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●災害時の通信に役立つか?アマチュア無線家への課題。

アマチュア無線が『災害時の通信に役立つのか?』は、かねてから『疑問』に感じています。JARLや各都道府県支部単位、JARL登録クラブ、JARLレピーター管理団体等が『平時に「災害時を想定した非常通信訓練を兼ねたロールコール」』とか、いろいろやっています。まる1年ほど『そのテのロールコールとやら』に参加したのですが『こりゃ、いざという時には「役立たないわ」』と、昨年3月末をもって、ロールコール参加をやめました。なんせ『あんたらが足手まといになるやん』という『爺さん主体の運用』で、前線・中継・後方支援等の『体制不備』が目立つばかりか『ロールコールにでることこそ、ムセンをする目的化』している現状に、辟易したことを思い出します。


【写真:アマチュア無線でここまでの想定しているのか?(出典:北陸総通HP)】
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◆せいぜい『自己満足のマスターベーション』な非常通信訓練。
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まず、JARL大阪府支部の訓練。

 

本来、開けておくべき非常通信周波数(145.500MHz・FM)を用い、

したり顔で『ロールコールをやっている』のが実情です。

この件にJARLの非常通信担当に『もってのほかだ』と申告したものの・・・。

 

結局は、何も変わらず。

 

小さな災害、局所的な災害には、

アマチュア無線のロールコールも『ひょっとしたら役立ったかも?』。

しかし、大阪北部地震でも『何の役にも立たなかった』です。

 

本来、災害の備えは『大規模災害』です。

 

東北の震災以来『災害への意識は上がっている』とは感じます。

しかし、家庭での備蓄は『あったところで、せいぜい3日分』でしょう。

ほとんど備蓄がない家庭の方が『圧倒的に多い』のが実態です。

 

備蓄は7日以上必要です。コメと水だけでも7日分は『必須』です。

 

さて、145.500MHzが非常通信周波数の周知という意味では、

多少は『譲歩できる』とは思いますが、

かといって、各都道府県間での『連携』や、

上記のような北陸総合通信局のような『通信ルート』を明確化していません。

ましてや『各クラブ』や『各支部』で『素人の「自己流」な通信』しかありません。

こんな『ていたらく』で『何が非常通信に役立つ』のか、詳しく聞きたいですね。

 

要は『いいことやってる、ボランティア活動ごっこ遊び』です。

 

能登地震で『通信インフラがダウン』と、報道が伝えているからといって、

それを真に受けて『アマチュア無線が役に立つと思うんですよね』とか、

まるで『他人事』『世間話』のようなアホなラグチューが、

430MHz帯・FM・呼び出し周波数周辺で聞こえてきます。

 

まじめでまっすぐなのは結構ですが。

 

マチュアどころか、放送局の中継設備も非常用燃料が尽きて、

放送がままならない状態に陥っています。

NHKなどは、BS3を用い『全国ニュースと金沢局の地方ニュース』を、

交互に放送するなど『ギリギリの状態』になっています。

 

今は、中途半端な『素人』は動いてはいけないのです(現地に迷惑かけるだけ)。

 

被災地向けの『義援金』に関しても、

私はメディアの情報操作が気がかりです。

例えばテレビ局が『義援金日本赤十字を通じて被災地に全額送られる』というフレーズ。

 

ホンマかいな。

 

一旦、日赤の会計にカネが入って、

世界の赤十字の懸案先にカネが送金される、ということもありました。

わかりやすくいえば、国内の被災地より『アフリカの飢餓地域』への送金。

 

要は『カネには色もついていないし、名前も書いていないわけ』です。

 

メディアの言うことを鵜呑みにして『やりたい人はやればいい』とは思います。

大きな災害は『長期化するもの』です。

今は、日常生活を変えずに粛々と過ごした方がいいでしょう。

 

自粛も委縮も、必要ありません。

 

きちんと仕事をして、方向性が見えるまで『何もしない』。

おカネに関しても『方向性が見えるまでストックしておけばいい』。

現地にアポなしで、足手まといになる前のめりなボランティアも御法度。

 

訓練を受け、交代要員がいる『災害対策のプロ』に任せておくべき。

 

自衛隊、警察、消防などは全国から集められ、

ミッション(任務)は何日間と命令が出て、

業務を粛々とこなし、交代の日がくれば引継ぎを行い、

次の部隊がきて、ミッションをこなす。

 

これを見守るしかありません。

 

しつこいですが『大規模災害は長期化するもの』です。

何か役に立ちたい気持ちは、私も持っています。

しかし、方向性が見えない、一般人への呼びかけもない時点で、

自衛隊の退官者でもない人が先走り『ピンぼけな正義感』は、

被災地をさらに混乱させるだけです。

 

今は、騒がずに日常生活を粛々と過ごすのが、一番の支援です。

 

国策で敷設された『D-STARレピーター』も、

本チャン有事の際は、アマチュア波を『予備波』として用意させているだけで、

何の訓練も受けていないアマチュア無線家の出る幕はありません。

それでもやりたい人は、現地に迷惑をかけないよう『ご配慮ください』です。

アマチュア無線家は『後方の後方支援』に徹するべきです。

 

生兵法は大怪我の基という言葉を思い出しましょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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