【写真:コンビニチェーンのひとつ(イメージ)】
幼少の頃、茶碗のごはんを一粒でも残そうものなら、
親に『目が潰れる。一粒残さず食べなさい』と言われ、
そこから『戦時中から戦後しばらくの食糧難は・・・』と、
正座させられ延々と説教が続いたものだ。
さらに、親戚の集まりで『食糧難の時代』に話題が移れば、
満洲引き揚げの話や兵隊から復員したおっちゃんは、
ビルマがどうやった、シベリアがどうのと、夜通し話を聞かされた。
▲70年も経てば、学習したことも忘れてしまうのが人間なのか・・・
それが、今ではどうよ?
ある『大手コンビニチェーン1社』の『1日の廃棄は36万食だ』そうだ。
売値が500円として36万食だと、
廃棄しているのは1億8000万円だ。
中卒者の平均生涯所得が1日で廃棄されているのだ
仕入れ300円として36万食だと、
廃棄しているのは1億800万円という計算になる。
売値であれ仕入れ値であれ、
毎日毎日1億円分の食材が捨てられるのだ。
しつこいが1年ではない。1日の廃棄総額である
これが『コンビニ業界全体』なら『そんなもんかな』とも思えるが、
コンビニ1社での1日あたりの廃棄というから仰天なのだ。
売れ残りだから売値ベースで考えるより仕入れベースで考えても、
全国で1億円余りが1日に廃棄されている。
▲丹精込めた食材が本部の儲け主義で廃棄処分される
年間に直すと365億円という仕入れがゴミと化す
何百億の廃棄になろうとも本部は痛くもかゆくもない。
品薄感を払しょくし『機会損失を避けさせるため』に、
本部はFC各店舗に『過剰仕入れ』を要求しているのだろう。
さらにコンビニ独特の会計方式なので、
FC単体の利益構造も他の商売とは比較にならないくらい低いらしい。
仰天なのは『廃棄分』を『営業経費』で計上される。
さらにロイヤリティを差し引くと、
FC店舗側は『ほとんど儲からない仕組み』だ。
コンビニの会計計算は主旨から外れるのでこれ以上書かないが・・・
それでいて『大きな災害』が起きると、
必ずレジ横に『なんちゃら災害救援募金』なる透明のハコが置かれる。
自分のところは寄付もやらないクセに、
客に対しては暗に『人道的なご配慮をお願いします』とカネを求める。
お前のところの過剰供給を減らせば義捐金くらい屁でもなかろう、と思っている
最大手1社で年間365億円(仕入れベース)での廃棄だから、
コンビニ業界全体だと『いったい、何千億円になるのよ』と考えてしまう。
これは『もったいない』どころではなく『非人道的行為』だ。
このムダを省けば食料自給率40%が続いても問題にならんのじゃないか?
小麦も、大豆も、トウモロコシも価格が高騰し供給がひっ迫している。
さらに飢餓に苦しむ国もあるのに『国内のコンビニは儲け主義』で、
毎日毎日、廃棄弁当のゴミを排出しているのだ。
これを『非人道主義』といわず何と言えばいいのだろうか・・・?
世界レベルにしても非人道主義だし、
地域レベルにしても役所が軟弱すぎている。
だいたい、市役所の目の前にコンビニができ、
市役所の職員が昼休みにはコンビニに殺到する。
コンビニが役所の至近にできたら、
近隣の弁当屋や食堂は閉店に追い込まれた。
何が『地域の活性化』だ!
市会議員までもがコンビニ弁当を買いに行き、
選挙活動のときだけ『商店街の活性化』だの、
『地域商売のお手伝い』だのぬかす。
自分が『非人道的産業の片棒担ぎ』をしているのがわかっていない。
だいたい『成長産業』なんてのは『誰かが泣いている』のだ
コンビニの配送トラックにしても下請けだし、
それも『職にあぶれた下手くそ運転手』が2t車に過積載で走る。
配送ルートも机上計算で決められて、
デジタルタコグラフでがんじがらめに管理されている。
肉体労働の割にタクシー運転手と同じか、
それ以下の身入りはかわいそうで仕方がない。
職業選択も自由だからそれ以上は言わないが・・・
コンビニ弁当の類が『値引きされず廃棄処分される』のは、
これまた変な理屈で『24時間営業だから』らしい。
スーパーマーケットなら『タイムサービス』と称して、
1割、3割、5割と値引きがある。
これは『閉店時間』があるからロスを減らして売り切ろうという、
ある意味で『企業努力』をしているからだ。
しかしコンビニに閉店時間はないからタイムサービスがない
コンビニ本部は年間何百億円の廃棄が出ようが、
負担はFC各店舗だから関係がない。
さらに商品も配送トラックも『コンビニのロゴ』を付けているだけで、
本部が経営する工場など存在しない。
ここまでくりゃ『商社』を通り越して『虚業』である。
こういう実態があるからコンビニでの買い物は極力控えている
マスコミもコンビニ各社からCM出稿で儲けているので、
なかなか『コンビニ弁当廃棄の実態』など取り扱わない。
NHKなどの公共放送が『しつこく』取り扱えば、
多少は認識が変わると思うのだが、
それも見たことがない。
きっと『何かの力』が働いているのだろう
コンビニは文字通り『便利な店』だが、
便利な裏側には多くのムダや非人道的行為が隠されていることを、
多少は認識した方がいいと私は考えている。
食品に関わる人や農家の人、
料理人や料理研究家などの専門家は、
特に意識的に考えてほしいと思うのである。
ちなみに『ささやかな抵抗』で仕事には『手弁当』を持参しています。
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
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大阪・大阪近郊の耕作放棄地を開拓・開墾して、
都会と里山をつなぐ活動を展開しています。
通称『みんたく団』と呼び、河内長野に『みんたく畑』を開拓中です!
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