●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●ニアマ真理教。

アマチュア無線再開組を『浦島太郎』というらしい。まぁ、それは『ともかく』、第四級で再開、第三級を取れば『50Wが許可される』と、慌てて第三級に昇格試験を受けて第三級を取得。しばらくは『それ』で遊べるのだが、周囲が『e-ラーニングでニアマを取った』だの聞くと『やっぱり200W免許と14MHzですわねー』となり、何がやりたいのかも不明確なうちに『ニアマ』を取得し、中身はテンプラの200W免許を下ろす。総合通信局も『虚偽申請の横行』は『見て見ぬふり』を決め込んでいたが、あまりにもテンプラ大流行で抜き打ち臨検も。200W機の技適番号をテンプラで書いて書類上不備がなければ、200W免許が下りる。こういうのを見聞きしていると、かつての『ジャパニーズテンワット(電話級100W)時代』と、中身は何ら変わっていないのだな・・・と、人の欲深さを感じる。


【写真:工芸品の『作品』として評価が高いFT-101系】
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◆高学歴・高キャリア・学究肌こそ『戦略』を、持ってほしいなぁ。
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昭和30年代(30年~39年)生まれで、

中学・高校時代にアマチュア無線を始めた人が多い。

これは『仕掛けられたブームにのった』結果だ。

 

昭和55年の大学進学率は『36.9%(男女平均値)』。

 

100から36.9を引けば『63.1%は高校、専門、短大、その他』である。

36.9%の人は『経済的に恵まれた家庭で育った』かも知れない。

私ら、普通科高校卒は『進学するより就職した方が親孝行』だった。

 

1970年代にHFの運用ができた人の多くは『坊ちゃん、お嬢ちゃん』である。

 

学力的には大学進学できたにせよ『今のように奨学金制度』なんて一部だし、

せいぜい『新聞奨学生』か『親名義で国民金融公庫で借金する』くらいしか、

大学進学の術がなかった時代だ。

 

二足の草鞋を履くくらいなら、就職してカネを貯める方を選択した。

 

昨今の『アマチュア無線界の浦島太郎』を見ていると、

高学歴・高キャリアがノッてきそうな『ニアマ』が大流行りである。

言い換えれば『MBA系』や『サルでも儲かる系』に走るように見える。

 

・ニアマ

・200W

・14MHz

 

ランチェスター戦略の視点では『こんなの、ただの戦術(武器)やないか?』だ。

 

年齢がそこそこで『高齢者』に入った人も、家庭を『経営』しているわけで、

いわば『ジブン株式会社の社長』なのだが『その認識が希薄』である。

その証拠に『退職金の10%を道楽費に充てる』というアホなことが横行している。

 

趣味だからカネがかかって当たり前という口上だ。

 

私は、普通科高卒&自力で専門学校の学費を工面した。

一旦、高卒で就職し、その給金や賞与を貯めて専門学校に行った。

そもそも『親の負担で高校まで行かせてもらったから、これ以上は』の時代。

 

こういう生い立ちだから『ケチで貧乏性』に映るだろう。

 

ムセンの資格こそ、早くに『ウエ』を取ったものの、

HF機なんて買える状態ではなく、

開局以来、10年ほどは144MHz帯のSSBばかりやっていた。

 

この『一極集中』がよかった、と、今になって実感する。

 

豪邸に住む『イチアマ仲間』は、

1.9MHzと14MHzでのコンテストで『バンバンと入賞』を果たしたが、

あんまり羨ましいとも思わなかった。

そもそも『乗っかっているレールが違い過ぎる』ので羨んでも仕方がない。

 

こんな経緯だから『まぁまぁ、カネには執着心がある』。

 

今から15年ほど前に『自家用車を手放す』戦略を取った。

これも、今から振り返れば『大変、よかった』と思う。

自家用車の乗りかえ周期である『平均7年』で計算すれば、

 

・購入費:1.5百万円×3台=4.5百万円

・維持費:月額30千円×12か月=360千円×15か年=5.4百万円

・購入費+維持費=4.5百万円+5.4百万円=9.9百万円≒10百万円/15年

 

15年で、ざっと10百万円を溶かさずに済んだし平均的な世帯貯蓄額を維持できた。

 

話をアマチュア無線に戻す。

今の浦島太郎が話す内容は『昔のRIGの話』がやたら多く、

当時は各社が『作品』のような無線機を作っていた。

それだけ、各社に『特徴』があったのだが、

今は『作品』というより『プロダクト商品』ばかりだ。

 

それを『売れるために、業界が「ニアマ真理教」を仕掛けている』。

 

国家試験だと受験費は『7,800円』もするし、

e-ラーニングになれば『45,550円』もする。

当然、受かれば『200W免許』のために新しい無線機を新調する。

 

その費用を全額貯金しておいたら・・・と、そのうち後悔すると思う。

 

こっそり使っていた『三アマ時代の100W機』を、堂々と使えるとか公言し、

書類上は『IC-7300M』と『IC-7851』を持っていることにしている局がいる。

免許申請の際、工事設計書には『技適番号』を書いて、

テンプラの『電界強度計算書』を添付すれば『書類不備』がなく、

当たり前だが、お役所は受理し免許を発給する。

200W免許を下りても『HFはIC-7300の100W機が1台のみ』で、

事実上、設備共用しているのが実態だ。

 

自動車の虚偽登録と同じではないか。

 

・型式指定・・・技適番号

・車台番号・・・製造番号

・鑑札番号・・・局免許番号・識別信号

 

この3つがきちんと一致しているからこそ、

検査証や鑑札(ナンバープレート)が発行される。

これら『3つ』が『バラバラ』で『紐付けされていない』場合は、

テンプラ申請、ということになる。

 

ジブン株式会社の社長なら『戦略』を持ったらいかがだろうか?。

 

そもそも、電信ができないニアマより、

電信が達者な第三級の方が『切れるパイが多い』わけで。

目的のもとに目標を持ち『それを達成すべく戦略を持つ』のが当然だ。

 

浦島太郎が『何がしたいのか、さっぱりわからん』のである。

 

長いコト社会人をやってきて『ビジネスパーソン』の実績があるのなら、

資格取得の勉強するのが本業ではないのは『わかっているはず』。

何か、ひとつの戦略理論と実践体系をマスターすれば十分だ。

 

最近の『ニアマ真理教』を見て、いろいろ危惧しますな、ホンマ。

 

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私は、戦略がない高齢者は『老後破産したらいい』と思っている。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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