●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

◆ご要望にお応えして、またコミュニティ放送を斬ります

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★本日のお題
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(1)おたよりカムサハムニダ
(2)コミFよりサイレンだ
(3)自治会無線のお話


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(1)おたよりカムサハムニダ
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カムサハムニダは韓国語の『ありがとうございます』
の意味です。(正確には感謝します)


さてさて、いろいろメールでのおたよりをいただいて
います。【】内は私のコメントです。


コミュニティFMについて(一部抜粋)
>最終的には愛情があるかどうかだと思います。
>ダメなものをダメだと指摘するのも愛情ゆえ。
>谷口さんもマイペースで、ブログ続けて下さいね。
            【ありがとうございます】


コミュニティFMのありかたに関心があるので、静観
>視せずにじゃんじゃん切り込んでください。
              【ご声援ありがとう】


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(2)コミFよりサイレンだ
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日本のコミュニティ放送って立ち上げからして変だ。





だいたいが日本の場合、開局にかかる金がかかりすぎ
なんですよ。お・か・し・い。


送信機とアンテナなんて、よくよく考えれば100万
円もあれば揃うはずじゃないですか。(無線機だった
ら、短波の最高級100W機が買える♪)


どーしてたかが10Wの電話級(現4級)アマチュア
無線並みの電波しか出せないのに何千万から何億も金
がかかるんだい?アマチュア無線だったらEME(月
面反射通信)の送受信機や超ローノイズの受信アンプ、
ハイゲインのアンテナまで揃えても100万出しゃ〜
釣りがくる。そーだろ?(焼肉屋どんちゃん騒ぎも
できるくらいの釣りはある)


さらに不思議なのが『防災目的』というコミュニティ
FMが『災害通信協議会』に名を連ねていないこと。
http://d.hatena.ne.jp/jf3tbm/20040828


コミFができるとき『まちおこしになる』『防災につ
ながる』と、なんとなくもっともらしい理由がつきま
す。でも『ならない』んですよね、実際には・・・。


眠っている町を叩き起こすには、眠たいラジオなんか
じゃだめ。四方八方に響き渡るサイレンじゃないと。


以前は農村に出かけると消防団の『火の見やぐら』が
あって、決まった時刻になるとサイレンが鳴りました。




う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(おぉ!始業の時間やっ)




農家には『農電』と呼ばれる農協の有線放送が流れ、
いろんなお知らせ事が生放送されていました。最近は
その有線放送も『メンテナンスに費用がかかるから』
とだんだん廃止され、京都のある町では『やたら印刷
物が増えた』と住民が文句を言っています。


住民の需要をベースにできた放送局は地域社会に根付
いています。コミュニティ放送はないよりあるほうが
もちろんいいと思います。


しかし、現在『存在意義』や『あり方』を問われてい
るようなコミュニティ放送局は、決して地域社会に根
付いているとは言えません。


コミュニティ放送という媒体がなくてもよいとは言わ
ないにせよ、(別段なくても生活には全く困らない)
多くの局では、運用方法に問題があるということを認
識する時期にきているのではないかと思うのです。


まちおこしや防災程度ならば、四方八方響き渡るサイ
レンと誰でも使える無線機、一定の訓練を積んで地域
社会に貢献する消防団や自警団の方が重要なのです。


都市部でも、サイレンを設置してもいいんじゃない?


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(3)自治会無線のお話
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いろんなご意見があるかと思いますが・・・。


コミFのあり方云々を言う前に、防災・災害対策には
やっぱり『無線』だと思います。


新潟の地震でも報道ヘリが『SOS』のサインを上空
から捉えていました。でも、どうすることもできませ
んでしたよね。あれじゃぁ、何がSOSなのかさっぱ
りわからない。単純に食料がないだけなのか、負傷者
がいるのか『さっぱりわからない』んです。


災害時には一刻を争うような情報も飛び交います。加
えて電話通信網がアウトになることも多々。NTTの
有線回線に依存しているような放送局なんて全くアテ
にならない・・・。ならば自分達で通信手段を確保し
ておいて発動するしかないんじゃないの?


私の案ですが、自治会・学校・公民館単位で1つのレ
ピーター(無線中継所)を設置する。レピーターに対
応した無線機(トランシーバー)を自治会の役員や組
長が持つ。市役所は、どの公民館が何メガヘルツの周
波数を使っているか・・・を把握しておく。これで十
分なんですね。あるいは、緊急用には何チャネルと決
めておくんです。


大体、過去の事例をみていると、地震なんかの長期化
する大災害は、発生から72時間が勝負。この間に、
素人でも使える無線が有るか無いかでその後の対応が
大きく変わるんです。72時間たてば、モトローラ
はじめ各通信機メーカーが連絡用小型無線機を提供し
はじめますし、電監(総合通信局)も臨機の対応をし
て即免許発給にいたるんです。だから、それまでの間
がとても大切なんです。


私のオススメは、あまり電波が遠くに届かない『特定
小電力無線』。これしかないと思います。
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谷口集客技術研究所・谷口肇司(Taniguchi-Tadashi)
jf3tbm@yahoo.co.jp
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