●チプカシ「ザ・Cショック！」

安価なカシオの時計を『チプカシ』という。早速、購入したのは昨日のエントリーで書いた。購入して２日目、身につけてみたが『改めて１９８０年代の技術ってすごい』。確かにG-SHOCKと比較したら明らかにチープなのだが、それでも思ったより頑丈だ。

【写真：軽いので気に入っている】

１９８３年に登場したG-SHOCKの謳い文句はこれだ。

１、１０年の寿命
２、１０気圧の防水
３、１０ｍの自由落下に耐えうる

販売当時は海外でブレイクした。

アメリカのCMで『G-SHOCKをホッケーのパックに見立てた映像』が衝撃。
そのタフさが若い人の心を捉えた・・・と過去の広告の本に載っていた。
アメリカでブレイク後に国内での人気が高まっていった。

当時の普通のデジタル時計は『もっさり』していたのだ。

防水機能付きもなかったし、
乱暴に扱って何かにぶつけたら、
液晶が壊れたり見えなくなったりと、
『やっぱり、頑丈なアナログ時計やね』だった。

そこに、G-SHOCKが衝撃的な人気をかっさらう。

特にアウトドア志向が強い若い人が飛びついたのである。
まぁ、その後はご存知の通り、
今のG-SHOCKにつながっていき、
アウトレットモールでも『ン万円』のシロモノである。

だが・・・。

私が購入した『チプカシ』。

１、５年は電池が持つ（メーカーは７年と言っている）
２、５気圧の防水
３、５ｍ程度の自由落下には耐えうる

▲初期のG-SHOCKと、そんなにデザインは変わらないぞ。

あるチプカシユーザーが『マンションの５階』から落下実験をした。

少し傷が入った程度で実用上問題なし。
さらに調子に乗って『車で踏んだら・・・』をやったらしいが、
これはさすがに液晶が破壊されてNGだったそう。
チプカシの耐久性を確かめるサイト←クリック

いまのチプカシって１９８３年リリース当時のG-SHOCKの弟分くらいか？

SNSで話題のチプカシだが、
カシオ計算機の人は『チプカシ・・・あんまり嬉しくないが』だそう。
まぁ、チープ＝安物ってことだから、
メーカーとしては『チープ、チープ』と言われたら、
そりゃあ、嬉しくないだろう。

ワタイは個人的に『C-SHOCK』と名付けた。

もちろん、Cの意味は『cheap（チープ）』なのだが。
チープかも知れないが、
チープゆえに世界に普及しているのが、
カシオのデジタル時計なのだ。

テロリストが時限爆弾の起爆装置に使うくらい信頼性が高い。

▲アルカイダが作る時限爆弾の起爆装置の回路（出典：wikipedia）

もう、ここまできたら『世界ブランド』だ。
今、使っている電卓はシャープ製だが、
近いうちに『カシオ計算機』の電卓に変えようか・・・と思っている。

家内に『ブランド時計、買ったぞ！』と言った。

趣味以外の物欲がない私が日常的なモノを買うことに驚いたようだ。
そして、チプカシを見せたら・・・。

『何それ？。安モンくさい』

安モンだから、安モンくさいのはあたりまえだ。
だが、チプカシが流行っているのはテレビで見たとか言っていた。

『あんたって、意外とミーハーやねんね』

まぁ、時計好きの人や、
容姿や形から入る人は、
『人は時計や靴などの外見で判断する』とかいう。

そういうところにおカネをかけるのはオシャレな人だ。

普段の仕事の日は『どこから見てもタクシーのおっちゃん』なのだから、
時計がロレックスだろうがセイコーだろうがチプカシだろうが、
タクシーのおっちゃんには変わりない。

さりげなく、C-SHOCKを身につけて、今日も仕事である。

最後に、商品名や宣伝文句の印象が強く、
実力が追いつかないモノが多い中、
これだけコンセプトと中身の一致を追求した商品も珍しいと思う。

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