●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●ライドシェアは、共倒れすると思います。

タクシー不足をライドシェアで補う・・・、そんな議論が具体化してきましたね。まぁ、実現したら『合法的白タク』になるのですから、一定数のタクシー乗務員は『ライドシェア』に流れます。とはいえ、タクシー業界の真骨頂は『輸送』だけじゃないのですがねぇ・・・。


【写真:タクシー配車アプリの普及で利用者も『飼いならし』状態】
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◆タクシー業界は『雇用の調整弁』を忘れていませんかね。
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なぜ、タクシーがつかまりにくいか、現場側からお答えします。

 

・コロナ禍の最中、団塊世代の乗務員が75歳の嘱託定年を迎え大量退職

・コロナが落ち着き、経済活動が活発になって景気がいい

・失業者が生まれずタクシー業界に人がこない

・配車アプリもCM宣伝が増えたものの、流し専門の乗務員も多くアプリを取らない

・乗務員全員が、ガッツこいで売上重視しているわけではない

 

この程度の話です。

 

円安で『日本の国力が弱くなった』とか、

アホなジャーナリストがTVでしゃべっていますが、

円安になったら、GDP国内総生産)が上昇するという常識に当てはめると、

来年の春闘の賃上げ要求も『妥当』だと思いますし、

それだけ、世の中の経済活動が活発になっている、という証拠です。

そんな時勢に、失業者が増えるわけもなく、

雇用の調整弁である、タクシー会社の乗務員が増えるわけがありません。

 

よく『深夜の飲食店からの移動が困難だからライドシェアが必要』とか聞きます。

 

まぁ、素人目線だなと思うのは『ヤカラを吹っ掛ける酔っ払い相手』に、

合法白タクのライドシェアなんてやるのかな・・・。

あのー、自家用車の中で『客の嘔吐』とか、想定してまでやりますか?。

運賃が高いだの、遠回りだの、客という生き物は『何をするかわからない』です。

 

タクシー乗務員より『免疫がないライドシェア』は『クレームの嵐』でしょう。

 

また、一定数の乗務員がライドシェアに流れたら、

人事が原因で倒産するタクシー事業者も出るのは必至です。

 

タクシーもキャッシュレス決済が増え、売掛の商いも経営を圧迫していますね。

 

ただでさえ、乗務員が不足している業界で、

ライドシェアが認可されると『倒産』が現実味を帯びてくるわけで。

さらに、2024年には『運輸業界の時短』も実施されますから、

タクシー会社は、稼働時間が減ると『自動的に売上減少』も見えています。

カネが必要な乗務員は『副業でライドシェア』をやる人も出てくるでしょう。

 

結局、過労が重なって『タクシーもライドシェアも安全が担保できない』。

 

基本的に『白タク』ですから『不手際』もあります。

不手際を前提に営業するわけですから『運賃はタクシーより割引』です。

タクシーの一回単価が2,000円くらいと仮定すれば、

ライドシェアは、6~8掛けくらいの運賃でしょう。

 

ライドシェア運賃は、一回単価『1,200円~1,600円』じゃないかな。

 

400円~800円程度『安い』だけで『そのドライバーに命を預ける』わけです。

ライドシェアが現実味を帯びてきたので『馴染みのお客さん』に、

『ライドシェア配車を利用したいか?』と聞いたところ、

今のところは『信用ならないから、利用したいと思わない』回答ばかりです。

 

実際には、配車アプリの業者が介在するはずです。

 

そのアプリで『レビュー』なんかも搭載されるでしょう。

Uberはじめ『出前アプリ』は、前哨戦だと見えます。

出前の副業で、カネをためてライドシェアの車を買う人も出てくるはずです。

彼らは、アプリで出前配車に慣れていますから、

ライドシェアと出前を兼任するかも知れませんね(笑)。

 

私は、きちんと『棲み分け』を制度化する方が、お互いのためと感じます。

 

・反社系は、堂々と白タクできるからライドシェア制度を狙っている、はず

・夜間、深夜の酔っ払い相手のライドシェアは限定的

・今後、急増する『介護需要』の方が、ライドシェアの伸びしろはある

 

団塊世代後期高齢者になっているにもかかわらず・・・。

 

介護施設は増えない(45~50百万円程度の分譲マンションは増えている)

・建売住宅は『3階建て』が増えている

・当然、段階Jr世帯が『居宅介護』を前提に住宅購入する羽目に

・今の80歳代ほど、ディサービスに行く頻度は限られる

ハイエース等の10人乗り程度の送迎車も増えていない

 

本来は介護タクシーの範疇だと思いますが、客数が少なく儲からないから誰もやらない

 

介護タクシーは『一般タクシーより、かなり割高』です。

また、介護関連の輸送は、平日10時台と16時台に集中しています。

こういう限定的な時間帯に『配車を受けられるフリーな人』は、

ライドシェア乗務員に向いているのではないかな、と考えます。

 

もっといえばね。

 

タクシー会社が『何でも反対、共産党』みたいなこと言っておらんで、

自分ところの会社で『ライドシェア部門』を作ったらいいのです。

別会社(関連子会社)でもいいのです。

 

・アルコール検査

スマホを使った電子対面点呼

・車両の日常点検、定期点検...その他もろもろ

 

要は『運行管理者』も必要ですから、タクシー会社が担えばいい。

 

本当に、タクシー不足を解消したいのなら、

営業区域割りも『一定条件』を付けて『越境営業』も認めたらいいし、

諸外国のように『乗合タクシー』も認可すべきです。

 

テキトーに感覚でしゃべるワイドショウの芸人に、しゃべらすなよなぁ。

 

タクシー会社が、ライドシェア部門を作って、

一定条件を満たし登録したライドシェア乗務員を抱えておけば、

自社の車両を使うこともないし、経費も浮くのですから、

なんで『上手に取り込もうとしないのか、不思議』です。

 

今のまま、ライドシェアが認可されると『共倒れ』で輸送品質低下は免れないでしょうね。

 

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

 

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