●OTA(On The Air)

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●危険予知ができない人たち。

また、痛ましい事故が起きた。神宮外苑で行われたアートイベントでの火災だが、ウチの孫坊主と同い年の男児が犠牲になった。ご家族の気持ちを考えると気の毒で仕方がない。出火原因は、オブジェの内部に入れた『工事用の灯光器』の発熱と、指定可燃物になっている『かんなくず』。こんな組み合わせで発火が予測できないほど、今の大学生はバカになったのか。本当に嘆かわしい。



【写真:屋外型灯光器は300〜500Wで発熱量も大きい】


灯光器と『かんなくず』が接近していたら発火するのは当然だ。


・消費電力は300〜500W
・フィラメントは一極集中
・リフレクター(反射器)で熱がさらに集中
・かんなくずは指定可燃物(量によっては消防に要届出)
・屋外イベントは消防法適用外で『無法状態』だった


灯光器は電気ストーブ並みの消費電力である。


電気ストーブの上に『かんなくず』を置いたらどうなるか。
数分以内に発火する。
ウソだと思うのなら『自己責任』で実験してみたらわかる。
100Wの電球でも素手でつかめないくらいに発熱するのだから、
作業用の灯光器ともなれば『二重軍手』でないと、
電球がつかめないほどの発熱だ。


日本工業大学が制作した展示物・・・。


専門的な机上の勉強は得意なのだろうが、
500W電球の上に『かんなくず』を置いたら燃えるという、
こんなカンタンな想定すらできていない。


アホとしか言いようがない。


私が電気工作をするときに使う半田ごてでも30〜60W程度だ。
この10倍もの電力を使う灯光器なら、
条件が揃えば発火するのは『ちょっと知恵を働かせればわかる』。


要は『知識』ばかりで『知恵』につながらない。


10年ほど前に大学生グループから、
バーベキュー大会のような野外焼肉イベントに呼ばれたときのこと。
100人ほどの大会だったのだが、
参加者の中には『野外で火を使うのは初めてです』という、
男子学生が数名いて驚いた。


幼少期に家族で花火もやったことがないとか言っていた。


私らが子供の頃は『火遊びをしてはいけない』とよく言われた。
『やってはいけない』と言われれば『やりたくなる』のが子供で、
近所の工事現場から『おがくず』なんぞをパクってきて、
田んぼの真ん中でや河原で『おがくず』を燃やして、
芋畑から勝手に引っこ抜いた『さつまいも』を放り込んで、
焼き芋なんぞを作って遊んだ。


おがくず、かんなくず、着火剤には最適なのだ。


マンションなどが増え、住宅密集地で、
夏休みに家族で花火を楽しむ光景も減った。
クソ暑い外に出て『やたら煙たく近所迷惑な花火』をやるより、
冷房が効いた部屋で『ゲーム』をしている方が、
楽しいのだろう。


テレビゲーム世代が親になってきている。


今どき『子供だけで火を使ってはいけない』という指導があるのか。
また『いけないこと』をやりたい『好奇心』は失せているのか。
木製のジャングルジムに『かんなくず』をまぶして、
工事現場の灯光器が『かんなくず』に接近しているのを見たら、
私ら世代のような『火遊び』をしてきた者なら、
発火する前に『ちょっとヤバいな』と感じる。


今の人は、出火してから『やばい』とか言っている。


亡くなられた子供さんは気の毒だが、
危険があるオブジェに入らせた保護者にも、
責任がないとは言えない。


十分に危険が予見できる状態だ。


こういう『知恵を働かせれば防げた事故』を見聞きするたび、
都会に暮らす人は『平和ボケ』が進んでいると、
いつも嘆かわしい思いをするのである。


経験が無いから危険予測も何もできないのが現状なのだろう。


神宮外苑イベント火災の記事


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