●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

★観光地京都を少し考えてみます

これまでの日本は『輸出立国』で、製品を輸出して外国に売ることで外貨を稼いできました。ところが、日本の工場は海外に生産拠点を移し、外貨獲得がどんどん低下しています。アメリカでは4500万人の外国人旅行者を受け入れていますが、先進国であればあるほど工業製品で外貨を稼ぐ比率が低くなるのは仕方ありません。ところで、日本の場合はどうなんでしょう。日本は、外国人旅行者の受入れ数が480万人で、世界では35位です。まだまだなんですねぇ・・・。そんな中でも早くから観光地を作り、国内外の観光客をいち早く誘致し続けている京都・・・。先日も、祇園界隈を歩きましたが、やはり東京や大阪とは違う何かがあります。それは一体何なんでしょうね。


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◆観光地の身近な成功事例、京都
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観光地・京都・・・。春になると、全国からたくさん
の人が訪れます。私は京都生まれの京都育ち。でも、
まだまだ知らないことがたくさんあるんです。




なぜ、京都にはたくさん人が訪れるのだろうか?




ひとつ言えることは、民間も行政も学校も必死になっ
て京都の観光客誘致に取組んでいます。いわゆる産官
学が一体になっている(ように見える)んです。さら
に、京都には観光以外に産業がないのも理由のひとつ。




伝統産業があるじゃないかって?




確かにあるにはあります。でも、京都の経済を牽引す
るだけの力はありません。西陣も友禅も仏具も需要が
あるから細々とやっているだけなんですね。




よその町はどうなんだろうか・・・?




国をあげて『観光立国』なんて言っていますが、今の
ところは『郵政民営化』が最優先課題。各自治体も観
光に力を入れ出していますが、まだまだ暗中模索状態。




その間にも、京都は進化し続けている




次から次へと新しい観光の企画を打ち出しています。
今年は、愛知万博が行われていますから、名古屋の一
人勝ちかもしれませんが、一時的なことなんですね。




京都の魅力とは・・・?




私は『1000年の都』という歴史に刻まれた何かが、
日本人の心を動かしているんだと思います。京都イコ
ール日本人の心。いろんな地域も観光に取組むのであ
れば、身近な成功事例である『京都式』を、一度は、
なぞってみてもよいと思います。なぞりつつ、それぞ
れの町の魅力に照らし合わせた方法を取り入れていけ
ばよいのではないでしょうか。
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TBM総合研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
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