●OTA(On The Air)

道楽、世間批評、いろいろと・・・。

●原付ユーザーは、なんで専門店を見つけるべきか、の考察。

四輪と異なり、二輪ユーザーの『ほとんど』が『検査対象外』の車両に乗っています。四輪自動車の場合『ほぼ例外なく2年ごと検査が義務付け』られていますね。長く乗るユーザーからも『検査で多少は儲かる』のが四輪です。ところが、二輪の場合『250cc超え』でなければ検査の対象になりません。中型免許を持っていても、多くの方は125ccの原付二種に乗りますし、中型であっても『250ccの軽二輪自動車』で、これも検査対象外です。どうしても『買い替え』をしてもらえないと、儲からないというのが二輪業界のビジネスモデルになっているのが実情です。


【写真:23,000kmなんて『慣らし運転』が終わったくらいの感覚なのですが】
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◆やはりメーカー指定の交換時期を守れば『長持ちする』のです。
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原付の中古車は、すぐに壊れる・・・これが『一般的な感覚』です。

 

確かに、中古車は『安く買える』のですが、

納車後、すぐに故障や部品交換などが発生すると、

安く買った意味がないばかりか『安モン買いの銭失い』になるのです。

 

これね、ある意味『ディーラーの策略』なんですよ。

 

・私のDio AF68が、クランクケース内のパーツが致命傷を起こした、とします

・すると、修理には『50,000円以上かかる』と、見積りが出る

・店頭に展示されている『点検整備済み』の『タクト』を勧められる

・タクトは走行30,000kmだが、Dio修理見積同額の50,000円が提示される

・同額なら、もう9年乗ったから、乗り替えてもいいかな・・・?

 

これが『無知な素人相手のディーラーの商い』です(笑)。

 

客が『無知』だと『車両本体価格』にだけ目が行くのですが、

実際に納車するとなれば『登録諸費用』だの、

古いバイクの『登録抹消』だの、なんだかんだと『書類代』を上乗せされます。

 

・購入する中古車の車両本体価格は、50,000円

・登録諸費用(抹消含む)は、20,000円

・合計したら、70,000円の売上+7,000円の消費税=77,000円の支出

 

30,000km走っている中古車だと、ドライブベルトは交換しているでしょう。

 

まぁ、あと1~20,000kmくらいは『ほったらかし』でも乗れると思います。

そのころには、ほぼ『ボロ原付』になっているのは間違いないでしょう。

 

要するに『最初から「ポンコツ」をつかまされる』という理屈です。

 

仮に、私がDio AF68をタクトに乗り替えるとしても、

今のDio AF68は『下取り1,000円』もつけば上等です。

要は、帳簿上『仕入れ1,000円のボロ原付扱い』です。

いくら外観をきれいにしていようが、9年落ちだと『ポンコツ扱い』です。

 

今度は、仕入れ1,000円のポンコツを再整備してプライスを付けます。

 

外観がキレイだと『30,000円』程度のプライスカードが付きます。

Dioの車両本体価格が30,000円+登録諸費用が20,000円=50,000円。

ここに、消費税を加えると『55,000円』の売上、になる商いです。

仕入れが1,000円のポンコツが、55,000円を生み出すのです。

 

単純計算で『売上55,000円ー仕入れ1,000円=粗利54,000円』です。

 

最低限の点検整備はアルバイトの職人さんが行います。

職人さんの人件費は粗利に含まれています。

登録にかかる費用も、原付なら『無料』ですが、代行してもらうと、

10,000円くらいかかりますし『納車前整備費』とか、

わけのわからない費用が『上乗せ』されて『本体価格に20,000円ほど加算』されます。

 

いかがでしょう、ダブルで商いができる算段で『2台で売上132,000円』ですね。

 

ここから部品代や職人さんの人件費を差し引いても、

まぁまぁ、いい商いになる・・・のです。

四輪なら、もっと裏話はありますが、ここではやめておきます。

 

▲ディーラーは、ユーザーにクランクケース内を見せたくないのです。

 

タイヤ、ドライブベルト、エアクリーナー、

バッテリー、点火プラグ等々を『新品交換』しておけば、

すぐに故障する、ということはありませんね。

 

悪い業者だと『現状渡しで10,000円』のプライスです。

 

こうなると、点検整備を全くしていないのですから、

いくら安く買えたとしても『すぐ故障、部品交換』となります。

ここで『現状渡しでしたからねぇ。修理代は50,000円ほどかかりますよぉ』です。

 

でも、買うときに『現状渡し価格+登録諸費用』で『合計30,000円』。

 

・私がDioを手放し、タクトを買うと『77,000円』の売上

・1,000円で仕入れたDioを再整備して『55,000円』の売上

・タクトとDioの2台で『132,000円』の売上

 

とはいえ、どちらも『中古車』ですから『いつ故障するかわからない』のです。

 

中古車は、きちんと分解整備でもしない限り、

たいていは『外観』『駆動系』『吸気系』を、

素人がよくわからない『ちょこっと整備しておしまい』。

どうせ素人だから『カモ』ちゅうわけですな、ホンマあくどいと思います。

 

新車だと、販売店仕入れは『メーカー』ですから保証が付きます。

 

しかし、中古車の仕入れ先は『ユーザー』ですから、

中身が、よくわからないシロモノだらけ、なのです。

 

私がオークションは好きになれないのは・・・

 

『氏素性のわからないのをつかまされるのがイヤ』という理由があります。

これは、バイクに限らず無線機や周辺機器でも、

オークションサイトを見ないのは、

『何をつかまされるかわからん』のがイヤなのと『ガラクタが増える』。

いい加減、モノに振り回されるのは『卒業』しましょうよ。

 

また、テキトーな業者は『現状渡し』で『安価に売り飛ばす』わけです。

 

そりゃ、原付の中古車が『すぐ故障する』のは『当たり前田のクラッカー』です。

 

きちんと『分解整備』している業者さんだと、

私の乗っているDio AF68(2014年式)でも『88,000円』とかで販売されます。

定期交換パーツは、純正の新品に交換されています。

ディーラーが『完全分解』する、なんてことは滅多にありません。

そこまでするくらいなら、そこそこの整備で30,000円程度で売った方が、

商いとしては『おいしい』のですね。

 

50ccの原付一種を新車で買うなら諸経費込みで200,000円超えでしょう。

 

特に『2025年11月』で50ccのガソリンエンジン車が生産を終了します。

今、新車・中古車を問わず、ディーラーは50ccを販売しまくっています。

1~2年後、まずは『カーボン嚙み』という持病が発症します。

 

無知な素人ユーザーは『シンゲンツキ』を勧められるでしょう。

 

シンゲンツキは、125ccエンジンを『デ・チューン』し、

現行の50cc並みにパワーダウンしたものが販売される予定です。

こんなバイクは、まだ公道を走っていませんから、

いろいろな故障やトラブルで『素人ユーザー』は、

初期ロットのシンゲンツキを売りつけられる、という『作戦』が進んでいます。

 

まあ、販売側もビジネスですから、仕方がありません。

 

かといって、理論武装をして『論破』したところで、

『そこまで言うなら、来なくていい。ヨソで買ってくれ』で、おしまいです。

ディーラーは、いわば『殿様商売』なわけです。

 

原付バイクは『社会インフラ』と、私は考えます。

 

・新車はディーラー購入

・数年後からは、点検整備は『原付専門店』という流れがベターでしょう。

 

あるいは、きちんとした分解整備できる中古車販売店から購入する。

 

目利きも求められますが、

これだけ物価高騰のインフレ時代ですから『一定の知識』を持つか、

知識がない分、信頼できるショップを見つけておく。

 

私は『生活防衛』『生きる知恵』も、原付から学べると思っています。

 

クランクケース内の整備を『見せてくれるか?』も、

 大事な『チェックポイント』です。

 ここをユーザーに見せずに『ブラックボックス』する販売店とは、

 そこそこの付き合いにしておく方が、私はいいと思いますよ、ホンマに。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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