●OTA(On The Air)

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●災害時にアマチュア無線が役立つのか、の考察。

アマチュア無線が災害時に役立つ・・・こういうフレーズを、ときどき耳にします。しかし『実践さながらの訓練通信』を行っているのを、私は聞いたことがありません。確かに、近隣自治体の庁舎に430MHz帯のFMレピーターを設置し、自治体と協定書を交わしているアマチュア無線の社団局はあるものの、果たして有事の際に役立つのか・・・はなはだ疑問です。災害時には足手まといになりそうな『JAコールの高齢OM』が、有益な情報伝達できるとはとても思えないのです。

【写真:総通の想定ですら、アマチュア無線の記述がない場合がほとんど】
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◆有事が起き『趣味の人』に委託する方が、間違い。
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大阪府内の周辺自治体で『災害時を想定したロールコール』はあります。

 

不思議だなと思っていたのが『大阪市内には、そのような活動がない』のです。

まぁ、大阪市は『大所帯』ですから、機能しないと考えます。

そこに加えて、大阪市内全域を網羅できるほど、

スキルの高いアマチュア無線家がいるのか・・・。

 

アマチュア無線が災害時に役立つと思っているのは、アマチュア局だけです。

 

自治体の『危機管理室』で働いている人は『それを専門にする人』です。

アマチュア無線を使ったロールコールに出てくる人は、

引退後も何らかの形で社会とつながっていたい人だったり、

ロールコールくらいしか、無線をやる機会のないOMたちばかり。

 

そんな素人が、有事にどんな情報を流せるのか?。

 

自治体も『協定書』こそ締結しているものの、

それは、あくまでも『体裁だけ』の話で、有事には大して期待していません。

そもそも、自治体の庁舎屋上にFMレピーターを設置すると、

その管理団体を兼任する無線クラブに箔が付く『象徴的なもの』に過ぎません。

 

アマチュア無線が災害時に役立つかも知れませんが・・・。

 

私たちは『災害時のためにアマチュア無線をやっているのではない』のです。

自分の楽しみのために、趣味としてアマチュア無線を楽しみ、

自己研鑽を重ねていく、これが本来の姿です。

 

災害時に役立つ・・・昭和30年代の妄想から脱皮しましょう。

 

実際に、アマチュア無線が災害時に役立つとしたら、

それは、自治体職員が『総通から特別な免許』を受けてアマチュアバンドを使用し、

専門に訓練された危機管理室職員や災害対策本部職員の運用です。

 

既存のアマチュア局が災害時に、勝手解釈で非常通信をすれば混乱するだけです。

 

アマチュア無線は『社会インフラ』になっていません。

アマチュア無線は『個人の趣味』です。

アマチュア無線は『いまだに電気の趣味』から脱皮していません。

アマチュア無線は『もう、秋祭りの保存会レベル』に成り下がっています。

アマチュア無線は『ジブンさえよければ』の人たちの集まりです。

 

▲とはいえ、いつでも出動できるように『災害時云々』の表示はしています。

 でも、どの組織にも所属していません。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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