:L成分・C成分なし(R)

 

どれにも該当しない『雑な印象』のカーボン釣り竿エレメント、です。

 

これだと、エレメント長が『どこに同調点があるのか』もわからず、

LやCの成分も『よくわからない』です。

給電店のインピーダンスを求めようにも、

どのようにして『ピタゴラスの定理』を当てはめるのか、

私には、よくわかりません。

 

ま、テキトーにATUで・・・は、わかりますがね。

 

いちおう、ロッド全体には『電流』は乗っていると思います。

電流が乗っているということは、

電圧もかかっている、ということです。

接合部(継ぎ目)が『けっこうな高温(体温級)』になると聞いています。

各々の継ぎ目で熱に変わるということは、

やはり、ロッドには電流分布が『それなりにある』のは、理解しています。

 

いろんな方の『試してみましたブログ』を見ましたが・・・。

 

なんか、30年ほど前に流行った『アイソトロン』みたいなコイルを付けたり、

今流行りの『ATUで同調が取れました』というものばかりです。

実際に『どこから電波(エネルギー)が放出されるのか』は興味があります。

まぁ、ロッドからも放出されるでしょうし、

 

GND(カウンターポイズ、ラジアル等)や同軸からも放出されているでしょう。

 

また、ATUも『ベースローディング』と見立てれば、

ATUからもエネルギーは放出されるでしょう。

 

GNDに落とすのではなく、

カーボン釣り竿を2本用意して、ダイポール風に仕上げ、

給電部にはバランの代わりに『ATU』を入れてみたらどうなるのかな。

 

まぁ、奇特な方は『自己責任』で試してみてください(私は、しません)

 

そんなとき、『実験大好きMNL』さんが、

とても興味深い動画を配信されていますので、

リンクを貼っておきます。

▼こちら▼

 

ものすごい発熱で、私は『こんなの使う気にならん』と実感です。

 

ムセンの通販屋さんが『カーボンロッドアンテナを開発!』と、

大々的に宣伝されていますが、

万一『発火』や『損傷による落下事故』などが起きた際、

PL保険やら『瑕疵担保責任』はクリアしているのかな・・・と、

他人事ながら、少し心配しています。

 

え?『自己責任で』ですって?、それは『販売者の責任放棄』じゃないですか?

 

アマチュア無線のアンテナが発火や出火で『火災事故』など起きようものなら、

昼下がりのワイドショウの『ネタ』になるでしょう。

 

まぁ、QRP局が、手軽にアッテネーター(簡易ATT)にするとかなら、

そんなに危険性はないと思いますが、

50Wで、ATU直接給電しても『-3dB』と仮定しても、

25Wしか出ないのですから、そんなに性能のいいアンテナとは言えないでしょう。

 

アンテナをケチったら、あきません。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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