●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●社会活動の満足度は極めて低い。

働くことの意味を『考え過ぎる人』が増えた。もちろん、意味を見出したり模索するのは大事なことだ。だが実際に『働くことで人生が充実するような職に就ける人は少数派』である。人もうらやむような恵まれた大企業に勤務している人でも、知らないうちに『大企業に骨抜きにされて大企業病』に罹っていることも珍しくない。加えて、そんなに恵まれていると思っていない人も、大企業の人も『働くことはつらく苦しい』と感じている。そこには『生きていくためには働かざるを得ない』と割り切って仕事に行く人が大多数。かといって、仕事一辺倒で『充実感を得る』のは年々低下傾向である。昨今、話題の『社会奉仕』や『社会活動』は、といえば・・・。



【写真:生活の中で充実感を得るときの世論調査
 ※内閣府『国民生活に関する世論調査』より。
  京都大学名誉教授・橘木俊詔氏作成


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◆社会活動の満足度は10%に満たない
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一番、充実している回答は『家族団らん』で約50%。


その次には『友人・知人との会合、雑談』と、
『ゆったり休養』『趣味やスポーツに集中しているとき』が、
ほぼ、同列に並んで、ほぼ40%くらいに位置している。


仕事に打ち込んでいるときは30%程度。


注目したいのは『勉強・教養』が少し上だが、
ほぼ同じくらいの充実度で『社会活動』が、
10%を切っている点である。


いくら、理念・信念と御託を並べても充実度は低い。


私の経験で恐縮だが、
奉仕団体であるボーイスカウトに入っていた頃、
義務感が先立つ上、規律も厳しく『あんまり楽しくはなかった』。
まぁ、部活や習い事と同様で、
『負けたくない』という気持ちで続けられたのだと思う。


ほとんどの仕事は『労働』である。


・生命維持のため
・生きていくための糧を得るため
・消費行動の糧を得るため


消費財購入のための仕事は『苦痛を伴う労働』に当たる。


苦痛を伴う労働で『自己実現』を求めることは、
実際には『不可能』だと思う。
労働以外の活動に自己実現を求めてしまうのは、
ごくごく『自然な行動』だろう。


仕事や仕事に近い社会活動に働く意義を持たせすぎると・・・。


うまくいかないときに、
自分の人生までも『否定』してしまい、
追い込まれてしまうと『自殺』などの悲惨な結果を招く。


実際、そういう人が周囲に何人かいた。


私は、紆余曲折、挫折、商売上の破たんなどを経験し、
現在に至っているが『もう、仕事など、60点くらいでいい』と感じる。
これは、決して『手抜きをしていいかげんな仕事でいい』ということではなく、
持っているエネルギーを100%注いで100点満点を目指しても、
時間がかかり過ぎるから『エネルギーの60%くらいを仕事に向ける』くらいで、
丁度いいバランスに落ち着くように心がけている。


もちろん、ひとつひとつの仕事は100点以上の評価を得るのがプロだ。


だが、1日8時間以上を仕事に費やし、
その8時間をフルタイムで100点満点やっていたら、
本当に身が持たないし『相当なリスク』を背負う。


60点を仕事に向けて、残り40点で『充実を求める』。


仕事以外の『何か』で『人生の満足度を上げる』、
つまり、昨今の流行語の『ワーク・ライフ・バランス』だと思う。
だが、結構難しく考える人も多く『疲れないかな』『大丈夫かな』と、
やや、心配になってしまうのである。


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◆今後、何が必要なのか。
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何が幸福なのか、よくわからないが・・・。


ひとつ言えるのは、
今の時代は『物質的豊かさ』から『精神的充実』への転換期だ。
50歳未満の人たちで、とりわけ『男性』は、
幼少期の遊びも私たち世代とは異なり『ファミコン世代』である。


リセットしたらいい・・・という考え方が染みついている。


50歳未満の人の思春期はどうだったのだろうか。
私らの頃は『ひきこもる部屋』もなかったし、
外に出て、若さゆえの『怖さ知らず』で『リスキーなこと』もした。


科学的にも『脳みその未発達でリスキーな行動に出るのが思春期』と証明されている。


そういう、冒険的なことを積んで人格が形成されるのが思春期だと聞いた。
アフリカのマサイ族は『14歳から20歳の若者は親と離れて暮らす』。
そこで、大人になるための準備をするのだそうだ。


日本人の場合、いわゆる『思春期や反抗期にどうだったのか』が鍵を握る。


詳しいことは専門外なのでうまく述べられないが、
反抗期、思春期に冒険できず、
親が子に『腫れ物に触る』ような過保護な育ち方をしていると、
脳みその機能が完成する25歳くらいになっても、
どうも、幼稚なまま歳ばっかり食ってしまい、
40歳を過ぎてから思春期のような『冒険』に出てしまうように映る。


これが、夫婦揃って『同じような感覚』だと『本当に危険』だ。


社会活動がいけないとは微塵も思っていないが、
物質的豊かさから精神的充実が社会活動から得られるのかは、
はなはだ疑問なのだ。


新しい幸福感への転換って・・・。


簡単なようで、難しいのだが、
結局は『精神的な自立』だと思う。
これには信念や理念も根本に必要だし『基礎』である。
事業を起こしている人は『帝王学』も絶対に必要だ。
その礎には、思想観・宗教観が不可欠だ。


その礎の上には『孤独に耐える精神力の醸成』が避けられない。


充実感を得るには他人の力も必要だし、
わからないことがあれば人に会って聞けばいい。
本を100冊読むなら、同様に、100人と会うのも大事だ。


その上で、一人でじっくり考え抜く・・・。


・孤独に耐える
・思想観
・宗教観


特に、思想や宗教観の果たす役割が、
今後、ますます大きくなっていくと私は思うのだが。


いかがだろうか。


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▼ちきりんの日記▼
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★なかなか、鋭い視点で、勉強になるよ★
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 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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