●OTA(On The Air)

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★観光ブーム

jf3tbm2005-07-18

【写真:私は京都で生まれ育ちました・・・筆者談】


私は京都に生まれ育ちました。金閣寺銀閣寺も行ったことがありません。せいぜい、学校の遠足で平安神宮清水寺の周辺を歩いたくらいです。その京都が今はブームなのだそうです。長年住んでいた私には京都の魅力を客観的に述べることはできません。どの町でもそうなのでしょうが、モノづくりが継承されなくなりつつあり、観光産業に依存しなければ町の経済自体が回らなくなります。京都は早くにモノづくりが押されました。はっきり言えば観光産業がなくなるとゴーストタウンになるのです。だから町をあげて観光に取組んでいるんですね。京都の場合は住民が『オンリーワン』をあちこちに見つけ、それを線で結び人の往来ができることで面をなしています。そこには企業やお店が参画し立体的な観光構造を作っているのです。これから観光産業に参入しようという地域の方々は、京都の目先の部分だけではなく『京都がどのようにして立体的に集客し収益をあげているか』を見てほしいと思います。


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◆京都の観光ブームを考える
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祇園祭山鉾巡行も終わり、いよいよ本格的な夏に突
入します。祇園祭が行われる7月中の京都への人出は
200万人と見込まれているとか・・・




恐るべし京都ブーム・・・




最近は毎年のように入洛客数が過去最多記録を更新し
昨年は4500万人を超えたのだそうです。10年前
の記録(1995年)と比較すると、実に1000万
人以上も増えているのだとか。




新撰組の影響などという一時的なブームではなさそう




京都の場合、観光客の経済波及効果が1兆円、雇用創
出効果が8万人というから地域経済への影響も大きく
我が故郷の京都の伸びを素直に応援したい。




でも10年前は古都も危機感を募らせていました




バブル経済が破綻してからというものは、観光客が減
り続け京都とてどうしょうもなかったんです。もうひ
とつ突っ込んでいえば『京都は観光産業しか生きる道
がない』んです。




えぇ〜、伝統産業があるじゃん!?




もちろん伝統産業もあるにはあります。しかしその伝
統産業が地元の経済に及ぼす力なんて限りなくゼロに
等しいんです。観光産業がなくなれば京都はゴースト
タウンになります。ここが東京や大阪とは違うんです。




今の観光客の大半がかつての『アンノン族』です




アンノン族とは、若い女性向けの情報誌『アンアン』
や『ノンノ』を読んで京都に来る人たちのことを指し
ます。昭和50年代には、こうした若い女性がアンア
ンやノンノを片手に、京都を歩き回っていました。




そのアンノン族が戻ってきている




当時若かった人たちも、子供の手が離れJRの宣伝コピ
ーにつられ?『そうだ京都に行こう』とこぞって入洛
しています。海外旅行人気の一方で国内旅行のメッカ
として京都が選ばれるには理由がありそうです。




京都市の観光行政担当者はこう分析している




日本の『和』を求める心や、歴史への関心にも通じる
思いが背景にあるのではないか・・・と。アメリカ文
化が世界を席巻するグローバリズムの対極にある動き
かも知れない。




国内でもそれはいえる




情報の東京一極集中と地方都市の画一化・・・どこへ
行っても似たようなコンビニやファーストフードが軒
を連ね、いちいち地名を意識しなければどこにいるの
かわからない状況ですよね。




理屈付けはともかくとして




観光客数の増減が景気の動向と密接に関連している状
況はどの地域も気にしているところでしょう。私が住
んでいる大阪も観光を叫んでいますが、町をあげて観
光産業に取組んでいる京都と比較してはいけないかも
知れないが、その対応ぶりをみるとお寒い限りである。




大阪よ、くだらない利権は捨てよう




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