●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●自分の生活を楽しめているか。

希望する会社に入っても、いろいろ仕事に追われ『なぜか幸福感が得られない』という声をよく聞く。それも『仕事ができる人』が真剣に悩んでいる。仕事が速い、調整力がある、交渉力がある、こういった『デキる人』が『なぜか幸福を感じられない』というのだ。私のような『ちゃらんぽらん』で、1日のうち『詰めてみたら3〜4時間しか、まともに仕事をしていないタクシー屋』の方が、何となく『ゆったり』として、相応の幸福感を持っているのはなぜだろうか。



【写真:本質を見失い、目先のことに終始すると『仕事=手段』でしかない】


収入は、大事だ。


収入が得られるということは、
納税や相互扶助の『社会保険』などの責務を果たしている。
だが、昨今、人の意識も大きく変わってきている。
大手広告代理店の過労自殺問題をみたら、
『そう』としか言いようがない。


私が就職した1980年代は・・・、


・仕事はしんどいもの
・社会は甘くない


そんな考えが『あたりまえ』で、
納期のために『残業』『徹夜』など『普通』だった。
だが、ライフワークバランス云々が『当然の価値観』になった今、
80年代のような『カビの生えた仕事観』は通用しないのだろう。


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◆理念や方針を押し付けても人は動かない
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業績が低迷している会社は、
朝礼や営業会議、幹部会などで、
社長が理念や方針を訴えるが、
社員は『どこ吹く風?』で知らん顔。


社長自身が『本質』を忘れてしまっている。


その事業の『目的』を忘れて、
業績だけにしか目がいかないと、
デキる社員を集めて『目先のことに終始』して、
ただ、効率的に仕事をさばくだけになる。


しばらくは、いいのだが、組織は確実に弱体化する。


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◆真のデキる人を増やす
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本当に仕事ができる人は・・・。


・その仕事の『目的』『意味』『価値』も考え、
 自分と組織を『変革』していく人だと思う。


私のいるタクシー業界でも『見た目の業績がいい人に共通点』がある。


交通違反を繰り返し、累積で免許停止を食らっている。


全ての乗務員が免停者ではないが、
売上を追いかけるあまり『速度超過』『駐車違反』『信号無視』で、
たびたび検挙され、やがて累積点数が『免許停止』に至る。


結果的に、反則金や罰金、免停中の収入が途絶え、資金計画が狂い出す。


本来、タクシー事業ってのは『道路運送法』の総則で、
その事業の『目的』が明確化されている。


1、道路運送事業の運営を適正かつ合理的なものとする
2、利用者の需要の多様化及び高度化に的確に対応
3、サービスの円滑かつ確実な提供促進
4、輸送の安全の確保
5、利用者の利益の保護
6、利便の増進を図る
7、道路運送の総合的な発達を図る
8、これらをもって公共の福祉の増進を目的とする


歓楽街には歓楽街の、駅には駅の『それぞれの需要』があるから、
どこで仕事をするのがよくて、どこがよくないというのは、
目的に沿って考えれば『悪いこと』など『ひとつもない』のである。


目的に照らして、自分で考えて『どこで仕事をするかを自身が選択する』のである。


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◆物事を考えるときに『本質』を捉えよう
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日本人のひたむきさは表彰モノかも知れないが、
どうも、仕事自体が目的を見失い『収入の手段』にしかなっていない。
確かに『価値』を可視化しようとすれば『数字』がわかりやすい。


数字にならないものに、価値を見いだせない人が多すぎる。


もちろん、理念ばかりが先行して、
結果的に自己満足のための理念になって、
これを、他人に押し付けられると困る。


常に、コトの本質を考えないと、他人の理念に振り回されてしまう。


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◆本質を常に意識すると・・・
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本質を考えるのは『自分の頭で考えるしかない』ことに気づく。


そして、何がこの問題の本質なのか・・・がわかれば、
かなり客観的に物事が見えてくる。
見えるばかりか『何を、どうすればいいのか』という、
『選択の基準』を持ち合わせるという相乗効果もある。


選択の基準があれば、選択肢が増えても迷わない。


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◆本質がわかれば、価値もわかる
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『なんやぁ、しょーもなぁ』という声が聞こえそうだが・・・。


目に見える価値のひとつに『実例』がある。
事業を進めるときに『何か、ひとつでもいいから成功事例を』とよく言う。


要は、実例という目に見える形・・・それが『論より証拠』である。


意外とバカにできないのが『雑談』だ。
この『雑談』は『ヨコのつながり』を深める。
会社などの組織だと『上司と部下』という『タテ関係』が主だ。
だが、これだけだと視野が狭く目先のことしか見えない。


何でも話せる、雑談が功を奏することがある。


広告屋のアイディア会議にしても、
会議室でやるのじゃなく、
夕方からの会食や飲み会での『何気ないアイディア』が、
翌日には『企画書』に化けていたりする。


ただの飲み会だが『本質を突く課題を投げ込む』のである。


こうするだけで、ヨタ話など出ずに、
参加者全員の脳みそが『フル回転』する。
仕事時間外だから、闊達な意見や考えが出ることも珍しくない。


・その企画にどんな意味があるのか
・その企画にどんな価値があるのか


参加者が『課題の本質』を求めるようになる。


みんなが、自分の頭で考え、
今、自分がなすべきことを挙げ、
最適な選択は何なのか・・・を自分で答えを出す。


そこに組織の発展と自分の成長もついてくる。


もう、25年ほど昔の話だが、
こういう『わけのわからない飲み会議』がベースになって、
私がいた『ちっぽけな広告屋』が『あの電通』を打ち負かしたこともある。


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◆若い人材が生き生きと働くためには
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・小利を捨て
・大道につく


本質を見抜く考えが養われれば『大道につく』という選択ができる。


大事なことは『自分の頭で考えて、大道につく』という『選択』をする。
周囲が『小利』ばかりを言っていると、
人の考え方が変化していることを若い人は肌で感じている。


そこに矛盾を感じ社会に抗い、引きこもったり・・・


とにもかくにも、
自分の頭で考え、今やるべきことの選択を自発的にする。
この繰り返しが『自分の成長』につながるのは間違っていないと思う。


本質を見抜き、いい選択をすれば・・・


・大変だけど、頑張ろう、
・現状は厳しいがあきらめない
・向上心の意欲が湧いてくる


そのためにも、雑談と実例の組み合わせは大事だ。


小難しい議論より、雑談と実例づくり、いかがだろうか。


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▼ちきりんの日記▼
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
 発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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