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★北朝鮮とルーマニアの共通点を探そう

jf3tbm2005-02-28

【写真:ブカレストの革命広場】


目前に迫る北朝鮮崩壊劇。直線距離で1000km程度しか離れていない『北朝鮮』が崩壊すると『日本が確実に影響を受ける』のは『火を見るよりも明らか』です。北朝鮮問題を研究している識者の間では『ルーマニア型崩壊が濃厚』と囁かれています。ルーマニアがどんな形で崩壊したのかを調べてみました。みなさんも少しシュミレーションしてみてください。(この問題が難しい・・・という人は相当に平和ボケしている証拠です。北崩壊がトリガーになってアジア太平洋地域の連鎖恐慌の危険も指摘されているのですから)


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ルーマニアの崩壊はオイルショックと大地震が伏線
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東欧の『ルーマニア』の近代史を少し調べてみました。
ルーマニアで石油開発が始まったのが1857年、ち
ょうどヨーロッパはフランス革命後の動乱期でした。


石油開発は順調に進み、1934年には、年間生産量
840万トンに成長しています。


北欧で唯一の産油国だったので、魅力タップリの国に
なりました。


1944年、第2次世界大戦末期にチャーチルとスタ
ーリンが仕組んだ筋書きで、ルーマニアソ連の支配
するところに。


1974年、第一次オイルショックで、経済が大打撃。
1976年、首都ブカレストを大地震が襲い、さらに
経済悪化の道をたどります。


生活物資のほとんどを輸入に頼り、1980年代は、
国際収支の支払代金が無く、代物弁済として原油を輸
出せざるを得ない状態に。


生産する原油のほとんどを輸出するため、国内で使う
油は常に不足。


燃料が高騰して、自動車が贅沢品になる。国内の電力
事情も最悪で、原油不足が原因となり、火力発電所
あるものの稼働できない状況。


さらに、ソ連と中国の対立が激化し、ルーマニアの独
裁政権は中国に接近していたので、ソビエト寄りのブ
ガリアとの国境線で軍隊を駐屯させる緊張状態。


ルーマニアの大統領は国外に気がいっていたために国
民の困窮救済に手がまわらず放置。




とうとう1987年に労働者が暴動を起こす。




国内の治安が悪化する中、1989年の『ベルリンの
壁崩壊』を受け、国民が決起。




あえなくチャウシェスク独裁政権が崩壊。
チャウシェスク夫妻は民衆に捕まり処刑された。




直接の引き金はベルリンの壁の崩壊。
その伏線はソ連・プレジネフ書記長の死去。


しかし、それ以前に国内の困窮を放置した独裁政権
の反動がありますよね。国内経済の困窮原因は『オイ
ルショック』と『大地震』。


動乱の起きる前は、役人のワイロや闇市が横行し、ま
ともな食事ができない国民がウジャウジャいたとか。


北朝鮮も国民が困窮して、軍部や労働党幹部のワイロ
も横行している。国境の緊張はないが脱北者の取り締
まりに中国国境警備を強化しています。


加えて金正日独裁政権北韓共産集団)は外国とのか
け引きに夢中で、国内の治安には手がまわっていない。




北朝鮮崩壊につながる『トリガー』は何なのでしょうね。




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