与党議員が『日銀の将来予測』をネットで述べているのは先日の記事で書いた。『10年後に日銀が破綻』『ハイパーインフレが起こる』『日銀券が紙くずになる』などなど。どうなるかは、10年後に答えが出ているから、今は看過しておいていいと思う。大事なのは、野党は与党の揚げ足を取るのが仕事である。さらに、揚げ足を取って、野党の票田を自党に流れ込ませようというのが狙いだ。また、支持政党がない人や『政治があまりわかっていない浮動票を取り込む狙い』がある。そこらを頭に入れておけば、与党議員が話す内容も『半値八掛け』で聞いておいても十分ではないだろうか。
【写真:まずは、理論武装したらどうだ!?】
インフレの仕組みがわかっていない人が目立つ。
昭和50年代は『インフレ不況』が長かった。
町を歩けば『物価高』。
そんな時代があったことを知らない世代が、
世の中の中核に差し掛かっている。
今の政府は景気のアクセルを踏んでいる。
時代時代で『言い方』が変わるが、
要は通貨の供給量が増えていけば、
インフレになる懸念が出てくる。
少し前、量的緩和という言葉がニュースで流れていた。
今まで、抑制してきた通貨供給量を『規制緩和』して、
おカネの流通量を増やして『2%のインフレ目標』を掲げている。
まぁ、簡単に言えば、政府は選挙民(票田)に対し『人気取り』で、
流通量を増やして『景気がいいように見せたがる傾向がある』のだ。
景気のアクセルばかり踏んでいると市中におカネが溢れすぎる。
この状態が続くと『インフレーション』になる。
流通するおカネが増えすぎると『おカネの価値が下がる』。
おカネの価値が下がると『相対的にモノの値段(名目価格)が上がる』。
つまり『物価高』になるということである。
アベノミクスが仕掛けているのは『このインフレだ』ということ。
誰もが10万円をカンタンに手に入れられるようになったら、
その10万円の価値は下がってしまう。
こうなると10万円で売っていたら『割に合わない』と考えて、
50万円になったり100万円になったりする。
これが、インフレーションというものなのだ。
需要と供給の面で見れば、
『売りたい(供給)』より『欲しい(需要)』が増える。
この結果、『欲しかったら、この値段のカネを払え』と値上がりし、
物価が上がる。
たぶん、池上彰さんだって、こういう説明をしてくれると思う。
さらにインフレが進んで『政策が失敗した』とき、
『かの与党議員が煽っている「ハイパーインフレ」が起きる』。
ハイパーインフレーションは『月率50%を超える価格上昇』を言うのだが、
中央銀行(日本では日銀)が制御できなくなってしまうと、
インフレが暴走して『結果としてハイパーインフレ』を起こす。
かつて第一次世界大戦で敗れたドイツがハイパーインフレになった記録がある。
戦勝国への天文学的賠償金の支払い義務が起こり、
大量の紙幣を刷ったり悪いことが重なり、
ハイパーインフレが起きた。
ドイツはどう対処したか・・・?
・デノミネーション(通貨引下げ・新通貨発行)
・戦勝国への賠償金の減額
・米国からの投資 など
これらの政策で物価の上昇を抑制した。
日本の近未来でインフレになる懸念材料は何だろうか。
今、他国と戦争しているわけでもなく、
多額の賠償金を用意する材料すらない。
だが、一番、おカネがかかってくるのは『高齢者対策』が懸念材料だ。
全人口の40%が『高齢者』になるのは時間の問題だ。
ざっと4,800万人が高齢者になり、
その半数が『年金ニート』『年金パラサイト』になる。
生産性がない人や働かない高齢者に支給するカネを、
大量に刷って市中に流通させて、
さらに、円の価値が下がれば、どうなるか・・・?。
円売りが進み、円が国内に戻り、国内は円で溢れかえる。
まぁ、どうなるかわからないが、
はっきりわかっているのは100年先には、
今の日銀券は紙くずになっている。
江戸時代の『両』が貨幣としての価値はない。
江戸時代の『両』は古銭や貴金属、骨董品としての価値はあるが、
今の時代に『大判小判』を持ってコンビニに行くヤツはいない。
かつて幅を効かせた『両』も『屑金属』だ。
貨幣など『みんなが価値を認めている』だけの話で、
体制が変わったり時代の流れで変化するものだ。
素人が、不必要に心配するようなことではないと考えている。
だが、情報に翻弄されないよう、勉強しておくのは大事だと思う。
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『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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