●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●企業は病んでいる。

物価上昇2%の目標達成が先送りになったのはご存知のとおり。実際のところ、上昇どころか下降したりで、目処が立たないのがホンネだろう。物価上昇とは『モノの値段を平均2%値上げする』ということなのだが、意味もなく値上げしたところで、賢い消費者は『値上げせずに頑張っているところで買う』のが常だ。値上げするには『相応の理由』がいる。簡単に言えば『2%アップ分の価値もアップしなければならない』のだ。



【写真:物価上昇を無理強いしたら、粉飾決算が増えるだけだ】


私が過去に勤めた広告会社は、
親会社に吸収され、
実質的に『解散』している。


残務(債務)整理のために代表者の机は親会社にひっそりとあるらしい。


・売り上げの前倒し計上
・実体のない取引のでっちあげ
・経費の過小評価
・架空利益の計上


要は『粉飾決算』が続いた。


私がいた広告屋だけではない。
もうすでに公開されているから実名を出すが、
近畿日本鉄道の子会社の広告会社で、
メディアートという会社も、
同様の手口で『粉飾決算』を約8年間続け、
代表者は会社法違反(違法配当)の疑いで逮捕され、
同社は解散した。


広告会社のほとんどが粉飾決算をしている。


今、電通が『過労自殺問題』で叩かれているが、
この問題の根底は『帳簿』にあると私は思っている。
なぜなら、人数が減った=1人あたりの負担が増えた・・・。


要は、見た目の華やかさとは裏腹に人件費削減が行われている。


電通の場合は、報道するテレビ・ラジオ各局の『CM枠』を持っている。
テレビもラジオも『電通から出稿がないと収入がなくなる』。
とりあえず、今は『労務管理だけ』を、
広告出稿に無関係なNHKに叩かせておけば民衆が黙る。


そんなもんである。


電通が上得意先の民放は、
そのうち『韓国大統領とその側近』や、
アメリカの『トランプVSクリントン』に話題が移る。
ヒマねたで『わいせつタクシー』なんかが出てきたら格好のネタだ。
電通もそれまでの辛抱で『業務改善』を前面に出しておけば、
いずれ『業務改善をした模範会社』として脚光を浴びる。


そんなシナリオだ。


電通だけが叩かれているが、
博報堂アサツーディーケィーなんかは、
きっと、戦々恐々としているに違いない。


粉飾決算をやっている会社は『どれもよく似ている』のだ。


・会社を潰す気か!
・粉飾などどこもやっている!
・(黒字にする)方法を考えるのが仕事やろ!


たいていが、会議でトップが罵声を浴びせるのである。


広告会社に限らず、
多くの会社が『業績不振』に頭を抱えている。
数日前の流通系の新聞では、
大手通販会社が流通大手の子会社の子会社になった記事があった。


企業経営が正常な会社などわずかじゃないのか・・・。


当たり前だが、正常な会社は、
営業活動でのキャッシュフローが『プラス(黒字)』になっている。
ところが、経営不振に陥っている会社や、
債務超過になっている会社は、
延命措置のために『粉飾決算』をせざるを得ない。
粉飾でもやらなきゃ取引先や銀行の与信が落ちるのだ。


私がいた広告屋の場合だと・・・。


・架空の受注計上(仕掛品の水増しやでっちあげ)
売掛金(営業上の債権の水増し)
棚卸資産の調整
・経費の過小評価
短期貸付金の水増し(←多くのタクシー会社も『これ』をやっている)


この5項目を『いじる』と、
売掛金棚卸資産を増加させて、
『営業活動によるキャッシュフローがマイナス』のくせに、
損益計算書の利益がプラス』という『手品』ができあがった。
要は、売掛金棚卸資産を水増ししたら、
まぁ、そこそこの見栄えのいい決算書に仕上がる。
私がいた会社のトップが『銀行出身』だから、
銀行や親会社に『恰好がつく決算書のマジック』などお手のモノ。


さらに、売上だけでなく『受注計上』するから『ごまかし』が加わる。


広告屋は受注してから納品までの『時間がかかる案件』が多いから、
一旦『受注計上』して『受注番号』を付与する。
そうしないと『仕掛品』の中でも『外注加工』した分の請求が来たとき、
『これ、何の請求書や!?』ということになり経理上の混乱が起きる。


受注計上は『仕掛中で売上は未計上』の案件だから『見えにくい』のだ。


極端な話が決算のときに『架空の受注計上』して『仕掛品』を水増しする。
見栄えがいい(親会社が怒らない)決算が済めば、
架空の受注計上品は『先方の都合でキャンセルになりました』で消し込む。


こういうことを繰り返してもカンタンには潰れないのが会社だ。


まぁ、架空計上や水増しなどの粉飾は『いずれバレる』。
多くの『会計監査』でも『売掛金』『棚卸品』『仕掛品』は、
必ずチェックが入るものである。


頭隠して、尻隠さず・・・これが粉飾決算というものだ。


また、自分の勤務する会社のメインバンクが変わったりすると、
多少は『自分の会社は大丈夫だろうか・・・?』と多少は疑問を持ったほうがいい。


給与振込の銀行が変わったらメインバンクが変わった証拠だ。


融資条件が甘い銀行(関西ではKA銀行)などにメインバンクが変わると、
一見、羽振りのいい提案が銀行から出されて、
バカな代表者は『経営方針発表』で『自慢話』を展開するが、
経営に行き詰まったときには『身ぐるみはがされる』のがオチである。
私は、そんな事例をたくさん見てきた。
何かの参考になれば幸いだ。


2%の価値を上げるなど、多くの企業でできるのか、はなはだ疑問である。


ほんまかいな・・・


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