今のあなたの職業は『作業』なのか『仕事』なのか、どうなんだろう。
【写真:作業をバカにするわけではないが・・・】
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◆タクシーの場合
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お客さまがご乗車され『目的地』を告げられる。
タクシー運転手の仕事は『目的地まで安全かつ迅速にお送りすること』だ。
だが、単に『A地点からB地点までの移動』だけなら、
これは、単なる『運転の作業』でしかない。
車の運転ができて、二種免許が取れたら誰でもできる『労働』である。
その域から出ない人は『うだつ』が上がらない。
・事故惹起(じゃっき)
・違反惹起
・苦情
・トラブル
労働・作業しかせず、カネばかり追いかける運転手は、
必ず、事故・違反・苦情・トラブルを起こす。
そして、何年やっても『まともな自分の顧客』が付かない。
挙句に、交通違反を重ねて『免許停止』などの行政処分が待っている。
要は、さらなる付加価値を考えていないのである。
タクシーの運賃は『ほとんどが付加価値』で成り立っている。
カンタンに言えば『全額、粗利』というわけだ。
その証拠に、売上高から動力費や機械減耗に見合った額を控除しても、
ほとんどが『粗利益』で計上されてしまう。
粗利益=付加価値高である。
運賃のほとんどが『付加価値高』であるがゆえに、
移動のための運転労働だけでも『儲け』が出てきて、
さらに『まじめ』にやらなくても、
賭博のような『一発遠方客』が飛び込んでくる。
だが、遠方客は高額運賃なため、乗務員への見方が鋭くなる。
ここで大事なのが『適切なコミュニケーション』である。
複数でご乗車の時は会話に割り込むことはやらない方がいいし、
お休みになりたいお客さまには『静かにしておく』配慮も大事だ。
だが、何かお話をしたいお客さまには、
『上手く会話をつなぐ』のもテクニックである。
一般の人が想像する以上に、コミュニケーションが不可欠な仕事だ。
新人乗務員が3か月を経過したころに、
『どう、慣れた?』と聞くと、
『こんなにコミュニケーションが必要と思っていなかった』という。
逆に、上手いコミュニケーションが取れるようになると、
トラブルも激減するのである。
苦情やトラブルはご乗車後5分以内に潰しておく。
先日も、ウチの会社がキライというお客さまがご乗車された。
やれ『乗り心地が悪い』『軽トラ以下』『運転がへたくそ』と、
乗るなりグチの連発である。
『何か、お気に召さないことがありましたらおわびしますが・・・』
このお客さま、私の一言で、目が覚めたようである。
要は、以前にウチの車に乗ったときに、
その乗務員の運転が荒い上に愛想がなかったのが原因だったらしい。
『おかげさまで、何とか一種免許取得以来、34年間無事故でやっています』
これを言うと、『運転がへたと言ってすまなかった』ときた。
むしろ、信号停車時の止め方など『揺れひとつなく止める』のだから、
誰が見ても『へたくそ』ではない。(別に、上手とも思っていないが)
こういうのを『付加価値を上げる「仕事」だ』と思っている。
単に目的地までの移動をするだけの『労働』だったら、
終始『嫌味』が続き、目的地に到着する前に『トラブル』になり、
場合によっては『警察沙汰』になる。
とにかく、金銭トラブル以外は、その場で収められるか。
適材適所、人には適性があるから、
一概に作業が悪いとは言わないが、
作業の域をでないと『人工知能』に取って代わらされるかも知れない。
自分の仕事が、単なる労働、作業なのか、
あるいは付加価値のある仕事なのか。
この大型連休に、少し考えてみてはいかがだろう。
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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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