昨日の記事で『不祝儀』について書いた。お盆休みが近づき帰省の際に、お墓参りや仏壇の前に座ることも多いだろう。ここで、少し頭に入れておくと『仏事の知識』になることを少々・・・。
【写真:お鈴(りん)は、楽器である】
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◆お鈴を鳴らすのはなぜ・・・?
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諸説あるが『これからご供養を始めます』という意味があるそう。
▲一般的な、お鈴。
だが、本来は『経を唱える際に音頭を取る道具』である。
逆に言えば、ただ単に合掌するだけなら、
お鈴を鳴らす必要はないのである。
ウチの場合は・・・。
私は出勤前に必ず仏壇を開けて、経を唱える。
経を唱えるから、節目節目には『お鈴』を鳴らす。
まぁ、仏事の用語でいえば『朝のお勤め』『勤行(ごんぎょう)』である。
単純に、合掌するだけの場合は、お鈴を鳴らす必要はない。
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◆お葬儀の『清め塩』って・・・。
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基本的には、いただかないことにしている。
▲お通夜やお葬儀に参列したら渡される一般的な清め塩。
仏教では死を穢れと扱わないため、
清めの塩は必要ないとしている。
特に浄土真宗は死による穢れを強く否定する立場をとっていて、
清めの塩に反対している。
だが・・・。
このように意見が分かれる中でも、
日本では清めの塩が広く行われているのはなぜだろう。
これは、日本古来の宗教が神道であり、
地方の慣習や迷信には、
神道が強く結びついているから。
私は迷信と考えている。
日本は過去に神仏習合(神祇信仰と仏教信仰を、
一つの信仰体系とされた宗教現象)を行った結果、
神道と仏教の境界が非常に曖昧になっているため、
主な宗教が仏教となった今でも、
清めの塩が残っていると言われている。
あるとき。
知人の通夜式に参列した帰りに、
近所の飲食店に立ち寄ったら、
店主に『清めの塩の儀式』を強要されて、
随分、不快な思いをしたことがある。
まぁ、体裁で店内に神棚を飾っているのはわかるのだが。
どうも、こういう宗教行事には迷信が付いて回り、
それが『常識』『非常識』の水掛け論になって困る。
普段の生活で『信仰への無関心』が要因だと思うのだが。
・合掌だけなら、お鈴を鳴らすのは不要。
・お鈴を鳴らすのなら、読経をしよう。
・清め塩は神道の儀式。仏教では死を穢れという考え方はない。
ちなみに、ウチはお墓参りでも自分たちで読経するからお鈴は持参している。
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◆明日は8月12日。
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1985年8月12日(月)18:56分。
羽田発大阪伊丹行、日本航空123便が、
墜落し、航空史上最悪の乗客乗員520名が亡くなられた。
あれから32年が経過し『33回忌』を迎える。
客室乗務員のほとんどが30歳までの若い女性乗務員。
私は、なぜ彼ら彼女らが強制的に人生を終わらされなければならなかったのか、
この32年間、この日が来るたびに胸が締め付けられる思いだ。
明日は33回忌で、一区切りという。
普段より長い勤行をして、陸海空の安全を祈りたいと思う。
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http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309025940/
★ぜひ、お目通しいただければ幸いです★
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あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。
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