太閤はんが阪神高速を曲げました！

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◆歴史の中でしか生きられない＜２＞
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太閤さんが、阪神高速を曲げたのをご存じ？

先日（６／５）の「大阪まち歩き」（案内人：西俣稔さん）
での大発見！

阪神高速１号環状線・本町付近で、一旦左方向に曲がって、
次に右方向にハンドルを切らないといけないところがありま
す。（中央区本町１丁目付近）

私はいつも『うっとうしいなぁ、見通し悪いやないか』と思
っていました。阪神高速道路公団の用地買収のふがいなさ！
と決めつけてもいたんですねぇ。

ふがいなさかどうかはわかりませんが、大阪市内の阪神高速
の多くは、用地確保のしやすい『川』や『堀』の上に作られ
ています。

町歩きの西俣さんによると『大坂城の外堀として文禄３年・
１５９４年、東横堀を開削。掘削線上に「浄国寺」というお
寺があり、信心深い太閤さんはお寺をさけて開削することを
命じました。他の堀は直線的に開削されたのに、東横堀のこ
こだけは、ひねるように曲げられました』ということなんで
す。『建物のない堀の上に造られた阪神高速ですから、当然
ここで曲がりますよね』と謎解きをしてくださいました。

また『大阪は行き止まりが多いなど、車中心の現代から見れ
ば何とも不合理に感じることも、大坂城を守るための戦術的
な先人の知恵が隠れている。私たちのまち大阪は、「有形無
形のなぞかけ」が随所に残っているのです』と。

ＩＴの時代だとか、マルチメディア時代だとか、いろいろ言
われ『それについていかないと時代遅れ』のように錯角する
昨今、４００年前に太閤さんが仕掛けた「曲がり」で何の疑
問も持たずにハンドルを切り、「時間がない」と商談に向か
うあなたへのメッセージ！

私たちは歴史の中で生きている・・・そこをお忘れなく！！

●OTA（On The Air）

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

太閤はんが阪神高速を曲げました！