●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●予定調和ではない交信の魅力を考える。

ムセン交信は『定型文のやりとり』が基本です。FT8の交信例を挙げてみると『双方のコールサイン』『SNR』『RR73』『73』と至ってシンプルです。CWも似たようなもので、コンテストになれば『相手局のコールサイン』『5NN 001 TU』と、極めて簡素化されています。これらは『交信数=スコアを伸ばす』という目的があるので、私にとっては『予定調和』ではありません。むしろ、ラグチューバンドの方が『答え合わせの会話』が多く、お互いがお互いの言うことを肯定し『安心する』といったもの。


【写真:交信の中身が『予定調和』だと、つまらない。】
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◆予定調和を、ぶっ壊す。
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私のブログは『賛否ある』と認識しています。

 

かといって、シンパを増やそうとか、

そんなことは全く考えていなく、

日頃、ふと思ったり感じたりしたことを、

自分の言葉で書いているだけに過ぎません。

 

『向上心があるなら、1アマを目指すのが当然だ』という考えもありますね。

 

私は『そんなの、どうでもいい』と思っています。

電気屋さんとか『電気を扱うのが職業』の人からすれば、

1アマの勉強など2~3か月、教科書と過去問で勉強したら受かるでしょう。

 

文系で『法規はOKだが、工学で挫折した』というOM諸氏も多いです。

 

理系1アマの方に多い気がするのですが、

『公式を解いていけば答えが出る』とか、

案外、クソまじめなのだなぁ・・・と感じます。

私は『そんなんだから、アマチュア無線は「おもろない」のだ』と思います。

 

例えば『学校の校歌の歌詞を公募する』とします。

 

公式を解いていけば答えが出る系の方からは・・・

 

『清く正しく』

『ああ母校』

『なんちゃらの学び舎』

『〇〇川のせせらぎが』

『〇〇山の雲、晴れて・・・』

 

といった『どこにでもある歌詞』が寄せられます。

 

こんな校歌、おもしろくもないですね。

まぁ、校歌だから、あんまりふざけたりできない事情もわかります。

これ、秋元康さんだったら『マンネリ化の歌詞は、全部ボツ』です。

 

CWができないニアマに『30日でCWデビューしろ』と課題を出したことがあります。

 

普通だったら、モールス練習ソフトで受信練習を毎日30分やって、

さらに、送信練習も、RIGにパドルをつないぎ、電波が出ない状態で、

コールサインを打ったり、レポートを打つ訓練をしますね。

さらに、コンテストなどを意識すると『毎分100文字の受信訓練』をします。

 

しかし、期限は『30日』です。

 

私が出した課題は『CWデビュー=CWで知らない局と交信をすること』です。

その君は『見事にCWデビュー』を果たしました。

それも『コンテストにいきなりデビュー』です。

 

・符号は、なんとなく覚えているが

・高速で打たれたら、自分のコールサインと5NNしかわからない

 

こんな程度で『CW部門のコンテスト』にデビューしました。

 

・Digital Sound CWという解析ソフトをPCに入れ

・RIGとPCをUSBでつなぎ

・メモリーキーヤーで『送信定型文』をあらかじめ作り

CQ TESTを出している局で『確実にPCが解析した局』を片っ端から呼ぶ

・メモリーキーヤーで『自分のコールサインを送出』

・パドルは、『E E』を打つ程度

 

彼は、課題どおり『30日でCWデビュー』を果たしました。

 

CWが楽しいかどうかは、やってみないとわからないものです。

そんな未知数のコトに苦痛を伴う練習を課すから、

多くの人は『やってみたいんですけど・・・』みたいな、

お利口さんの模範解答しかしませんね。

 

きっちりやるなら『PDCAサイクル』で練習となります。

 

とはいえ『楽しいかどうかわからないことにPDCAなんて、

やる気が起きない』のは『あたりまえ』です。

その彼には『まずCWに興味を持たせること』が狙いでした。

 

受信はPC解析、送信はメモリーキーヤー任せ・・・邪道でしょうか?。

 

これを邪道だの小理屈を言うから『FT8なんてつまらない』とか言いますね。

FT8の交信なんて『PC任せ』ですから『別にCWでもPC解析でええやん』です。

もちろん、メモリーキーヤーに頼ってばかりでは『応用が利かない』です。

 

そんなものは、CWに興味を持って『楽しいな』と感じてから練習したらいい。

 

・受信練習は、モールスアプリを使って毎日30分

・送信練習も、パドルをRIGにつないで送信を止めて練習

・毎分100文字の受信ができるように

・符号の語呂合わせは使うな

・思い切ってCQを出しなさい

PSE QRSを打てば、CWの人はみんな優しいからゆっくり打ってくれる

 

これが『予定調和』なのです。おもしろいと感じる前に、イヤになります。

 

突貫工事でも、一夜漬けでもなんでもいいから、

使えるモンは『何でも使って、30日でCWにデビューすること』が課題とすれば、

今の時代、メモリーキーヤーとPCの組み合わせでもいいのです。

 

コンテストの交信で呼び回りなら、パドルもいりません。

 

交信の最後に『ちょんちょん(E E)』を打つ程度なら、

ホームセンターで『ピンポンスイッチ』を買ってきたら、

簡易なタテブレの電鍵になります。

 

それで十分です。

 

・DXをやるなら

・ニアマを取って(e-ラーニングなら200Wをカネで買える時代)

・100~200Wは最低出して

・10・14MHzで運用

DXCCは、200~250エンティティまでは、なんとかかんとか・・・。

 

これも『予定調和』です。

 

まあ、想定通りばかりではなく『想定外』が起きるから、

趣味は『おもしろい面も見えてくる』のでしょう。

とはいえ、資格があっても『無目標』では、

いずれ飽きるのは、火を見るよりも明らかです。

 

交信がマンネリ化する一因の『予定調和』を壊してみませんか?。

 

予定調和を壊さないからこそ、

アマチュア無線界が『いつまで経っても先細り』になるのです。

法令を守るとか、アマチュアコードに沿うのは当然のことだとは思います。

かといって『同じ趣味だから』と『100年来の友人』にはなり得ないでしょう。

 

ニューカマー局に優しく・・・も『適材適所』だと、私は思っています。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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