●仕事と遊び。 - ●OTA（On The Air）

日本人社会は『どちらかに振り子が寄っていないと気が済まない』ように映る。時としてメディアの報道も『〇〇一色』に染まるのが気色悪い。毎月の最終金曜日に感じる『プレミアムフライデー』なんかも『なんで、みんな一斉に１５時退社』と、気味が悪い。さらに休日ばかり増やして『そんなので、生産性が向上するのか？』と、疑問に思うことがしょっちゅうだ。

【写真：今の世相は『この逆』である】

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◆遊ばざる者、働くべからず・・・？
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あるマーケティング家が、
遊ばざる者、働くべからずを提唱していた。

まぁ、一生懸命働いて、一生懸命遊べという意味を込めているのだが。

ところが、みんな勝手で自分の都合いい解釈をする。
さらに『仕事は楽しく、遊びは真面目に』なんて言葉も生まれた。
昔は、働くことが『善』で、遊ぶことが『悪』という時代だった。

遊び人というと『ワル』の見本だった。

今は、遊ぶことが良いことであり、
働くことが悪いことのような風潮だ。
働いてばかりいる仕事人間は『家庭を顧みないけしからんヤツ』だ。

こういう男は『三行半を突きつけられても仕方がない』とされる。

なんか、白か黒か、〇か×かという変な流れである。
時代劇も、刑事ドラマも『善人か悪人か』しかいないし、
情報番組も『善悪』ばかりを追求していてうんざりする。

世の中には『グレー』の部分の方が多い。

もっとも、アフターの時間を犠牲にして働けというのではない。
だが、遊び中心に考えていては『仕事が中途半端』になる。
遊んでばかりでは生きていけない。

働くことと、遊ぶことの『比重』がどうやら逆転している

タクシー屋の仕事は傍目には・・・。

・冷暖房完備の中、座っているだけ
・お客との雑談で楽しそう
・ただ、車を運転するだけ

そんな風に感じる人もいるようである。

私も、車の運転は好きである。
だが、道楽でドライブするのとはワケが違う。
乗客のオーダーどおりに、

・最短で
・最速で
・適正料金で
・安全に目的地にお送りすること、である。

１日に２０組もお送りすれば、
２０通りの接客が即座に要求されるし、
おしゃべりで和ませる努力もいる。
多少は世間話も交えないと『愛想が悪い運転手』と苦情が入ったり、
コミュニケーション面では案外と、奥が深い仕事である。

道中が楽しかろうが、きちんと安全に送って当たり前である。

遊びのドライブは楽しいが、
深夜に、片道５０ｋｍもある道のりを、
乗客を送り届ける業務は、
カネにはなるが『けっこうしんどい』ときがある。
さらに、いい加減な運転はできない。

そういうものが『仕事』である。

世代が異なると『古臭い考え方』と笑われるかも知れないが、
仕事というのは『面倒くさいもの』である。
自分が面倒くさいと思うからこそ、
他人に対価を払って仕事として請け負ってもらう。
面倒くさくない仕事など、そうそうない、と私は思う。
仕事中は苦しいが、やり遂げた後の爽快感・・・。

これが『ホンモノ』だ。

仕事をきちんとできないうちから、
遊ぶような『働き』を求めるのは間違っているし、
そんな考え方は誰も認めない。
仕事が楽しくて楽しくて仕方がない・・・という人が稀にいるが。

ホンモノのプロではない。

あるいは、しんどいのに見栄を張っているだけである。
また、仕事に楽しさを求め、遊びに真剣さを求めるような人は、
いつまでたっても『仕事の本当の喜び』は見つけられないだろう。

自分探し・・・。

そんなのも、流行っている。
だが、自分を探しにインドに行こうが、沖縄に行こうが、
自分を見つけられる人は、ほとんどいない。
初めから、自分に合う仕事など『ない』のだ。

さぁ、今日も、張り切って仕事にまい進してください。

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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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