公休と有休を組み合わせて、2泊3日で広島に行ってきた。
【写真:何度、訪れても原爆の恐ろしさを感じる】
到着時、クライマックス戦で広島が勝ったらしく、
町はカープファンであふれていた。
歓楽街の一部でファン同士が優勝を称えて、
ハイタッチやファン同士の胴上げも見たが、
阪神が優勝したときのような狂乱など皆無で、
カープのユニフォームを着たファンが歩いているが、
みんな、口数は少なく大人しく家路を急いでいるように見えた。
川に飛び込むアホはいない。
▲広島電鉄はユニークだ。
▲乗務員が信号待ちのときに手を振ってくれる。
▲昭和53年に全廃した京都市電も広島で活躍。
関西、とりわけ大阪だと、
阪神が優勝したら間違いなく道頓堀に飛び込むアホがいて、
運悪く命を落とすファンが出る。
広島では『その気配』すらなく拍子抜けした。
さて、今回の広島訪問の第一目的は、
身内に会うことだったのだが、
その合間に『平和』を考える場所に行きたいと、
駆け足で回ってきた。
原爆ドームと資料館は38年ぶり。
▲38年前、ここで千羽鶴を捧げた。
中学の修学旅行で訪問して以来のことで、
当時のことを思い出す。
原爆のことについては、
読者の皆さんも学校時代に平和教育なんぞで、
いろいろ見聞きしたと思うので詳細は割愛する。
ひとつ言えるのは米軍は緻密に作戦を実行した。
原爆ドームと呼ばれる当時の『産業奨励館』のそばに、
『相生橋』が架かっていて、その形状がT字型で、
上空からも格好の目標になった。
▲保存されている『相生橋』の欄干の一部
エノラゲイはT字の橋の4km手前から投下し急旋回して逃げた。
原爆が最大限の効果を発揮するように、
数百メートル上空で爆発するように設計されていると聞いていたが、
展示されていた爆弾の再現品には『センサー』のアンテナが付いていて、
確実に広島の中心部に投下して、
市全体を爆風・熱線・放射線で壊滅させた。
生物は75年間生きられないと噂も飛んだ。
実際には爆風や熱線から奇跡的に助かった被爆した植物も、
その二世が逞しく育っている。
改めて平和のありがたさを感じた。
広島・長崎が原爆に襲われ、
国内各地が焼夷弾や機銃掃射の空襲にやられた。
大阪に至っては終戦の前日に、
今のJR京橋駅も直撃され、
大阪城にあった砲兵工廠も壊滅された。
戦争は、軍部の暴走と言われるが・・・
軍部の暴走と言ってしまうと、
軍幹部の頭のおかしい人が暴走して、
戦線を拡大したかのような印象を受けるが、
私は、そうではないと考えている。
外交的に、職業的に、メンツ的に『拡大した』。
戦争末期に至っては『ヤケクソ』にも見えるが、
後にも先にもどうしょうもない状況だったのだろう。
公開される情報も『体裁を繕う』のが精いっぱい。
だが、その気質は今も昔も『あんまり変わっていない』気がする。
特に、日本人は流行を追い、
体裁を整えて『やった気になる』のが欠点だと思う。
▲人間魚雷『回天』の復元品。(特攻兵器)
出撃前の特攻隊員の音声も聞ける。
聞いていると、泣けてくる。
当時の特攻隊員が、今の日本を見たらどう思うのだろう・・・。
今の政界が『にっちもさっちもいかない』ように見える。
予算委員会も、五輪も、東京新市場問題も、
とにかく『体裁』ばかりに映る。
戦争は『究極の外交手段』と認識している。
かつては資源を目的にした『国家間の領土争い』だった。
今、平和のありがたさをかみしめているが、
実際のところはテロのリスクを抱えている。
広島との往復に新幹線を利用したが・・・。
最近、外国人旅行者をはじめ、
国内旅行、出張の人が『こぞって』、
ガラガラ(キャリーバッグ)を使っている。
テロリストがガラガラの中に危険なものを入れて、
新幹線の棚に置いてトイレに行くふりをして、
途中下車してしまえばカンタンに作戦が実行されてしまう。
▲ガラガラの車内・・・。
そんなこともふと考えてしまうくらいみんな平和ボケしている。
2020東京五輪を控えて『おもてなし』の言葉だけが空回りしている。
広島訪問最終日には『宮島』にも訪れたが、
帰りのJR(在来線)では、
我先に席を陣取ったのは『大阪のオバハン』で、
20数年前に流行った『オバタリアン』の行動そのもの。
おもてなしの精神などない。
遠目に見えたのが、外国人観光客を押しのけて、
オバタリアン集団は席を取る技術は高齢化しても衰えていない。
呆れた外国人バックパッカーは、
宮島口から広島駅まで立っていた。
▲3度目の宮島だが、厳島神社の荘厳さに圧倒される。
いろいろ思うところがあった広島。また機会を作って訪問したい。
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※知的刺激の材料として活用いただくために、
あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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